先日は松尾(硫黄)鉱山を見学に行きましたが、冬になると峠越えが厳しくなるので、今日は県北の鹿角市まで。目指すは尾去沢鉱山、ここも秋田の鉱山をお勉強するうえでは真っ先に来なくてはいけなかった場所です。道の駅かづのから尾去沢鉱山までは車で10分ほどの距離。
観光施設となっている史跡・尾去沢鉱山につく前に、かつての選鉱場跡などが見えてきて気持ちが高まります。観光坑道に入る前に、隣にある鹿角鉱山歴史館で事前勉強。入館無料。興味のない観光客なら所要時間は10分程度でしょうが、ついつい長居して1時間ほどウロウロ。
観光坑道は入館料1000円(JAF会員所で900円に)。バブルの頃に観光で来た記憶があるのですが、その時は、直線坑道がコテコテにデコレーションされていたような記憶があります。今回は元あった状態にということで、普通でした。坑道は全長1700mが公開されており、途中ショートカットの標準コースで1100m、30分とのことですが、せっかくだからとフル(特別)コース1700m40分を目指しました。
数か所、リアルに再現されているところもあり、実に面白かったのですが、安全性確保のためか、坑道の壁面の大部分はモルタルが吹き付けてあったようです。
40分のコースを、出てみれば90分かけてゆっくり見学となりました。坑道内で追い越されたのは、2組ほどで、他は静かでいい雰囲気を楽しめました。それでも、場所によっては多くの作業員の方がいて、少しびっくりもしました。鉱脈に沿って掘った跡を見ると、人間の欲望というか、執念はすごいものだと、いつも思わされます。