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支笏湖ついでにもうひとつ。
ポロピナイ地区にはかつて、支笏湖プリンスホテルがありました。
いまはもちろん、そのホテルは存在しません。
営業廃止はいつだったのかはっきりしませんが、
2階建てだったというその廃墟跡は心霊スポットとして有名だったらしい。
その後平成9年に火事になり跡地は更地になったとのことです。
ところで「千歳市消防の沿革」によると、
昭和48(1973)年9月30日にも火事で全焼という記録があります。
火事に縁があるホテルですね。
ということで、いつものように「弘済会の道内時刻表」で調べてみました。
いずれも巻末のホテル・旅館案内より。
この時刻表での地区分けは今の支笏湖温泉から丸駒温泉までが「支笏湖畔」、
オコタン地区が「オコタン温泉」になっています。
まずは1974年8月号から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3a/11/d0c67d00ce21c6396b62bbba1d5f8d78_s.jpg)
「支笏湖畔」の中に確かにありますね、支笏湖プリンスホテル。
火事の翌年だというのに、見事復活しています(本当に営業していたのか?)。
宿泊料金を見ると40~80(単位・百円)と、同地区の中で最も高くなっています。
これを見ると、それなりの格をもったホテルだったということがわかります。
驚くのは「オコタン温泉」。
支笏湖グランドホテルは「支笏湖畔」よりも宿泊料金が高い!
このホテルはさぞや、世俗を離れた高級リゾートという趣だったのではないか。
そしてもう1軒、支笏湖オコタン荘は両地区合わせた中で最も安い!
「オコタン温泉」は両極端の宿泊施設が隣り合っていたのです。
次は1979年7月号から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3e/36/7ac15343e4f021ef974a2a3334d9756c_s.jpg)
まだ営業していますね、支笏湖プリンスホテル。
宿泊料金を見るとこの頃はこの地区での“並みのホテル”になっているのがわかります。
かつての勢いを失っているのがわかりますね。
「オコタン温泉」ではオコタン荘は既になく、支笏湖グランドホテルは休業中。
時刻表からはオコタン地区の衰退が見て取れます。
そして今のオコタンにつながっている。
時の流れは無常、ですね。
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