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No134「旅役者」1940年成瀬巳喜男監督(成瀬特集その3)

~馬になんか負けちゃいないぞ、藤原釜足の役者根性に乾杯!~ ラストシーンのなんと痛快なこと。 こんな作品が1940年、開戦直前につくられていたとは驚き。 ユーモア小説「きつね馬」を成瀬自らが脚色・演出。 笑いの中に、情もあり、テーマもしっかりこめられた、味のある一品。 以下、結末にふれてしまいますが、物語とみどころをご紹介します。 主人公は、旅回り一座の呼び物に登場する馬アオの「脚」役。 前足 . . . 本文を読む
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No133「歌行灯」1943年成瀬巳喜男監督(成瀬特集その2)

能のお好きな人にお薦めしたい1本。昭和18年。 能の名流、恩地源三郎と養子の喜多八(花柳章太郎)、鼓打ちの叔父が伊勢を訪れる。 喜多八は、若気の過ちで、ある老人を死に追いやってしまう。 勘当を申し渡され、謡を口にすることも禁じられた喜多八。流しの三味線弾きとなって、流浪の旅を続ける。 老人の娘お袖(山田五十鈴)が、芸者になったものの、芸事ができずに困っているのを不憫に思い、養父との誓いを破って、 . . . 本文を読む
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