~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

些細で大事な2つの出来事

2006年04月05日 21時40分28秒 | 雑感
1.さんざん悩んだすえ・・・・・  ピアノ椅子の目盛りを3つ上げました!

 これ、大事件なんです。
 3年くらい前、ベートーベン=リストの「運命」を弾いているときは上から3つ目くらいで弾いてました。
その後、「熱情 第1楽章」をステップで弾いた時、アドバイザーから「少し高すぎるように思う」といわれ、上から5つ目に。
だいたい身長からしても妥当な高さと思いこれを続けてましたが、バッハやモーツァルトの細かい音符をクリアに弾くために、上から8つ目まで下げてみたところ、これがなかなか良く、手首が下がる分指先が軽くなりこれを5ヶ月近く。

ブラームスを弾くようになって、音域の広さや和音の多さ、それとブラームス自身が椅子が高かったという記録から、高いほうがいいのだろうとは思っていたのですが、なかなか急には変えられず迷い続けておりました。
K先生のレッスンで「上からつかむ」「指を立てる」という指示が多々あったので、これを可能にするには椅子を上げるのが早かろう、と思い切ってやってみました。(8つ目から3つ上げたということは、以前の位置に戻ったということですね)

どうやら良いようです。とくにスーパー音跳びのブラームスには。シューマンもレガートや体重かけるところには良いと思われます。
ただ、どんな曲にも手首を下げる必要のある箇所は出てくるので、この時の体のポジションはこれからです。なにしろ、自分自身の奏法がちっとも決まってないので、いちいち考える必要があります。日々手探り状態。

2.カカオ70%チョコを体験

先日のカカオ99%はいきなりショパンをポゴレリチで聴いてしまったような衝撃で(ちと違う?)、それはそれで克服する喜びとハマってしまうと抜けられない誘惑があったのですが、とりあえずスーパーに同じリンツチョコレートの70%があったので買ってみました。
それにしても、今のビター流行ときたら!
ワンコーナービターチョコですよ。しかも70、85、86と点数のような数字が並んでいる。私は世間に疎いのでよくわからないのですが、なにか世相と関係あるのでしょうか?
そして・・・70%チョコは上品な大人のお味で大変おいしゅうございました。
次は80%台ですね。修行は続きます・・・

フランスは遠し

2006年04月05日 00時24分33秒 | ピアノ
NHK教育テレビ<スーパーピアノレッスン>で、今日からフランスものが始まった。
講師はミシェル・ベロフ。
これから17回にわたり、ドビュッシー・ラベル・メシアン・サティを取り上げていくようだ。

本日はドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』

録画して見ていたにもかかわらず、二人の子供が音声多重で話しかけてくるもので
字幕を見るくらいしかできなかったのだが、それでも「この曲はこんなに難しかったのか!」と仰天した。
「柔らかなパステル調の曲」くらいの意識で、私はほぼ雰囲気だけで弾いていたのだが、
ベロフの指導は、絵画・彫刻・建築の様式をベースに
「ここのペダルは低音ではなく中音を残して」「ここは拍感を大事に」「ここは和音の移り変わりを出して」等と具体的。
もちろん「巻き毛の雰囲気」などニュアンスの説明もあるにはあるのだが、
「響き」「色彩」「光」をフレーズや音にこめていく過程を丹念に指導していく。
ディミヌエンドやテンポを落とす位置についてもきわめて厳格だ。

絵画的な描写というと、なんとなく音にする場合「音色」ばかり考えてしまいそうになるのだが、
考えてみれば絵画はそれこそ構成・光量・色の配合・遠近感等々が計算されつくされているわけなのだから、譜面の読みも一層細かになってしかるべきなのだろう。
私はこれまでフランスものはほとんど弾いたことがなく、よって表現力も無いに等しい。
来年あたりからしっかり勉強してみたいと思っているのだが、
これはほんとにいい加減な勉強ではだめなのだなあ・・・とあらためて思った。
まずは今日の録画をもう一回見ることから・・・。