ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

真冬の思い出『すぱげっち』

2016-01-30 | 日記・エッセイ・コラム
10年近く前のこと。大きな目をしたMちゃん、当時は恐らく三つくらい。

両親と一緒に真冬の1月に朝も早よからテニスコートに連れてこられ、毛布や防寒着やらでぐるぐる巻きになってコート脇のベンチに座らされていた。

大人たちはコートの中で打ったり走ったりで寒さを忘れているけれど、Mちゃんまだ三つだし、じっとしてても寒いだけ。

とうとうMちゃん、行動を起こした(大人たちへの反抗か?)。その時コートの外にいたmarito(多分その日は大人が5人参加していた。4人でダブルスをしていたので、ひとりは必ずコートの外でMちゃんの相手をしていた)に手を引かれて歩き出した。

知らない人が見たら、まるで誘拐犯(笑)!maritoは別に人相が悪いとかそんなことはないのだけれど、その時は皆、そう口にした!いや、まったく、なんでだろう

三つのMちゃん、いったいどうして歩き出したのかといえば、「おなかすいたっ!」と振り絞るように言ったらしい。で、maritoが、じゃあご飯食べに行こうか?と言ったら「うんっ」と素直に手をつないだと。なんて健気な‼️
何が食べたいの?と聞いたら、大きな目からぽろぽろと涙を流しながら、「すぱげっち‼️」


後から皆で笑いましたが、よっぽど寒くてそしてお腹が空いてたんだね。しかし、いくらお腹が空いててもよく知らないおじさんに簡単について行くとは大物だ!

ウチではその時のことが何度も話題になるし、『すぱげっち』(※「げ」と「ち」にアクセントをつけて)とよく言ってるのですが、Mちゃんさすがに覚えてないだろね!

写真は、今日の話とまったく関係のない、チンクエテッレで食べた、真夏のすぱげっち‼️

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2 コメント

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Unknown (とすかーな)
2016-01-31 06:27:18
思い出が思い出される食べものっていいよね~♪
マリートさま、寒さで顔がこわばってた?
穏やかな顔の印象だけど、誘拐犯手て!(≧▽≦)

この間の記事のパン切りボード、フランスのアパートでキッチンの引き出しの中に入ってた!
入ってたって言うか、備え付け(引き出し収納型)だったよ。
パン屑がパンにつかなくていいよね、これ。
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Re:Unknown (piacere6262)
2016-01-31 10:05:49
とすか~な嬢へ
思い出というよりは、いたいけな子どもが自分の生命の危機を感じての『すぱげっち』発言だったなぁという話でしたね!marito、子どもの扱いを知らないからぎこちない様子だったのよ。と~っても笑いとってたわ

えー、キッチン備えつけ!というよりそれが普通なのか、おフランス。日本のアパートメントに炊飯器が備わっているようなものか
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