~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

知りたい、今時の導入教育

2006年04月09日 21時08分15秒 | ピアノ
クラシカ・ジャパンの朝の番組で、某コンクールの入賞者演奏会の模様を見ました。

もう~、たまげました。
まず曲が難しい。
幼稚園の年長でモーツァルトの<ソナチネ>やランゲの<ソナチネ>、
小1でハイドンの<ソナタ>、小2でドビュッシーの<グラデュス・アド・パルナッスム博士>やシャミナードの<森の精>(これは私知らない曲でした)とか弾いちゃうわけです。
それもムリなく・・・なんです。
技術的には、指がムラなく均等に動かないといけない曲が多いし、モーツァルトは3度の重音もあるし、シャミナードにいたっては、アルペジオの中で右左とメロディーと取り分ける(まあ、リストの<ため息>の小型のような曲といえばいいでしょうか)きわめて難しい箇所があるのに、6~8歳の子供たちがまったく問題なく弾く。
しかも・・ここからが大事なんですが、<指導された!>という感じがない。
相当な練習や指導があったのは想像に難くないのですが、完全に自分のモノになっている。たぶん目を閉じて聴いたら、有名ピアニストの演奏と思うかもしれません。
もちろん才能の占める部分は大きいと思うのですが、最近の導入教育は私たちの頃とは相当違っているのではないでしょうか?
今日の演奏を見ていても、音域が広かったりかなり音量のいる部分があっても、無理せずに楽に楽器を鳴らしている。まだ補助ペダル使うくらいの体格なのに、全然力みがないし、鍵盤に指を置くだけで音を出せている。
こういう弾き方はできないです、私いまだに。
今までのことを白紙に戻して、こういう子たちと同じ教育を一から受けなおしたほうが、話が早いのかもしれません。

午後、本屋にいって音楽雑誌を立ち読みしてましたら、
4歳でウィーンのセミナーを受けに行き、それからすぐ留学、今11歳で、現地で天才と騒がれている日本人少女のインタビューが出ていました。
このごろ、小学生でも留学は珍しくないようです。

そうはいっても・・・私にはものすごく珍しい!