ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

観光について

2013年06月30日 | Weblog

 

昨日NHKで、外国人旅行者をふやせ、と言う趣旨の番組をやっていたので見ていると、見覚えのあるイタリア人が出ていたのでびっくりした。それは、5月23日のブログで取り上げた、試食会(食材展示会)で出会ったイタリア女性。エリカ嬢だ、と画面を見ていて叫んでしまった(気持ち的には)。イタリア食材の輸入会社の社長であるというのは、後でT君に聞いたのだが、テレビでも確かにそう紹介されていた。

日本在住の外人と日本人パネリストが日本観光の問題点を色々考えるという内容で、日本側は星野リゾートの社長やら観光専門の大学の教授などいろいろ。その中にメレ山メレ子(人気ブロガー)もいた。彼女は最近昆虫関係の活動も多く、大分身近に感じていたところなのだ。あまり発言はなかったが、九州の鄙びた駅舎で売っている人気駅弁関連で、そこを通る電車の良さを指摘していたのは印象的だった。ある外人の、駅弁以外何もないという意見に対しての受け応えであったが、独自の興味を上手いこと説明して相手を納得させるのは流石である。

全体を通してはっきりしたのは、昔ながらの日本の風景、文化は外人にとっては魅力的であるということ。が、それらは、至るところ無秩序にある看板やどこにもあるコンビニファストフード店チェーン店、それに伴う行動形態の変化などですっかり消えてしまった。そして行政主導の観光政策は、当事者がおっさん達なので基本的に的外れであるということ。殆どが無駄な政策。結局、住んでる人がまず地元の魅力に気付きそれを大事にすれば、自ずと街は魅力的になるのだが、多くの人の目は、目の前の便利さ楽しさに向いているので足元には気付かない。自分の地元に置き換えると、一番の良さは自然なのだが、周りの人間を見回しても、ディズニーに興味はあっても近くの川は山に興味があるなんて人間は殆どいない。現実はそんなものである。

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