この前、下北沢にライヴを聴くために東京へ行ったT君
にその時の様子を聞いた。
時間調整のために、下北でカフェに二つも入ったなど
と言ったので、どこに入ったのか聞くと、何とかシャンブル
と言う。
ひょっとして「Trois chambres」?と聞くと、そうだ
と答えた。
まだあったのか。
嘗て何回か行ったことがるので非常に懐かしい。
変化の激しい下北辺りで、ずっと存在していたのだ。
それより、その店の名前がすっとでたことが自分でも
不思議だ。
それほど愛着があったわけでもないし、何故だろう。
確か、ヨーロッパの田舎の家のような雰囲気のところ
だった。
開店した頃に、何回か行ったわけだが、当時はそうい
う造りそのものがお洒落な感じだったが、年月を経る
と、本物らしくなって重厚感も増すだろうから、それ
なりの魅力も出て支持され続けているということか。
同じような感じでもう一軒「cafe de parfums」(と言
ったと思ったが)というカフェがあったが、あれもあ
るのか。
何故か、下北沢と言うと、喫茶店ばかりを思い出す。
T君は中古レコード屋に行くと言っていたので、もし
シドバレットのCDがあったら買って来てと頼んだのだ
が、結局あるにはあったが全然安くないので買ってこ
なかったと言った。
それは仕方ない。
それより、「疲れましたわ」とT君は言った。
そういう、中古や巡りは、思わぬ出会いがありそれが
一番の醍醐味でもあるのだが、T君も徐々に歩き回る
こと自体が疲れると感じ始めたようだ。
そうなってくるんだね、これが。
これも、自然の流れと言うものだ。
そして「ガレット同好会」(今作ったが)として忘れ
てはならない、「ガレット」に関して聞くと、帰る前
に寄ったということだった。
新宿の高島屋に、「ル.ブルターニュ」の支店がある
という情報を事前に入手し、T君は行ってみると言っ
ていたのだ。
表参道と神楽坂にあるのだが、ちょっと遠いのと、店
もあまり大きくないのとで使い勝手があまり良くない。
だから、新宿にあるんだったらそれは都合が良いとい
うことになっていたのだ。
T君によると、メニューは殆ど本店と同じらしく、値
段的にも変わらないらしい。
デパートの中だから安めかと思ったが。
基本の、チーズとハムのガレットでも食べたのかと思っ
たら、なにやらトマトの入ったガレットを食べたとい
うことだった。
それを聞いて、あまり水気の多いものは合いそうにな
いのだが、と思った。
案の定、そうだったしい。
選択ミスを盛んに後悔するT君であった。