散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



今の自分のこころもようが フィルターを通して見えたりすると
この上なく嬉しく思える。
そこから何らかの言葉が読みとれるような画が撮ってみたい。

花はまた来年も咲くさ…と思うものの
この季節になるとノルマのように桜を見ることを義務と課しているような気がする。

うっかりすると今年は見過ごしてしまうかも と思っていたところ
思いがけなく友達から映画の試写会に誘っていただく。

ちょうど予定があれば行きたいと思っていた「オチビサンとまめつぶ展」も日程が上手く合ったので
試写の前に谷中へちょっと寄り道。



「オチビサン」とは朝日新聞に連載中の 安野百葉子さんの漫画で
独特の画風と自然感あふれる会話がとても好き。



数年前、弥生美術館で開かれた時も見に行ったけれど
何度見ても 安野さんのラフスケッチなどを見ると わくわくしてしまう。
今回は キャラクターショップ「まめつぶ屋」さんのメガネケースを奮発して購入。

桜の方は、東京はちょっとピークを過ぎた感じだったけれど
その分 桜吹雪舞う谷中のお寺をはしごしたりして
短い時間だったけれど、かなりみっちりした時間を過ごすことが出来た。



特に当てもなく歩いた割には 小さなお寺さんの一本一本の桜に感動したりして。



八つ手の葉の上に舞い降りた名残りの桜も まだ色鮮やかに。



花曇りの空に向かって 椿と桜が舞い上がる。



まるで造花のように咲き誇ったとある桜。
この木の下では 友とお互いの遺影を更新する(笑)

試写で観たのは三浦しをんさん原作の「舟を編む」
辞書の編集現場のドラマということで 興味津々、
流れるような映像と 綺麗な言葉づかいの心地よさに酔いしれてきました。

(我慢できず 今日は原作を書店で買い求め、一気に読んでしまいました
原作も期待を裏切らない さすがの作品でした)

この試写会については ちょっとしたハプニングもあり(これはまたそのうちに)
すっかりテンションアップしたわたくしたち、
喉の渇きをいやすために入った喫茶店で、
なぜか勢いでオーダーした ひとつ1100円のプリンアラモードを
言葉少なくついばみながら一日を終えることになるのでした。

やっぱり アラモードは絢爛豪華に、こうでないとね。







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今日はFBを見るたびに 友達のさくら情報が飛び込んでくる一日。
もうそろそろ春の話題に切り替えたいところですが 少し鮮度の落ちた話題を最後に。

奈良で叔父たちと会った後は 近鉄で京都へ移動。
新幹線に乗る前に 東本願寺を参拝、隣接の渉成園という本願寺の別邸を訪ねてみる。
見事なまでに計算しつくされた日本庭園も ちょっと花のないさびしい季節。
と言いつつ 枯れた枝にも 温かみを感じるもうすぐ春の日差し。



ほんのり色づいて来た木の芽。
きちんと揃った四角の窓。



花を見るための窓。



凛とした水面に写る窓。



春への息吹がギュッと詰まっている。

この日の宿は 五条にある十四春旅館。
せっかくなので 町屋に、と思って探したが
ゲストハウス的な宿は 母と一緒なのでちょっと厳しいかと思いヒットしたのがこちら。



築100年を超える京町屋造りの古民家を、水回りの利便さや
可能な範囲でプライバシーが守れるよう手を入れて、町屋の良さはそのまま残した素敵なお宿です。

とはいえ 障子を開けると窓のない(夜は雨戸をたてます)作りは
雪のちらつく3月の始めの京都ではちょっと寒い。



宿についてほっと一息しながら ちらつく雪を眺めしばし不安に…。



今回の旅、最後の窓の景色。





ぼんやりとした明かりの廊下や さりげないしつらいのある踊り場は
自分の家ではないけれど、翌朝にはすっかりなじんでしまうのが不思議。





町屋作りの特徴でもある中庭には 古い蔵もあり
夜は ほんのりとライトアップ。





寒いけれど まだ雨戸はたてず、夜景を堪能した頃に雨戸を立てに来てくださいます。

しん とした京都の夜が更け、ちょっと長かった今回の旅も終わります。
翌日は 東寺の骨董市を覗いて また次の日からの暮らしに向けて 早目の帰京。

観光に欲張らなかった分 逆に長丁場でお疲れモードになりましたが(笑)
どこへ行っても窓とドアに取りつかれたわたくし、懲りずにまた歩き続けます。

お・し・ま・い♪

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志賀直哉氏のおうちのお隣に背の高い杉の木に囲まれた洋館。
たかばたけ茶論」というカフェがあるので 絶対行こうと思っていたのですが
門が閉ざされたまま開く気配なし。

思いきって扉を押してみると 小さな小さなカフェがある。
実は いいかげんな予習のわたくし、てっきり母屋の洋館でお茶が飲めると思っていたので
内心(シマッタ!)

