本日の最低気温マイナス8.9度。
再び厳しい寒さが戻ってきた。
が、マイナス10度を下回るほどの寒さではないので、
気分的には、この冬の頂点は過ぎたのか、といった感
じだ。
地元では、諏訪湖の「御神渡り」という氷が盛り上が
る自然現象が最近発生したので、連日ローカル新聞は
その様子を報じている。
その氷の筋を、神様が渡った跡と見立て、その方向に
よってその年の吉凶を占う。
それらの資料は、日本で一番古い気象データと言われ
ている。
明日、神社(八剱神社に資料は保管されている)の関
係者が諏訪湖に繰り出し、観察をすることになってい
る。
と、全くの他人事と思っていたら、どういうわけか参
加する羽目になってしまった。
朝早くから集合して、神事をして繰り出すのだが、見
物するだけならまだ良いが、あまり当事者にはなりた
くなかった。
明日も寒そうだ。
全く気が進まないが、諦めるしかないようだ。
昔は、その氷のせり上がりも1メートル以上と、見ご
たえのあるものだったが、今は30センチがせいぜい
で、今ひとつ冴えない。
単なる、割れ目じゃないか、とも見える。
しかし、神様の跡である。
そうなると、単なる割れ目も高貴なものに見えてくる
から不思議だ(ということは無いが)。
確か、北海道の何とか湖でも同じ現象が見られるはず
だ。
流石北海道だけあって、そちらの方はコンスタントに
立派な「御神渡り」ができる。
北海道の方は、厳密に言えば神が渡っているわけではな
いので(諏訪は諏訪大社という大きな神社がある)、そ
ういう言い方もおかしいのだが、この自然現象をどうや
ら「御神渡り」と言ってるようである。
すでに、一般名詞となっているのかもしれない。
そもそも「御神渡り」というのは、氷の収縮と膨張に
より出来る自然現象なのだが、いろんな、例えば湖の
水深大きさなどの要素が揃わないと起こらないらしい。
だから、珍しい、ということだ。
そこらじゅうの湖で起きたら、神様も大忙しだし、第
一、普通の現象だったら、その有り難味もなくなって
くるというわけだ。
実際は、神主が大忙しで飛び回ると言う図なのだが、
それはそれでリアリティーはある。