日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

<NEWS雑感>10・22号 「新銀行東京、西武優勝、星野仙一」

2008-10-22 | ニュース雑感

<今日のテーマ>→3人の男に求めたいもの!

●新銀行東京は「100億円の引当て不足」● → 求む!「潔さ」石原慎太郎

石原東京都の新銀行東京に追加出資した400億円が、早々毀損する恐れが出たそうです。5~7月に設立以来初めて検査に入った金融庁がその結果の通知をした模様。結果は約100億円もの引当不足、すなわち資産査定が全然甘かったということです。念のために言えば、これは昨今の金融危機とは全く無関係な話です。

だから言わんこっちゃない。新銀行東京の設立にしても、素人が“金貸し”に手を出しちゃいかんところに持ってきて、マニュアル審査こそ命の中小企業に自動審査システムを導入するという愚行。そして1000億円の大穴あけておきながら、金融庁検査等専門家の資産査定を待たずに、議会を押し切って400億円の追加出資を決めてまたこの穴です。

「追加出資の400億円は毀損させない」と言っておられた石原慎太郎さん、さあどうしますか?いつも強気のカッコつけ発言ばかりですが、過ちは過ちとして認め潔くお詫びし責任をとることも、カッコいい大人のとるべき態度でないでしょうか。今こそいよいよお詫び&辞任の時かと思いますが…。


●西武がCS初制覇、4年ぶり日本シリーズ● → 求む!「空気読み」梨田昌孝

ごめんなさい、主題は西武ライオンズではなく、負けた北海道日本ハムファイターズです。昨年の同時期、日本シリーズ開幕直前に、突然自身の取材渡米スケジュールの関係で集中力を失わせるような“無神経自分勝手”就任会見を開いた梨田監督。昨年私は、「そんなリーダーの下では、来年の優勝は無理」と書きました。結果3位。ギリギリCSシリーズには出て2位オリックスには勝利したものの、やはり西武には完敗。西武のエース湧井との対戦を避けるダルビッシュの起用法は、全くの逆効果。エース対決に勝てば一気にムードが盛り上がる訳で、相変わらずKYな監督です。

思えばチームは昨年とはほぼ同じ陣容。エースのダルビッシュは凄味を増し、昨年以上の信頼感をもってシーズンを通じ活躍しました。しかし見ていて、指揮官を中心としたまとまりのなさは如何ともし難く、リーダーの重要性を改めて実感した次第です。梨田氏は昨年はシリーズ前に“KY会見”で水を差し連続日本一を逃させ、今年は優勝を逃した上“KY采配”で日本シリーズ出場もならず…。

一方の西武ライオンズ、昨年の屈辱のBクラスから大復活のリーグ優勝おまけに日本シリーズ出場を決めました。渡辺新監督は、選手の主体性重視。プレッシャーをかけずに「失敗したら次に頑張ればいい」と励ましてきたとか。指揮官の選手からの信頼度は抜群でした。星野氏の話でも触れましたが、チームの士気に及ばすリーダーの影響は本当に計り知れないです。日ハムは来年もKY監督の下では期待薄です。


●星野氏がWBC監督固辞をHPで表明● → 求む!「男らしさ」星野仙一

さてその星野氏、今頃遅すぎです。イチローや松坂くんに言われて「ヤベー、分が悪りぃからヤッパ下りるわオレ」というのがミエミエじゃないですか。“男下げ”の上塗りですね。「再度、わたし自身は変わらずWBCの日本代表監督就任を固辞するつもりでいる」と、「9月に一度固辞したでしょ、今も変わらないよ」ってポーズですが、その後色気ムンムンだったじゃないですか。このモノ言いは男らしくないですよ。

本当に最初から最後まで固辞するつもりでいたのなら、前回の会合の後にあれだけ「結局星野で決まり」的な報道がされているのだから、あの時点で「俺は絶対やらない」って言うべきでしょうが。どこまでイジコイのか、ホントやんなっちゃいます。昔は「男仙一」とか言われて“男らしさ”の代表みたいに言われていた星野氏ですが、実はこれっぽっちも男らしくない単なるヒステリー・オヤジだったと言う話です。