でも ここに来るためにわざわざ歩いてきたのだし
ご主人が「いらっしゃいませ」と出迎えてくださる。

おそるおそる中へ入ってみると 
なんだかずいぶんかわいらしい作り。
でも 大きな窓から見えるお庭がとてもナチュラルで素敵。
おまけに カップ越しに見える景色が 絵のようなのだ。



(こちらのオーナーは 画家のご夫婦、と聞くとすごくうなづける)
どこをとっても 一枚の絵のように見える景色にぞくぞくし始める。

珈琲を頂きながら どのタイミングで写真を撮らせていただこうか伺っていると
なんとなくうまいぐあいに会話が始まった(笑)

わたくしがおそるおそる窓とドアの写真を撮りためていることをお話しすると
次の展覧会の作品は 住まいとして使っておられる洋館の
居間のドアから玄関のステンドグラスを描いたものであるとのことで
その窓を 絵の描かれた場所から撮影して行くといいですよ と言ってくださる。



カフェから かさこそと落ち葉を踏みながら母屋へ。





作品はこの角度から描かれたそうだ。
ぜひ この風景がどんなふうに描かれているのか拝見しに行くつもり。

玄関周辺の壁は サンタフェピンクとでもいうのかしら?ピンクに塗装されていて
伺うと、もともとピンクだったものが
進駐軍が入った時に白く塗り替えさせられ、その後ピンクに復元したとのこと。
生活感のあるのに わたくしたちの住む空間とは全く違う、
芸術家と言う限られた方たちだけが醸し出せる個性的な空間。

もうひとつ素敵な窓がありますよ と見せていただいたのがこちらの窓。



ステンドグラスの窓はもちろんだけれど このソファが素晴らしい。
そこにあるだけで 絵のようでしょう?
ささっと シンプルなえんぴつでデッサンしたような立体感のあるソファと窓。
ここにあるべくしてある絶妙な組み合わせ。

このあたりで もう鳥肌が経ってきた(笑)

もう一度お庭に出て 先ほどのカフェを見てみると
また違った表情をしていて



背の高い杉の木からは松ぼっくり(この場合杉ぼっくりか)が落ちてきて
地面で乾燥すると バラの花びらのようになる。



シダーローズというそれは 素敵なセンスでこんなふうにアレンジされる。




お土産に といくつも拾ってくださって それらは素敵なお土産となり運ばれる。
種子を遠くへ運ぶためのシダーローズが 旅の想い出も運んでくれる。

気まぐれな親子のために お付き合いくださったご主人に感謝です。
ありがとうございました。

この後 父の故郷を訪ねた後、京都へ向かいます。
京都でも 素敵な窓に出会います。

多分最終章にできると思います(笑)


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うーん まだあります。ごめんなさい。

さて 奈良と言えば鹿。

春日大社にて しばしたわむる。

ひとつ感じたのが (あまり臭わないな)
ホラ おみやげにもなったり吉永小百合さんがうたったりしたアレね。

もしかしたら…鹿せんべいの中に
臭わないような薬品でも仕込まれているのでは?と思ったりする。

サテ

窓とドアのコレクション。

春日大社から高畑へ「ささやきの小径」という静かな散歩道を下っていくと
志賀直哉氏の住んでいたいという古い家や、大きな住宅の並ぶ文人地区へ着く。

この志賀直哉氏のおうちは 実に贅を尽くした
そのころの売れっ子作家の様子を想像できるような部屋数の多い建物。
熱海の「起雲閣」や鎌倉の「西御門サローネ」にも似た、「いい時代」の象徴のような
文人たちのサロンとして賑わったようだ。



このクローバー型のテーブルなんか 特注らしく
羽振りの良さをうかがわせる(笑)

