goo

No354「接吻」~深く刻み込まれた、圧巻のラスト~

一家三人を強盗殺人した死刑囚に、
家族や同僚、社会から疎外された自分と同じ親近感を覚える主人公、京子。
獄中結婚へ。
ラスト数分の展開には、ただもう圧倒され、
小池栄子が演じる、京子の放つ狂気と、思い余った行為に、
「凄い」という以外の言葉が出てこなかった。

いつしか京子のことが心配になり、
目を醒まさせようとする、死刑囚の国選弁護士長谷川。
冷静なはずの長谷川が、いつしか京子に必死になっている。
この弁護士を演じる仲村トオルもすごい。

最後の京子の行為は、次への布石だ。
世間に立ち向かうために、彼女が選び取った相手、
長谷川が彼女に駆け寄り、追いかけ、叫ぶ。
この緊迫感。

そもそも、京子がどうしてそんな行動に走ったのか、
私には全く理解できない。
でも、どこかで共感する部分がある。
わかる、わからない、を越えて、
画面から迫ってくるものの正体を
見極めたい。

映画をみおわって、
ただ呆然としつつも、何度でも繰り返しこの映画を観たいと思う私がいた。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
« No353「十三人... No355「喜劇 ... »
 
コメント
 
 
 
確かに (ライリー警部)
2008-06-12 13:22:03
基本、「凄い」としか書いてないですね、いや「すごい」もありますね。
 
 
 
なんともお恥ずかしい限りで・・ (なるたき)
2008-06-12 22:47:48
語彙が不足していて、というか、伝えきれないことだらけで、お恥ずかしい限りです。
この「凄さ」を伝えるには、どう書いたらいいのかと、ずっと考えているのですが・・
 
 
 
いえいえ (ライリー警部)
2008-06-13 00:23:10
とにかく「凄い」と分かりました。大体、この間も皆さん、「凄い」か「すごい」ときには「スゴイ」しか言いませんでしたし。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。