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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ヒメヒカゲ2

2007年07月27日 | 生き物 自然


カレー屋を後にして次に向かったのは、いつもの山コー
ス。
車で十分ほどの場所なので直ぐにいける距離。
例年だと、今頃が一番「蝶密度」が高いのだが、今日
はまばらだ。
梅雨明けと一緒に発生が遅れているのか、はたまた不
作の年なのか。
今ひとつ寂しい山道であった。
それでも最後に、私的な新種「オオミスジ」の写真を撮っ
てなんとか格好は付いた。

そしてその帰り寄ったのは「鍵屋」。
と言っても老舗の旅館とかそういうものではなく、本
当の鍵を作るところ。
よくある「合鍵作ります」の店より、本格的なところ。
ここで、特殊な鍵を6本注文する。
これも自分のものではなく野暮用。
この時点で、2時を過ぎた辺り。
さてこの後どうしようかと考え、先週もチャレンジした
「ヒメヒカゲ」(ここでやっとタイトルの登場)の生息
地に再び行こうという気になった。
何しろ今の時期(梅雨明け前後)しかいない蝶だから。
場所はここ(鍵屋)から25キロほどの岡谷にある高原
地帯。
ここにしかいない蝶なのだ。

本日の最終目的地は決まった。
勿論、その途中にある「ユニクロ」で、選挙立会人用の
半そでシャツを買うのは忘れなかった。
1900円が1200円となっていて、よしよしだ。
なんだかんだ言っても「ユニクロ」にはお世話になって
いる。

そして現地に到着したのが、3時ちょっと過ぎ。
先週、「更級」の主人と来た時は、霧模様で、全くその
気配は無く、本当にいるのか?しかも広い高原地帯で
場所はこの辺りで良いのか?各種疑問が浮上し、やは
りよく知っている人に聞かないと駄目かなという結論
を導き出したのだが、結局先送りの状態で今回取り合
えずまたまた来てしまったわけだが、天気は晴れ間も
出て、条件的には良さそうで、期待は自ずと高まって
くる。

そこでまず、先週、ちょっとこの辺が臭いぞと探索した
ところに行ってみた。
全く同じ山道を辿って、同じように脇の草原を覗く。
すると、いた!
あまりの呆気なさに、むしろ肩透かし。
しかも二頭。
近付いていくと、一頭は飛んでいったが残りは止まっ
たまま。
早速、最近すっかり自信の無いマクロ撮影を開始。
幸い、あまり遠くへは飛ばない蝶なので比較的余裕を
持って撮影は出来た。
やっぱりいるんだね、と満足感に浸りながら(なんと
言っても生まれて始めてみる蝶なので)、その山道の
最終地点まで歩を進める。
するとその頂上にも一頭いた。
後で確認すると、最初が♂で、今度のは♀だった。

昔は、結構普通にいたらしいのだが、今ではこんな山
奥まで来ないと見られない。
それだけ貴重になると、収集欲を刺激するので、今度
は採集者がわざわざやって来る。
そうなると固体が減り、絶滅という運命を辿るように
なる。
やっと保護活動が始まったようだが、採集者には厳し
い目を、これはもう当然のことなのだ。
というわけで、珍しくマクロ撮影が成功したので、そ
の「ヒメヒカゲ」の写真を。
興味の無い人にとっては、何だこの地味な蝶は、とい
うものなのだが、これが嬉しい人には嬉しいのだ。

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