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人生の最終段階…自ら意思表示、室蘭・日鋼記念病院でも「ACP」運用始める

2019年10月09日 21時51分04秒 | 地域
人生の最終段階…自ら意思表示、室蘭・日鋼記念病院でも「ACP」運用始める
2019年10月8日 (火)配信室蘭民報

 「終末期にどのような医療やケアを受けるか」について、事前に患者が家族や医療者らと話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」。全国的に取り組みが進む中、室蘭・日鋼記念病院(柳谷晶仁院長)でも今年3月から運用を始めた。患者自らが望んでいる「最終段階における医療・ケアへの思い」について意思表示してもらうことで「その人の人生に合わせた医療の提供を」との思いもある。
■普及を促す
 延命治療を希望する、しないにかかわらず、自らの意識がしっかりしているうちに、自身の終末期医療について「事前に・明確に」指示する「リビングウィル」(生前意思)という考え方がある。
 一方、「患者の意思決定支援計画」とも呼ばれるACPは、リビングウィルよりさらに一歩進み、「人生の最期にどんな医療やケアを受けたいか―について、家族や医師らと話し合いを重ね、希望を託す」取り組み。欧米では既に普及している考え方だ。
 厚生労働省では、昨年3月に「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(改訂版)を策定。亡くなる直前、過ごす場所や治療の選択が必ずしも自身の望み通りにいかない状況なども受け、ACPの普及を促している。
■適切な説明
 こうした動きに、日鋼記念病院では昨春、ワーキンググループを立ち上げ、「適切な看取(みと)りに対する指針」を策定。3月からACPの運用を始めた。
 同病院のACPは、終末期を迎える前のなるべく早くに、患者とその家族に医療・介護従事者らが適切な説明と話し合いを行い、「患者本人の意思決定を基本として、医療・ケアを行うために支援体制を整える」といった内容だ。
 具体的には、(1)病状説明(2)急変時の心肺蘇生(3)当院で対処困難な疾患の対応(4)代理決定者(自身で希望を判断できなくなった場合、主治医と相談して治療方針を決める人)について(5)人生の最終段階を迎えた時に希望する医療行為―の5項目について「急変時および人生の最終段階における意向確認書」に沿って、本人の意思をそれぞれ確認していく。
■価値観共有
 同病院によると、ACPに理解を示し、「自らの意思」を示した人は延べ264人(9月末現在)に上る。「余命が分かった段階で積極的な治療を望まない人」がいる一方、経管栄養や胃ろうなどの「あらゆる医療行為を受けても延命を望む人」も。「その考え、受け止め方はさまざま」(ACP委員会)だ。
 榎並宣裕副院長(ACP委員会委員長)は「寿命が延びる中、合併症をはじめ、病気とともに過ごす人が多くなっている」とし、「意思決定の伴走者として、価値観を共有しながらサポートしたい」と話す。
 一方、ACPでは、表明した意思についての変更は可能だ。中には、考えが変わるたびに、意向確認書を何度も提出する人もいる―という。同病院でも「気持ちは状態や時間の経過によっても変化する」(榎並副院長)とし、定期的に話し合って、希望内容を見直すなど、家族や治療・ケアに当たる人たちと患者の考えを共有している。
 ふれあいサロンほっとな~る(室蘭市中島町)で、15日午後1時から開催の「ふれあいサロン・お元気講座」で、同病院の山本亮医療福祉相談室長(医療ソーシャルワーカー)がACPについて解説する。山本室長は「ご自身の人生を快適に、充実した『生』を全うするため、じっくり考える機会になれば」などと話す。入場無料。
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順天大:かゆみ研究に拠点 順天大、アジア初 「難治性」克服へ /東京

2019年10月09日 21時48分03秒 | 大学
順天大:かゆみ研究に拠点 順天大、アジア初 「難治性」克服へ /東京
2019年10月8日 (火)配信毎日新聞社