このころの日本家屋に特徴的な 波型ガラス。



魔法のフィルターを通して見える。



影しか見えないすりガラスの窓も、小説に出てきそうだ。





日本のドア、引き戸も物語の始まりに終わりに。

書斎は 作業効率を考えて北側にあったらしいのだが
冬場は寒くて 南側の部屋ばかりにいたそう。



このおうちのお隣に「たかばたけ茶論」というガーデンカフェがある。

次回はこちらでの出会いをご紹介。








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伊勢を後にして、今回の目的地である奈良へ。

叔父たちと会う前に 以前から泊まってみたかった奈良ホテルへ一泊。

こちらは明治時代からある 関西の迎賓館と言われる老舗ホテル。
もちろん そのサービスも一流ながら 建物が醸し出す重厚感は
いわゆる普通のホテルとは違って 気取らない でも 背筋はピンとして、という感じ。



日本建築でありながら 西洋ふうな作りは
ちょっとわたくしの好きな同潤会の建築物に通ずるところもあり
本当は ずっと滞在していたいくらい。



本館の一番スタンダードなツイン。
懐かしいオイルヒーターで 暑いくらいに温まったお部屋は
前日の伊勢の日本旅館のリラックス感とはまた違った気分になります。



部屋の窓から見える木々も まるで絵のように見事に収まって。

こちらのメインダイニングで夕食…となると
かなりかなり豪勢になってしまうので、このホテルのある奈良町を散策しつつ
古民家カフェの先駆けとも言える 「カナカナ」へ行ってみることにする。
ホテルの裏門をでると もう 奈良町の静かな街並み。

散策にはちょっと遅い時間だったので
日暮れまでにどこかに入らなくちゃね、とホテルを出ましたが
周りのお店はどこも閉店準備。
でも そういう時だからこそ 人気のない街を普段使いに歩くことができます。





作家さんたちが小さなショップを開いている町家や、



閉じた門の前にいけられたシンプルなお花が粋だったり

こんな時でないと拝めない、旅先での夕暮れ。



日が暮れてしまう前に カナカナへ到着。



前日のおとぼけイタリアンで 重たい思いをしたので
今日は おうちごはん的に カナカナごはん。
牛肉の角煮にいろいろおかず。
それでも海苔ののったごはんは いつも食べる量の倍くらいはあって
かなりお腹はいっぱいになる。



いつも作っているおかずと大差ないごはんだったのですが
素敵な作りのお店でいただくと なんだか素敵なひとときに。

ナチュラルな照明のもと、格子ごしの奈良の街。





わたくしが子供の頃使っていた ヤマハの電子オルガンがインテリアとして飾ってあったのですが
ちょうど他の方が近くに座っていらしたので撮れず残念。

ちょっとした書籍やスイーツも販売されています。



せっかくなので ちょっと頑張って 名物のチーズケーキまでいただいて
(かなり濃厚で満足感のあるチーズケーキですよ)
幸い あたたかな日だったのでゆっくりとホテルへ。



レトロなすてきフォントも見っけ。



せっかくなので 朝ごはんだけはメインダイニングでいただきました。
食べ過ぎることのない 上品なグレードの高い茶粥の朝ごはん。



がつがつ観光することもなく つかみどころのない旅ですが
ゆっくりゆっくりと一日が過ぎていくように感じます。

この日は 大和高田に移動するまでに立ち寄った場所で
思いがけず素敵な窓とドアに出会います。


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神宮参拝より実は楽しみにしていたのが「おはらい町」
なんというか 江戸の時代からの「お伊勢参り」に沸き立つ晴れの気分が
味わえるのではないかと。

まさに花より団子。

かなり長い沿道に 観光向けとはいえさまざまなお店が並び
川越の蔵造りにも似た古い店舗が次々とシャッターを切らせる。



猫のお出迎え。

組紐のお店では カメラのストラップを買ったり





趣味のいい陶器のお店では 「陶器は買わない 持ち込まない」と決めているので
目打ちの細工をされたコーヒー用のスプーンを購入。
母は 小ぶりのグラタン皿が気に入って、「あなたが作るのを待っていたら
いつまでも使えない」と 可愛い香炉と一緒にお買い上げ。

