ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

懐かしの地

2011年09月09日 | Weblog

 

ちょっと前に、法政の大学院ゼミ(建築史)が、古い家の調査をするということで実家(築100年以上)を入念に調べた。ゼミの先生にどういう目的かと聞くと、古い家を生かした、地域のコミュニケーションも含めた新しい形の街づくりを考えてのフィールド調査ということであった。フムフムとそれを聞いて、大学院も市谷にありますか?などとどうでもいい質問をしたのをきっかけに、そう言えば市谷にあるのは知ってるが、電車では見てるが実際どこにあるかは知らないなと、グーグルアースで確かめたくなった。すると、知らなかったことがいろいろ見つかった。

まず、法政大学が靖国神社の直ぐ隣であると言う事実。全く知らなかった。考えて見ると、靖国神社に行ったことは無いし、その前に市谷で降りたことすらあったかどうか。四谷から歩いて市谷駅まで行ったことは一度くらいあったようには思う。他には、三島由紀夫の市谷駐屯地と靖国神社の位置関係とか、市谷に関しては何も知らないと言ったほうが良さそうだった。

で、グーグルアース(ではなくてストリートビュー)は一度見だすと、それをきっかけに「懐かしの地再訪」が始まってしまう。となると手前の四ッ谷駅。「イグナチオ教会」も昔は風情のある教会然とした建物だったが、今やガスタンクのような近代的な面白みの無い建物。土手沿いに進み料亭「福田屋」。ここも歴史を感じさせる良い雰囲気の木造建築だったが、その面影はもうない。「ニューオータニ」は昔のまま。そこを左に下りていくと、清水谷公園が。この近くに「清水谷茶房」という和風喫茶があったが、当然のこと今はない。落ち着いた良い感じの喫茶店だった。「ぜんざい」をよく頼んでいた、ように思う。

もう一度駅に戻る。新道通りの「ルノアール」、相変わらず健在だ。広いので、学生のコンパ後の定番だ。一度ここのトイレで吐いたことがあった。近くの「ボンジュール」というケーキ屋兼喫茶はもうない。この店は夏に蓼科に出張店を出していたので驚いたことがある。更に奥に進む。殆どは知らない店だが、先ほどの「ルノアール」のようにひょっこり同じ知った店が登場する。洋食の「バンビ」もそうだ。いつも繁盛してたが、今でもそれを維持しているようだ。それだけ続くのも凄い。ただ、一度も利用したことは無かった。自分の基準では高かったのだろう。

繁盛店と言って思い出すのは鯛焼きの「わかば」。昔から行列ができる店だった。一本焼きの型を返す動作に見とれつつ並んだものだ。当時は特に甘いものが好きだった。今はどうかと文化放送(今はないのか)方面の路地を辿っていくと、やはり行列が。ずっと行列ができる店のままか。そういう店は他には吉祥寺の「小ざさ」位しか知らない。今であれば、並んでまでして食べるかという当然の疑問が浮かぶが、「わかば」の鯛焼きなら食べたいと思うかもしれない。

コメント    この記事についてブログを書く
« 初秋のロードレーサー | トップ | 検索上位 続編 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事