 順天堂大学大学院・環境医学研究所(千葉県浦安市富岡)は、かゆみの原因や治療法を研究する「順天堂かゆみ研究センター」を設置した。抗ヒスタミン薬や保湿剤など既存の治療薬が効かない「難治性かゆみ」の克服に取り組む。かゆみの治療に特化した研究機関は米国とドイツで近年相次いで設立されているが、アジアでは初めてという。【小林多美子】
 同研究所は2002年に設立され、文部科学省の「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」などの助成を受けて、難治性かゆみの発症の解明と予防・治療法について研究してきた。更なる研究と治療法の確立を目指して、研究所にセンターの設置を決めた。センター長は研究所の所長で、高森建二・同大学院特任教授(皮膚科学)が就いた。
 高森教授によると、従来かゆみは弱い感覚の痛みととらえられ、研究が遅れていたという。近年になって痛みとは異なる神経が伝達することが明らかになっている。
 かゆみの原因は乾燥肌が最も多いが、糖尿病や腎不全、肝硬変などの内臓疾患や内服薬の影響などが原因になっているケースもある。
 センターのメンバーは学内外の研究者25人で、基礎医学と臨床医学が一体となり、かゆみのメカニズムの解明と治療法の開発に取り組む。
 高森教授は「かゆみは夜も眠れないほどの苦痛になることもある。生活の質や集中力が低下し、社会経済の損失にもつながる」と話す。
 センターでは一般向けにかゆみの原因や対処法、センターの最新の研究などを紹介するHP(https://www.juntendo.ac.jp/graduate/laboratory/labo/kankyo_igaku/kayumi/)も開設している。
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両立支援は企業の56%に 治療や仕事に配慮広がる 「医療新世紀」

2019年10月09日 21時46分05秒 | 仕事
両立支援は企業の56%に 治療や仕事に配慮広がる 「医療新世紀」
2019年10月8日 (火)配信共同通信社

 労災ではない従業員の病気やけが(私傷病)に対する治療と仕事の両立支援策を企業の56%が導入していることが、厚生労働省の2018年労働安全衛生調査(概況)で明らかになった。
 17年の47%から上昇し初めて過半数に達し、従業員千人以上の大企業では88%になった。
 産業別、規模別に無作為で抽出した事業所1万4千社に調査票を送り、55%から回答を得た。
 各事業所の取り組みでは、複数回答で「(労働時間や仕事の内容で)通院や体調などに合わせた配慮」が91%。この項目では大企業と中小企業に差がなかった。ただ、「相談窓口の明確化」(23%)、「(休暇や勤務の)制度の整備」(28%)など遅れの目立つ項目も。「労働者や管理監督者の意識啓発」も12%にとどまった。
 実際の対応で困難や課題と感じている項目では、複数回答で「代替要員の確保」(75%)、「上司や同僚の負担」(49%)が挙がり、職場での人繰りの厳しさをうかがわせた。
 また「就業制限の必要性や期間の判断」(25%)、「復職の可否の判断」(24%)、「復職後の適正配置の判断」(21%)なども挙がり、支援制度をつくるだけでなく、その内容を要支援者の処遇にどう生かすのか、その内実が問われる結果となっている。
 厚労省はこうした従業員がいる場合の具体的な対応の在り方をまとめた「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」をウェブサイトで公表。啓発資料の提供を受けたり先進事例を学んだりできる「がん対策推進企業アクション」などの事業を展開して啓発を図っている。
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ノーベル賞:ノーベル賞 米英3氏に医学生理学賞 細胞の低酸素応答を解明

2019年10月09日 21時11分39秒 | 医療情報
ノーベル賞:ノーベル賞 米英3氏に医学生理学賞 細胞の低酸素応答を解明
2019年10月8日 (火)配信毎日新聞社

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は7日、2019年のノーベル医学生理学賞を、米ハーバード大のウィリアム・ケリン教授▽英オックスフォード大のピーター・ラトクリフ教授▽米ジョンズ・ホプキンズ大のグレッグ・セメンザ教授――の3氏に授与すると発表した。授賞理由は「細胞の低酸素応答の仕組みの解明」。生命活動の維持に欠かせない細胞の機能を明らかにした点が評価された。
 高地など酸素の薄い環境では、生物は酸素を運ぶ赤血球を増やすホルモンを分泌するなどして生き延びようとしている。セメンザ氏は細胞内でその指令を出すたんぱく質「HIF」を発見した。
 HIFは、平常時は細胞内で常に作られては消えているが、低酸素状態になると細胞をそのストレスから解放するために働き出す。ケリン氏とラトクリフ氏は酸素が足りている平常時にHIFを分解する酵素を見つけた。
 一方、医療への応用も進む。慢性腎不全の人は赤血球を増やすホルモンをうまく作れず貧血になる。そこでHIFを活性化してホルモンを十分に分泌させる貧血治療薬が開発され、日本でも9月に承認された。また、がん細胞は酸素が不足するためHIFを利用して成長を続ける。近藤科江(しなえ)・東京工業大教授(腫瘍生物学)は「HIFを制御することでがんを抑える研究が進んでいる」と話す。【信田真由美、須田桃子】
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車いすラグビーも世界大会 W杯と同時開催でアピール