雛祭りの時期だったので 吊るし雛も。





ATMもサービス満点。



小さな二階の窓も見逃さない。

最近 旅に出て(旅に限らず) ちょっと試みているのが

「一期一会の珈琲に会う」

まだまだ珈琲道に入門さえできないわたくしなので
お決まりの珈琲とかブレンドが定まらない。

今のところお気に入りで常備するようにしているのが
谷中珈琲の豆。(エキナカで購入できるのもあるけれど)
これはくせがなくて好き。

それとは別に 初めて行った町で見つけたカフェの珈琲豆とか
たまたま出会って美味しいと思った豆とか
その時の想い出と一緒に 豆を持ちかえるようにしている。

結果的に、結構割高と言うこともあるけれど(笑)
本と珈琲はどうも経済観念が薄れてよろしくない。

今回も 前もって調べていたわけではないけれど
京都あたりで 初めてのブレンドを仕入れてこようかな?とは思っていた。

しかし おはらい町でたまたまみつけた「五十鈴川カフェ」の看板、
まだ お茶の時間ではなかったけれど 早速入ってみる。





もともと料理屋さんだったというこのお店は 
渡り廊下で ちょっと違った雰囲気のスペースが繋がっている。

五十鈴川に面したカウンター席のある母屋も明るくていいけれど
ぱっと見て 気に入ったのはちょっとモダンな雰囲気のある離れ。



お聞きすると こちらは喫煙スペースなのだそうだけれど
幸い先客なしなので こちらに座らせていただく。

 

テラスも 川面がきらきらしていてきもちよい。



背の低い それでいてがっちりしたテーブルセットのサンルームのような小部屋。
タイルの床や壁も かなり好き。



器もすっきりしたブレンドとよく合っていて いい時間。

帰ってきてから写真をよくよくみたら なんと、
わたくしがひとめぼれして買ってきた目うちのティースプーンと
同じシリーズのスプーンが使われていたのに感激。

混み始める前に 伊勢のもう一つの名物 手こねずしを。



かなりの集客に対応できる広い店内では
ものすごい回転率で 団体客も個人客も次々とさばかれていく。



いわゆる「漬け丼」的なお寿司で
寿司飯はほんのりと色がついているところからすると
お酢か黒砂糖かお醤油か?
かなり甘めの味の濃い寿司飯で さらに漬けでしたが
こちらも後ほどさほど喉は乾かず、不思議な伊勢の味。

ネタ的には 漁港のある町の食堂と比較できないけれど
ま、一度は食べておいてもいいよね。

この後 あこがれの奈良ホテルへ向かいます。














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昨日 帰りに買い忘れたパンを買いにコンビニに寄ったら
Dancyuの特集記事が「うどん」だった。
立ち読みしてみると 伊勢うどんも登場していたので思わず買ってしまった。
よろしかったら ご興味のある方は立ち読みしてみてください。

サテ

参拝は早朝にするといい と
物の本にも書いてあったので、さすがにこの季節早朝5時からというのは無理だが
早々に朝食を頂いて、メインステージ(笑)の内宮行きバスに乗り込む。



半端な時期の平日と言うこともあり バスはがらがら。
現地についても 団体さんが少しいるくらいで、写真に人が映り込むことなく
右側通行の橋をおひさまに向かって歩いて行く。
(ちなみに映り込んでいる後ろ姿は初登場の母)



日を背にして歩くより 向かっていく方がテンションも上がる。



なぜかこういう画を見ると、
「このはしをわたってはいけません」の一休さんのとんち話を思い出すわたくし。



五十鈴川で身を清めるのが正式な参拝の仕方と聞いていましたが
手水舎が出来ており
「五十鈴川にお金を投げ入れないでください」の看板。

空高く伸びた木々の間を歩いていると
またもや 日常と違った空気感に驚く。



神様の通り道か はたまた水面のように見える空。





信仰心の薄い、凡人にも寛大なのが神様だ(と勝手に思う)



おひさまを背にして鳥居をくぐるころには
心なしか信心深い人になったような気がする。
しかしながら それが長続きしないのが わたくしだ。
来た時と反対側を歩いて また日常に戻っていく。






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純和風建築の宿に泊りましたが、こちらは夕食がつかないので
近くのお店を探すことに。
お伊勢さんだし、なにかあるわよ…と思っていたものの
さくっと入れるお店が見当たらず 空もだんだん暗くなってきたので
とりあえずなんでもいいやと 宿を出て周辺を歩いてみる。
いざとなったら近くのホテルに入っているレストランでいいよね と。

