産業技術総合研究所(産総研)は11日、能登半島地震による海岸の地殻変動の調査結果を発表しました。
調査した輪島市門前町鹿磯周辺では3.8~3.9mの隆起を確認したそうです。
→ https://www.gsj.jp/hazards/earthquake/noto2024/noto2024-04.html
あの地震で陸地が4mも、一瞬で持ち上がったわけだ。
海沿いで地殻変動により海岸線が隆起する地形は『海岸段丘』や『海成段丘』と呼ばれ、世界各地にみられます。
これが川沿いで起こると『河岸段丘』と呼ばれます。
これが何回も続くと平地と崖が何段も重なる階段のような地形になります。
そのような地形を博物館風に解説すると、「数千年前の地殻変動により隆起した」となりますが、
今回の能登半島地震ではその数千年に一度の地殻変動がまさにこの元旦に起こったということになります。
産総研の報告にあるように実際に能登半島北部では6千年前以降に形成されたとみられる段丘が3段確認されており、
今回の地震で形成された段丘が4段目になります。
海岸段丘や河岸段丘は私も各地で目にしており、風景としては非常に美しい景観を成しています。
ですがその段丘が形成された瞬間は大地震が起こったということであり、
その際にそこに暮らしていた方にとっては迷惑極まりない出来事だったということになります。
私たちはその段丘が形成された瞬間を目にしたことになります。
今回の地震は能登半島で過去6千年の間に起こった4回目の大地震、となります。
となればもちろん今までの経験則が通じないほどの大災害だ。
被災された方、どうかご無事で。
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