先日新聞に、高校入試の問題と解答が載っていた。
高校入試だから中学生の問題ということになる。
それで数学の問題を何気なし見た。
一旦見ると、やってみたくなるのがこの手のものだ。
クイズを解いてみようと思う感覚だ。
中学生の問題だから、出来て当然と思う。
しかし、昔と違って内容が変わってきていて、確立の
問題まで入っている。
一応挑戦するが、この場合どうだったかと、いろいろ
考えた末出した答えが間違っていて、「オーマイガー」
となることも当然ある。
そして、もう一度やり直し、そうかと納得したりするわ
けだが、これがもし本番であったなら、などともうあ
りえない事を想像したりする。
結局楽しんでいることになるのか、これも。
そして図形問題で、円錐の体積を出さないと答えが出
ない問題があり、ここで問題発生だ(この問題は個人
的なという意味)。
円錐の体積の出し方を忘れてしまったのだ。
同底面積の円柱の何分の一だったかと言うことなのだ
が、それが三分の一だったか六分の一だったか。
それにしても、こんなの忘れるか、と思うのだが、思っ
てる以上に数学の公式は忘れるものだ。
しかし、中学の問題なのに、とちょっと情けない気持ち
があるのも事実だ。
そこで、意地になって、その公式を自分で確認しよう
と、Y=aXから導き出そうとした。
記憶を頼りに、パイアール二乗だから、それに当ては
めて積分すれば出るわけだ、と思い出し、どうにか三
分の一というのが出た。
ここまでに30分はかかった。
それに、本当にこれで正解だったかと、今ひとつ自信
が無い。
体積だから三乗に比例で、そうすると三分の一程度で
良いのか、などと感覚的な疑問も生じた。
その後、それで正解ということが確認できたのだが、
そこまで辿り着くのに一苦労だった。
何故、円錐の体積でここまでやるか、と疑問に思わな
いわけでもないが、乗りかかった船みたいなもので、
後には引けなくなる。
とか何とか、これも屈折した楽しみみたいなものかも
知れない。
最近流行の脳トレも、同じようなことだろう。
やったことは無いが、兎に角頭を使うということにお
いては入試問題を解くのと変わりないだろう。
そうなると、入試問題のほうは只でできるのだから、
こちらの方が断然お得だ。
ただ、ショックを受ける度合いは、圧倒的に入試の方
だ。
それに、忌まわしい記憶が蘇るというネガティヴな要
素もある。
遊びの部分が余りに少なくなるから、やはり脳トレく
らいが良いのかも。