宿を出てすぐの所に ん?ちょっと伊勢っぽくないイタリアン。
伊勢でイタリアンもなんだけど ちらっとボードを見てみると
今日のオススメに「白子のムニエル」と言う文字。

以前「うおきん」で頂いた白子のムニエルにノックアウトされてから
もう一度食べたくて仕方なかったのだ。

どうも予約メインのお店で 隅っこの方でよかったら…と
席を作っていただいて入店。
(本当は写真を撮りたかったのだが、無理やり入れてもらった手前
お店の雰囲気も手伝ってカメラは出せずに終わる)

お酒を飲まないわたくしたちなので こういう時オーダーにすこし悩む。
譲れない白子のムニエルに 情熱のサラダ、ピッツァに
かなりヘビーな選択だったのだが 牡蠣と葱のクリームパスタ。
さすがに雰囲気にのまれて わたくしはビールのグラスを頼む(笑)

オーダー時はかなり空腹だったのと
旅に出て さあ食べるわよ!という気分満載だったのも手伝って
自分たちの許容量を少々見誤ったようだ。

アミューズとして出された伊勢のあおさ入りのフリッターから
サラダもムニエルもかなりのボリュームで 一緒に出てきたパンも美味しく
すでにここまででかなり満腹感。

ピッツァもハーフサイズと言ってもかなりの大きさで
(これはパスタまでもたないかも…)と母娘の心の声が響く。

とても丁寧なサービスのお店だったので ちゃんと一品片付いてから
次の物をタイミング良くサーブしてくれるので
ピッツァが片付かないとどうもパスタもスタンバイ状態らしい。

こちらとしては 勢いで一気にパスタまできてしまえば
それなりに食べられなくもなかった気がするが
まだ パスタが来る…と思うと 目の前のピッツァに手が出ない。

「ね キャンセルしようか?」
「お持ち帰りできるかしら?」
「どーかなぁ こんな雰囲気のお店で お持ち帰りできるかしら」
「悪いけど キャンセルしようよ、残しても悪いし」

と恐る恐る申し出る。

「いえ もうできあがりましたから よかったらパスタをお召し上がりになって
ピッツァはお持ち帰りください」

ありがと~~
(で、残ったピッツァは 昭和の香り満載のお宿でゴロゴロしながら食べた)

と言って 出てきた牡蠣と葱のクリームパスタ。
それまで うんざりした顔だった母娘なのに 
一口食べてから その美味しさにあっという間に食べきってしまった…。

ぷりぷりの大粒の牡蠣が6.7個も入っていて 
クリームと言っても クリームクリームしていなくて
どこか和風な香りさえする、深い味わいの美味しいパスタだったのだ。

…と 翌朝の早朝からの伊勢神宮内宮参拝の話の枕として書き始めたのだが
とりあえず ここは伊勢のイタリアンの話で終わりそう…。

ちなみにこのお店、2年ほど前にできたらしいのだが 
メディアに出たがらないオーナーシェフらしく
地元でも知る人ぞ知る…的なお店らしい。
と言っても シェフの腕は一流で その道の方が結構訪れることもあるそうな。

毎度のことながら 思いつきで飛び込んだお店が実は…の典型的パターン。
ちなみにこういうオーダーをするなら 4人くらいで行きましょう。

おそらく 伊勢参りは当分行くことがないと思われ、
したがって このお店にももう行くことはないと思われるのだが
この日の 白子のムニエルと牡蠣のパスタはもう一度どこかでお目にかかりたいと思っている。
伊勢へ行く機会があったら ちょっとオススメです。


そして 今日は、こうして美味しかった記憶を文章でお伝えすることのむずかしさ、
なんでも写真に撮って残そうとしてる最近の自分を反省したりもしています。




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父の故郷が奈良の大和高田市というところで
ずいぶんご無沙汰していたこともあり、もろもろのことが片付いた報告も兼ねて
母と二人でたずねて行くことになる。

まあ 例によって ただでは帰らないわたくしとしては
奈良への移動の前に いい機会だから遷宮にときめく伊勢神宮に立ち寄り
帰りは京都で新幹線に乗ろう、
本当は 名古屋で会いたい人がいたので立てた計画でしたが、
一人旅でない分、日程に折り合いがつかず断念。
きっと今度会いに行くからね。

