あまりにも過敏で情報過多の現状である。一部、人気者の地方の首長の
動向にマスコミは左右され、右往左往し、NHKはじめ民放も血眼になって報道
する。ある種の違和感を覚えてならない。政治がワイドショー化して報道され
る。政治がエンターテインメント化している。マスコミ報道の公罪?功罪?であ
る。政治が面白おかしく報道されては日本の政治は偏向の一途を辿り劣化す
る。マスコミ(報道)の大罪であるとさえ思えてならない。確かに現時点では、橋
下氏にせよ東国原氏にせよ所在地で前任の成し得なかった実績を上げてい
る。だからこそ信頼と言う人気の根源を得ている。全国の首長も黙ってはいな
い。おらが村の特産品(物)の売り出し売り込み、宣伝に尚更、力を入れるもの
と思う。ブランドが本物なら宣伝通り永続して人気を保ち売れ行きは好調を維
持するであろう。これからが正念場、質の勝負になる。一時の宣伝では国民は
騙されない。眼の肥えた国民は峻別して買う(購入)ことになる。これからは、
益々、熾烈な競争が展開される。東国原氏の、そういう刺激を全国に与えた功
績は高く評価する。橋下氏は政策の中身を激変させ予算の効率的使途に成功
した。その功績は高く評価されて然るべきである。これからが本物の手腕・力
量が試される。ところが、道半ばにして中座する様な態様・態度に出る事は府
民、県民を裏切る行為になる。自分の 今 在る地位は、府民、県民の負託に応
えるべく位置にある。その自覚を、しっかり持って対処してもらいたい。中央省
庁・官僚の巨大な利権構造(機構)を切り崩す 地方からの反乱、雄叫びは、新
興勢力の必然の出現であり、抵抗であり、新鮮味がある。新しい勢力の到来を
歓迎する。しかし、“中央あっての地方ではない”。―― 地方あっての中央であ
る ―― 。その認識の欠如を痛感する。中央省庁の遣るべき任務は、安全保
障、生命財産、安全・安心の確保、国家としての資源外交、年金、医療・介護
等々の限られた任務に特化される。その他は、地方の実情に合った、身近に
感じている都道府県・市町村に権限も財源も移譲すべきである ―― 道州制も
視野に入れて ―― 。橋下氏の、東国原氏の功績は高く評価するが、先走っ
て国政に色目を使う事は、府民、県民の負託を裏切る事にもなりかねないし時
期尚早である。煽る様なマスコミ報道も謹んでもらいたい。最近の新興勢力(地
方の反乱)の善意の跋扈を歓迎すると同時に前途多難を感触している。