映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No131「NANA」大谷健太郎監督
2005-09-06 / 映画
ちなみに私は漫画の「NANA」を読んでいない。
でも、はまった。
ここには、ひたむきに夢を追いかける二人の女の子がいる。
大崎ナナと小松奈々(愛称ハチ)。
HYDE作曲のパワフルな音楽にのって、熱いハートが、強く、切なくも伝わってくる。
パンクバンドのボーカリスト、ナナ役の中島美嘉のとんがり具合いと
恋に一途で、能天気なハチ役の宮崎あおいの、ふっくらした柔らかさとが、
ちょうどいい按配で、まさにはまり役。
「いぬのえいが」の宮崎のナレーションに大泣きしたのは記憶に新しいが、
ここでも、宮崎の語りは、優しく、暖かく、心のひだに深く入り込んでくる。
映画化成功のわけは、女優、音楽だけじゃない。ドラマの構成、脚本もキーポイント。
ナナとハチが過去を振り返る形で、物語を語っていく、原作の形を映画も踏襲。
東京でナナとハチが出会ってからの話に
ナナの過去、まだ北海道でレン(松田龍平)とバンドを組み、一緒に生活していた頃の回想シーンを挟みこんでいく。
レンを運命の相手と慕いながらも、東京のバンドにひきぬかれたレンを追うことなく、北海道に残って、
自分のバンドで夢を追いかけようとするナナの強がりと寂しさ。
北海道の雪景色の寒々しい風景が、痛々しさを増す。
圧巻は、
東京へたつレンとの別れの回想シーン。
クライマックスのコンサートシーンにはさみこまれ、
「ENDLESS STORY」をバックに展開する、プラットホームのシーンは、
声が聞こえないゆえに、一層、悲しさがはちきれそうに伝わってくる。
成宮寛貴とスキンヘッドの丸山智巳の好演で、
バンド仲間の友情、思いやり、気遣いのある心地よい空気が生まれた。
歌に夢を託し、レンを超えるバンドをつくろうと目指すナナ。
恋に一途な、優しさを失わない、可愛い女の子の奈々。
今どきの女の子は、どっちのNANAも持っている。
大谷監督。女優の魅力を引き出すのに才能があるのだろうか。
すっかりNANAのファンになってしまった。
二人が暮らす707号室、バンド仲間との語らいの輪に、入ってみたい。
さて、この作品、男性の心には、どう響きますか・・。
満足度 ★★★★★★★(星10個で満点)
でも、はまった。
ここには、ひたむきに夢を追いかける二人の女の子がいる。
大崎ナナと小松奈々(愛称ハチ)。
HYDE作曲のパワフルな音楽にのって、熱いハートが、強く、切なくも伝わってくる。
パンクバンドのボーカリスト、ナナ役の中島美嘉のとんがり具合いと
恋に一途で、能天気なハチ役の宮崎あおいの、ふっくらした柔らかさとが、
ちょうどいい按配で、まさにはまり役。
「いぬのえいが」の宮崎のナレーションに大泣きしたのは記憶に新しいが、
ここでも、宮崎の語りは、優しく、暖かく、心のひだに深く入り込んでくる。
映画化成功のわけは、女優、音楽だけじゃない。ドラマの構成、脚本もキーポイント。
ナナとハチが過去を振り返る形で、物語を語っていく、原作の形を映画も踏襲。
東京でナナとハチが出会ってからの話に
ナナの過去、まだ北海道でレン(松田龍平)とバンドを組み、一緒に生活していた頃の回想シーンを挟みこんでいく。
レンを運命の相手と慕いながらも、東京のバンドにひきぬかれたレンを追うことなく、北海道に残って、
自分のバンドで夢を追いかけようとするナナの強がりと寂しさ。
北海道の雪景色の寒々しい風景が、痛々しさを増す。
圧巻は、
東京へたつレンとの別れの回想シーン。
クライマックスのコンサートシーンにはさみこまれ、
「ENDLESS STORY」をバックに展開する、プラットホームのシーンは、
声が聞こえないゆえに、一層、悲しさがはちきれそうに伝わってくる。
成宮寛貴とスキンヘッドの丸山智巳の好演で、
バンド仲間の友情、思いやり、気遣いのある心地よい空気が生まれた。
歌に夢を託し、レンを超えるバンドをつくろうと目指すナナ。
恋に一途な、優しさを失わない、可愛い女の子の奈々。
今どきの女の子は、どっちのNANAも持っている。
大谷監督。女優の魅力を引き出すのに才能があるのだろうか。
すっかりNANAのファンになってしまった。
二人が暮らす707号室、バンド仲間との語らいの輪に、入ってみたい。
さて、この作品、男性の心には、どう響きますか・・。
満足度 ★★★★★★★(星10個で満点)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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TBさせていただきました。
パラパラフィンさんとは違って、ある程度原作を読んでいますので、この作品は、原作に忠実な点がよかったと思います。
とりわけ、ふたりのナナが住む707号室のリアルな再現がよかったです。
大谷監督は、原作の忠実な再現について、かなり細心の注意を払っていたみたいです。
まずまず、楽しめた作品でした。
かなり賛否両論あるようですが、
美術とか衣装とかは、
原作ファンにはたまらないくらい忠実らしいですね。
ナナの人生の描き方が、あれでは演歌だ、と
どこかに書かれていました。
言われてみれば、そうなんですが・・、
漫画はどうなんでしょう。
また読んでみます。