幸い70歳を過ぎている母は まだ現役の華道の先生なので
自分のガラガラ(荷物)は自分で全部持てるし
食事にもイタリアンでもスパイシーなカレーでも なんでもOK。

ということで かなり わがままな わたくしプロデュースの旅と相成りました。


「お伊勢参り」と銘打っている割には 信心深くないわたくしたち。
ま、近所の神社の親分みたいなものでしょ(ごめんなさい)と軽く考えて伊勢の地に降り立つ。

まずはお昼ごはん(やっぱり)ということで
スマホに読み込んだガイドブックを頼りに 名物「伊勢うどん」のお店を探す。

この伊勢うどんというのは 太い太い麺で みたらしのタレのような濃いだしで頂くもの。
写真で観てもなんとなくイメージがわかない。
これはやはり食べてみないことには どんなものか全くわからないうどんなのだ。
母はまったく知識がなく 変なものを食べるのではと少々心配だったようす。

スマホのナビに頼ってたどりついたのが 伊勢神宮外宮とは反対方向の「山口屋」さん。



ちょっと見、母的には不安になり「こんなところに入るの?」と言いだす(笑)
大丈夫大丈夫、こういうところがきっと美味しいんだから と引き戸を開けると
案の定 昭和の香りのうどん屋さん。
基本の「伊勢うどん」は、うどんと濃厚な色の少なめのおつゆだけ。

そこにおそらく「アレも入れて」「これもいれて」と
お客さんからのリクエストにこたえているうちに 盛りだくさんになったと思われるのが
こちらの「ごちゃよせうどん」



さっくさく揚げたての海老天、お麩、かまぼこ、牛肉のしぐれ煮のようなもの、厚めのあげに葱という
うどんの見えないくらいの具材が載っています。

かき混ぜると あっという間にうどんもあげも 真っ黒になるくらいの
おつゆの色の濃さにビビりながらも
お味は しょっぱくなく 太い麺に絡んでいって実に美味しい。

その後喉が渇くこともなく。
謎だったのが 東京の
うどんやさんのおつゆは
まずかつおの香りがぷーんとするのが定番なのですが
このおつゆは なぜかかつお節の香りがしない。
一体何でだしを取っているんだろう…と調べましたが
やはり鰹節、鯖節によるものらしい。
ではお醤油かしらん?

などと ぶつぶつ言いながら美味しく頂き、
まずは 伊勢神宮外宮(げくう、と読みます)へ向かいます。

ちょうど定休日のお店が多かったこともありますが
外宮の参道は閑散としていました。



きっと古くからあるであろう旅館やお土産物屋さん。
さっそく萌えポイントが上がる。



外宮に入り歩き始めた途端、「なんか空気が違う」のを感じる。
これは今回訪れたところそれぞれに感じたのだけれど。



式年遷宮の年に当たる今年は 神殿を作りかえるのにあたり
そのほかの場所でもまさに 工事中状態。
現存の神殿の近くに 新品の神殿がまだカバーをかけられた状態でチラ見できます。
(なんだかばち当たりな表現になりましたが)

そしてなんと 藤井フミヤ氏が イメージソングまで唄っているのを発見。



ご神殿は撮影禁止にて カメラはここまで。



池にも 木々にも 神様が宿っているような気になってしまう。

町のどこにも神様はいて
有名な「赤福」でお茶を頂いた時も



伊勢にゆかりの雑誌に並んで「神武天皇」や「あまのいわと」などの絵本がさりげなく。



そんな神様の街も、道路は整備され、人々の暮らしのある街並み。
宿への道すがら見つけた ちょっといいドアを一枚。



こちらも古民家をリノベーションしたバーのようです。

そして今回お世話になった「日の出館」さんの古き良き窓も。





相変わらず 窓とドアがどこへ行ってもついてまわります。





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以前某友から なかなか更新しないブログを「週刊p」と言われたことがある(笑)

いやぁ 週刊を通り越して月刊になろうという勢い。

ご無沙汰しております。お変わりありませんか?

チョットした近況はFBで楽しめるようになってしまったので
画像を整理してとかテーマを決めて というこちらがついつい後回し。
でも、ここは別な意味での「わたしの居場所」

宣言しないと始められないので 始めます(笑)…て何を?
(自分を自分で励まそう…今年の目標)

ちょっと(日程だけは)長い旅行をしてきました。

次のネタが見つかるまで、久しぶりのぴぃさんぽにお付き合い頂けたらと思います。

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