せっさたくま

広島ペット霊苑がお贈りするブログです。ペットの事や他愛も無い話まで、色んなことを綴っていきたいと思います。

喜ぶのは葬儀屋だけ

2006年06月01日 | せっさ日々の記録


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せっさです。
久々に、最近出会ったご家族の話・・・

「ペットが死んだら、喜ぶのは葬儀屋だけじゃぁ

こう言われました。
この言葉って、亡くなってしまったことへの、
やり場の無い想い・悲しみが詰まっている言葉なんだなぁ~と思っています。
(突然言われたので、初めはショックだったのですが )

この方は、努めて明るく振舞ってらっしゃいました。
家で生まれた仔で、半年頑張ってくださったそうです。

「何で死んでしもぅたんや」

「もっと生きとってもよかったんで」

体をなでて差し上げながら、優しくそう言っていました。

私に対しては、
「悲しそうな顔をして、心では喜んどんじゃろ」
「今、金額を計算しとるじゃろ」
って言われちゃったんですけどね

・・・言葉足らずな私は、困った顔をしてしまってたのでしょう。

その方が笑って言いました。

「ごめんな、悪気はないんよ。 この仕事でお金をもらうって、複雑な心境じゃろ」
「本当は悲しくて仕方ないけど、明るく振舞うようにしたんよ」

きっと、こういう事を言わないとやり切れないんでしょう・・・。

逆に飼い主様にフォローしてもらった感じがあって、恐縮でした。

帰り際に、
「宜しく頼むよ!」
と、何度も言われました。

翌日、お骨のお迎えにこられたときも、
「宜しく頼むよ!」

本当はすごく思いやりのある方なんだな~と感じました。

・・・それにしても、

「ペットが死んだら、喜ぶのは葬儀屋だけ」

「死」によって生活している私。
改めてお金と心のバランスについて考えさせられました。

でも、この場で言います。

違うんですよーーーー

確かに、ご依頼がないと私は生活できなくなります。
でも、亡くなって喜ぶのではなく、
『いい形でお別れして頂けた』ことが、私自身の励みになるのです。

・・・などという私の想いは、ご葬儀中の飼い主さんに伝わらなくても良いんです。
だから、ここにこられた方にだけ・・・。

長くなってしまいましたでしょうか~。
それでは・・・

コメント
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