日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

運転免許書替手続で、見たこと、思ったこと

2008-10-03 | その他あれこれ
免許の書き替えに行った熊谷警察暑で、見たこと思ったことを少々。

過去5年間で1回切符を切られたことがあって、そんな事忘れていたのですが今回もまたゴールドではなくブルーの一般免許となりました。その恨み事ではないのですが、ちょっと疑問だったのは、ゴールドの人は講習が30分、一般の人は講習が1時間という点。減点なしおよび1回かつ3点以内の軽微な違反減点の人のみが、警察署での書き替え手続きを許されているのですが、減点ゼロと軽微1回の人と、ことさらに書き替え時の講習時間の差をつける必要ってありますかね?

2回以上違反もしくは1回でも3点以上の重大減点のある警察署で書き替えができない人と、先の警察署で書き替えOKの人との間に講習時間に差をつけるのは分かるのですが…。同じ警察署で書き替えを認めている“優良レベル”の中で、講習時間にその差をつけることにどれほどの意味があるのか、ちょっと分からないですね。誤解を恐れずに言ってしまえば、ゴールドと軽微な違反1回の差って、“運の良し悪し”って感じもする訳でして…。

「効果あるコストと機会の使い方」と言う観点で考えれば、むしろ重視すべきはペーパー・ドライバー向け施策とか…。ペーパー・ドライバーはゴールド免許保持者ですが、減点3点以下のドライバーよりよほど危険な存在です。近々運転の予定のペーパーの人を対象に、書き替えの機会に希望者向けの実地運転講習をするとか、もっと実際に効果のある役に立ちそうなことを考えた方がいいのではないのかと思うのです。

もう一点、余計な金のかけ方と言う意味では、キャラクター等への無駄な出費も感じました。ひとつは、書き替え時に配布されるテキストのあちこちに挿入されているの「ちびまる子ちゃん」のイラスト。全然有効に使われているとは思えません。子ども相手のテキストが、親しみのあるキャラクターを使って関心をもたせようと言うなら分かりますが、大人向けテキストでなぜ「ちびまる子ちゃん」?明らかな無駄使いです。

講習用のVTRにしても同じです。今日見たモノには、元日本テレビの福留アナウンサーが進行役に登場していました。果たして高いカネをかけて有名人を使う必要があるのでしょうか。それと、VTRは埼玉県交通安全協会が、埼玉県下の免許書き替え向けに制作したものでした。これって各県で独自に作っているのでしょうか。日本国内、交通法規はどの県でも同じですよね。ビデオ制作ってかなりなコストですから、各県が独自に作っているなら、これは相当無駄なのではないかと思います。

5年に1回の免許書き替えなので、そのときの「風景」は個々人の意識の中に残りにくく、あまり問題視されるもとが少ないのかもしれませんが、「官」の無駄を少しでも省いて国民の生活に役立てようと言うこのご時世。普段目につきにくい、「警察」関連のこんな姿勢は、ついつい気になってしまいます。5年後の次の書き替え時までにどれほどが改まっているのか、誰にも媚びることのない「警察」と言う組織が、時代の要請をどれだけ受け入れられるのかを忘れずに追いかけてみたいと思います。