日は空きましたが、滝川市郷土館の番外編です。
滝川市郷土館のところで昭和15年の『滝川町の市街地図』は必見だと書きました。
その市街地図がこの『滝川町明細案内圖』です。
大きな地図なので全体を画像としてアップすることはできず、
また不鮮明な部分があり全てを判読することはできないのですがわかる範囲で解説します。
その地図を見ると当時の典型的な地方都市の姿が見えてきます。
滝川駅前には待合所や運送会社、倉庫が複数あります。
これは当時の典型的な駅前のありようで、駅が物資と人の集散地だったことを示しています。
また酒蔵が少なくても2か所と醸造所の営業所が1か所確認できます。
交通網の発達していなかった当時は酒や味噌・醤油の醸造元はあちこちにあり、
小さな醸造所が林立し近隣の需要を満たしていました。
酒蔵はかつて、全道のあちこちにありましたし味噌蔵などは今でも全道に存在しています。
味噌と醤油、合わせて組合加盟数今なお22社です。
酒よりも味噌や醤油の方が残っているとは面白い。
金融関係では拓銀、北日本無尽、日之出無尽、小樽無尽の名がありますが、
これらは全て今の北洋銀行につながっています。
無尽から相互銀行、普通銀行になり拓銀を飲み込んだ北洋銀のそれぞれのルーツが垣間見えます。
後編に続く
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