日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

経営のトリセツ64 ~ すぐに使える「見える化」のヒント6

2009-07-02 | 経営
これまでの管理者経験や各社における「見える化実践効果実績」を踏まえて、現在中小企業向けの基本管理における「見える化」のあり方を書籍にまとめようと動き出しました。以下はそのラフ段階での“要素出し”です。「見える化必要項目」という基準で抜き出してあります。ラフ段階なので、レベル感のバラツキはかなりありますが、基本は可能な限りすべて「見える化」に取り組むべき項目ばかりです。まだまだ沢山ありますし、十分な解説をしないと分かりにくいものも多々ありますがとりあえず、自社でできているか、できていないか、チェックリスト的にご活用ください。

<経営の見える化>
・「経営理念」の見える化→文書化+朝会唱和+掲示
・「経営方針」の見える化→文書化+掲示
・「経営目標」の見える化→数値化+配布
・「戦略」の見える化→会議&文書化+配布
・「戦術」の見える化→会議&文書化+配布
・「業績」の見える化→月次、四半期、半期、年度決算の社内公表

<社長の見える化>
・考えの見える化→定例ミーティング+朝会+会議
・居場所の見える化→レイアウト変更
・予定の見える化→公開スケジュール表
・社長への疑問の見える化→社長質問箱制度&回答の公表

<会議の見える化>
・「目的」の見える化→アジェンダ
・「議題」見える化→アジェンダ
・「議論」の見える化→レジュメ+ホワイトボード活用
・「説明」の見える化→レジュメ+データ主義浸透
・「結論」の見える化→議事録
・「報告」の見える化→レジュメ

<業務の見える化>
・業務プロセスの見える化→業務の標準化(チェックリスト)
・事務の見える化→事務マニュアル
・担当者の見える化→業務別・プロジェクト別面メンバー一覧掲出
・責任者の見える化→業務別・プロジェクト別面メンバー一覧掲出
・業務進行の見える化→締切主義+報告主義
・実績の見える化→文書定例報告(日時、週次、月次、四半期、半期、年度)
・トラブル発生の見える化→“さわぐ化”制度

<指示命令の見える化>
・指示・命令内容の見える化→オーダーリスト
・締切の見える化→オーダーリスト
・進捗の見える化→中間報告

<自分の見える化&相手の見える化>
・人物の見える化→名札を付ける(相手:来訪者)
・受付者の見える化→電話で名を名乗る(相手:架電者)
・考えの見える化→随時ミーティング+質問習慣化+会議発言
・感情の見える化→随時ミーティング+質問習慣化+挨拶励行
・居場所の見える化→オフィスレイアウト表
・行動の見える化→朝会+行き先ボード+行き先カード
・提案・意見の見える化→提案制度
・業務停滞の見える化→ヘルプ制度

<情報の見える化>
・伝達事項の見える化→朝会+掲示板+回覧板
・入手情報の見える化→朝会+日報+随時ミーティング+会議
・トラブル&クレーム情報の見える化→トラクレ・シート+会議

<オフィスの見える化>
・モノの在り処の見える化→整理整頓+5S運動
・フロアの見える化→ワンフロア化&レイアウト変更
・要るモノ、要らないモノの見える化→赤札制度
・机上の見える化→帰宅シート
・置き場所の見える化→表示徹底
・保管物の見える化→箱詰め&袋詰めの禁止+クリアファイルの活用
・始業、就業の見える化→チャイム等
・良い例・悪い例の見える化→写真掲示

<人事の見える化>
・人事制度の見える化→制度改定
・評価制度の見える化→制度改定&データストック化
・給与制度の見える化→制度改定
・勤務規則、規律の見える化→ルールブック作成+朝会読み合わせ
・社内人事状況の見える化→人事会議
・教育方針の見える化→研修派遣等の目的公表

<コミュニケーションの見える化>
・不平不満の見える化→定期的面談
・打合せの見える化→オープンスペース会議
・「ほめる」の見える化→好事例発表+定例表彰

いかがですか。早期にまとまった形にして、多くの方にご活用いただけるようにしたいと思っています。ブログでは引き続き項目ごとに取り上げ解説を加えていきます。