久しぶりの「無用門」と言うか「無用庇」と言おうか「無用階段」と言おうかの物件。本来ならば「無用門」で済むのだが、肝心の入り口の痕跡が全くなく、庇と石段のみが残されている。綺麗に壁を統一している良い仕事ぶりだ。となるとここで疑問が。庇も撤去すればよかったのでは、と思うのだ。これだけきちんと仕事するのだから、庇がなければより完璧な形だと思うのだ。その辺りがどうしても引っかかる。何か他に理由でもあったのか(見かけより庇は内部までぐっと侵食してるのかも)。普通の新興住宅地にあり佇まいも非常に地味なのだが、なかなか味わいのある「無用門」或いは「無用庇と無用階段の複合型」であった。