静聴雨読

歴史文化を読み解く

秋川雅史のテノール

2007-10-25 04:44:00 | 芸術談義
秋川雅史の「千の風に乗って」が、クラシック歌手のCDとしては、大ヒットとなった。
その秋川が本当にテノールであるか、ということが話題になっている。ある週刊誌の電車中吊り広告で見出しだけを見たのだが、記事は見ていない。おそらく、「2ちゃんねる」の掲示板でも、話題になっていることだろう。

男声には、上から、テノール・バリトン・バスがあるが、多くの歌手の声はバリトンで、テノールとバスは少ない。そのため、テノールには、希少価値をつけられているきらいがある。「三大テノール」といわれる、ルチアーノ・パヴァロッティ(最近亡くなった)、プラシード・ドミンゴ、ホセ・カレーラスは、世界各地で公演して、喝采を博している。わが国では、藤原良江、五十嵐喜芳などが女性を恍惚とさせてきた。

そんなわけで、秋川もテノールを名乗ったのだろうか?
実際に聞いてみて、秋川の声がテノールであるかどうかはよくわからない。わかるのは、秋川の声が美声であることで、それが多くの女性を虜にしていることは納得がいく。

秋川が本当にテノールであるかという、週刊誌や「2ちゃんねる」の議論は、秋川が脚光を浴びたことに対する、ねたみ・ひそみ・ひがみ・やっかみの類であろう。

秋川が、あるテレビ局で、「千の風に乗って」の歌い方を研究して、様々なバリエーションを作ってきたことを話していたのが興味深い。彼が成功したと思う歌い方の一つが、フレーズの終わりを極限まで伸ばし、すぐ、次のフレーズにつなげる歌い方であるという。なるほど、と思った。

しかし、この歌い方がどの歌曲にもマッチするものではない。同じ技法で秋川が歌った「波浮の港」では、技巧が目立って失敗していた。歌唱技法の開発は結構奥の深いもののようである。 (2007/10)



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4 コメント

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Unknown (マナー違反の発見者)
2019-08-07 15:18:32
https://cochin.log2.jp/275568/?rid=898

秋川さんを愚弄する書き込みを見つけました。ネチケットなさ過ぎて不快感があったので報告します。
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Unknown (Unknown)
2019-08-13 22:33:53
あれから、またやっていますよ!ファンとしては不快感しかありません!
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Unknown (Unknown)
2019-09-14 22:43:02
通報するか、本人に知らせましょう!悪質です!
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Unknown (Unknown)
2021-04-08 03:39:12
本人に知らせても効き目なかったです!
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