2019年10月09日 21時00分29秒 | 運動スポーツ
車いすラグビーも世界大会 W杯と同時開催でアピール
2019年10月8日 (火)配信共同通信社

 ラグビーのワールドカップ(W杯)で活躍する選手たちに負けじと、車いすラグビーの日本代表も国際大会に挑む。16日から20日まで東京体育館で開催される「ワールドチャレンジ」で、日本を引っ張る池透暢(いけ・ゆきのぶ)主将(日興アセットマネジメント)は「世界が注目するW杯との同時開催は、車いすラグビーを知ってもらう最大のチャンスになる」と活躍を誓う。
 W杯と試合日の重複をできるだけ避け、日程はW杯1次リーグ後に設定された。世界ランキング2位で昨年の世界選手権で初優勝した日本を含め、同ランキングのトップ10のうち8カ国が参加。東京パラリンピックの前哨戦でもある。
 大会の協力団体にはW杯組織委員会や日本ラグビー協会が名を連ね、「ダブルワールドラグビー」を掲げる。健常者とパラアスリートの共同でラグビー熱をさらに高めたい考えで、W杯元日本代表の畠山健介(はたけやま・けんすけ)氏は「両代表が勝利することで日本がラグビー一色になる。どちらも生で見ると本当に迫力がある」と、両競技の魅力を強調する。
 車いすラグビーは1チーム4人。車いす同士のぶつかり合いが認められ、その熾烈(しれつ)さからマーダーボール(殺人球技)という別名がある。激しさはW杯にも負けない。(三木智)
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宍道湖端のセブンイレブン

2019年10月09日 09時15分31秒 | 買い物
夕べは、糖尿病の定例会
行くときに、宍道湖端のセブンイレブンに寄る。
サラダを買う。
ここからは、宍道湖の風景がまる見え。
スマホでパチリ。




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細胞の酸素感知を解明 米英3氏にノーベル賞 貧血、がん治療薬に道

2019年10月09日 09時14分35秒 | 医療情報
細胞の酸素感知を解明 米英3氏にノーベル賞 貧血、がん治療薬に道
2019年10月8日 (火)配信共同通信社

 【ストックホルム共同】スウェーデンのカロリンスカ研究所は7日、2019年のノーベル医学生理学賞を、細胞が酸素量の変化を感じ取り、適応する仕組みを発見した米ハーバード大のウィリアム・ケリン教授(61)ら米英の3人に授与すると発表した。生命活動の基本にかかわる仕組みで、貧血やがんなどの新たな治療に道を開いた。
 他の2人は英オックスフォード大のピーター・ラトクリフ教授(65)と、米ジョンズホプキンズ大のグレッグ・セメンザ教授(63)。
 3人は、酸素量の変化に応じて細胞内で起きる変化を分子レベルで研究。ラトクリフ氏とセメンザ氏は全身の細胞で働いていて、酸素量に反応するタンパク質HIFの働きを解明した。
 酸素が足りている状態では、HIFは別のタンパク質VHLと結びついて分解されてしまう。一方、酸素が足りないとHIFは細胞核の中に入り、さまざまな遺伝子に働き掛けて酸素を運ぶ赤血球を増やすなどし、体を守ろうとする。
 日本では、HIFの分解を抑えて赤血球を増やし、腎臓病患者の貧血を治療する薬「エベレンゾ」が9月に承認された。
 また、ケリン氏はVHLががんと関係していることを発見した。急速に増えるがん組織は、酸素を運ぶのに必要な血管を内部に引き込むのが間に合わず、低酸素状態になりやすい。そこでHIFを動員して酸素を確保し、生き延びようとしているらしい。この仕組みを標的にした治療薬の開発が進んでいる。
 昨年、医学生理学賞に決まった本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大特別教授(77)に続く日本人の2年連続受賞はならなかった。
 授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金900万クローナ(約9700万円)を3氏が等分する。
 ※ノーベル医学生理学賞
 ダイナマイトの発明で知られるアルフレド・ノーベルの遺言により1901年に始まった賞。「前年に人類に最も貢献し」「生理学または医学の分野で最も重要な発見をした人」に贈られる。前年9月から過去の受賞者、医学部の教授など世界の3千人以上に推薦を依頼し、約1年かけて受賞者を絞り込む。昨年までに計216人が受賞。日本からは利根川進(とねがわ・すすむ)(87年)、山中伸弥(やまなか・しんや)(2012年)、大村智(おおむら・さとし)(15年)、大隅良典(おおすみ・よしのり)(16年)、本庶佑(ほんじょ・たすく)(18年)の5氏が受賞した。(共同)
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