東北地方太平洋沖地震で被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
ぬくぬくと家にいることがもどかしく思われる中
せめて出来ることをしようと おつうと出来るだけ電気を使わないようにしようということになりました。
それくらいしか 今はできないけれど。
少しだけ近状報告いたします。
11日、夫の眼科手術のため、早朝から入院。
午後15時からの手術になったので、14時から点滴開始。
そろそろ呼ばれるかしらと思ったときに激しい揺れが起きました。
お隣のベッドでは、テレビが床頭台から落ちたようでしたが、幸いけがはされなかった様子。
用具庫からはなにやら物の落ちる音、病室なので隠れる場所もなく揺れを感じていました。
ちょうど買ってきたテレビカードを入れて観ていたテレビから流れる 悲惨な映像。
時折襲ってくる余震。
そんな中 看護師さんたちは病室を回り、安全確認。
それでも 最初の時点では「手術は行います」とのこと。
オペ室は地下なので、多分大丈夫と。
その後余震が続き、東北地方の惨状が伝わる中、ドクターがいらして
繊細な部分のオペなので、万が一を考え延期しましょうということに。
予定が決まり次第退院してください、とのこと。
その間も必死になって おつうとアニに電話連絡するもつながらず。
手術が終わり次第出勤することになっていた教室も まったくつながらず。
1時間くらいして、おつうとアニからのメールを受け取り所在確認。
おつうは 床屋でパーマ液をつけたところに地震が発生し、停電。
お湯もでなくなり そのまま帰宅させられたそうです。
退院したものの、バス乗り場は最後尾が解らないほどの行列。
病院の食堂に一泊と言う手もありましたが、翌日もどうなるかわからないので
帰宅難民たちに交じって 徒歩で帰ることになりました。
途中 心配して電話やメールを下さった皆様、ありがとうございました。
とても励まされました。
しかし おつうやアニへの電話を気にするあまり、足元が不注意になり途中で激しく転倒。
ひきがえるのように道路にのびていたわたくしを、邪魔になるからと夫が路肩へ引きずる中、
近くの帰宅難民さんたちが「がんばれー」と励ましてくれました。
電気の通っていたS市を歩いている間は良かったのですが
停電しているという情報の入っていたA市に入った途端、真っ暗、信号も消えていました。
月の明かりだけが、冷たく道路を照らしていました。
その日最後まで停電していた地元へ戻ると
自宅の玄関にほんのり灯りが…。
ドアを開けてみると ローソクの入ったランプが置いてある。
お隣の奥さんが おつうがひとりだと知って ランプと湯たんぽをふたつ届けてくださったそうです。
お隣は岩手のご出身とのことで 通電している通りの向かい側のお宅から電気を引いて
夜通しテレビを見ておられたとのこと。
そんなときに 隣の家のことまで気遣っていただいて……本当に感謝です。
回りの方たちの優しさにありがとう。
被災された方たちは、比べ物にならないくらい怖い思い、辛い思いをされているのかと思うと、
今度はわたくしが何かしなくてはいけませんね。
結局長い報告になってしまいましたが、この日のこと、忘れてはいけないと思っています。
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