フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月8日(土) 晴れ

2024-06-09 16:09:08 | Weblog

7時、起床。

晴れている。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、牛乳、珈琲の朝食。『プロジェクトX』(VHSの開発物語)を観ながら。

昨日のブログを書いてアップする。

12時半に家を出る。今日は卒業生のレイナさん(論系ゼミ8期生)の結婚式がある。

有楽町線の永田町駅で下車。「9b」という出口から出るのだが、そこまでけっこう長い道のりで、とちゅから人の通りもなくなり、本当にこの通路でいいのかと若干不安になるころ出口から地表に出た。

赤坂プリンス・クラシックハウス。旧赤坂プリンスホテルの別館だった建物。たしか別の場所にあったと思うが(当時、知人の結婚式で行ったことがある)、ここに移築され、結婚式場などが増築された。

挙式は2時から。

新郎(ヒデユキさん)新婦入場。きっと美しい花嫁姿であろうと予想していたが、ベール越しにその美しさが伝わってくる。(新郎のお顔はお仕事の関係でハートマークで)

挙式はキリスト教式で。

結婚の誓いを交わし、指輪の交換。(たぶんこの後、誓いのキスがあったのだと思うが、ぼんやりしていて撮り損ねた)

内庭でフラワーシャワーを浴びる。

新婦側のご家族とここでご挨拶。おばあ様は早稲田大学の一文のご出身で、私の先輩である(専修は心理学)。レイナさんのゼミ論にはインタビュー対象者の一人としてご協力いただい。「卒業後もレイナがカフェをご一緒していただいて、ありがとうございます。先生の話はよく聞いております。私は幼稚園から大学まで卒業後に担任だった先生とそんなふうにお会いしてことは一度もありません」と言われる。はい、それが普通のことかと思います(笑)。

披露宴会場に移動する。私のテーブルにはレイナさんのおばあさま、お父様、妹さん、レイナさんの小さなときからのピアノの先生とその中学生のお嬢さん、そして大学時代のご友人の一人。

開演前にテーブルにアミューズ(前菜前のお楽しみ)が運ばれてきた。キャビアの最中と、本鮪中トロとイクラの泡醤油。

「先生はレイナのおじいさん、つまり私の夫と感じが似ております」とおばあさまから言われた。証拠の写真(!)をご持参で、私から見るとそんなに似ているようには見えないのだが、お父様や妹さんもおばあさまの意見に同意されていた。「レイナはおじいちゃん子でしたから、先生におじいちゃんの面影をみているのだと思います」と言われた。そ、そうなのか(笑)。

いよいよ開演。

新郎新婦からのウェルカムスピーチ。一般的なやり方と少し違うのは、各テーブルのゲストたちについての紹介があったこと。新郎側のゲストは新郎が、新婦側のゲストは新婦がそれを行った。

私が指名され、祝辞と乾杯の発声。スピーチの内容は長くなるので省略するが、レイナさんのゼミ論「幸福に生きるということ」をネタにさせていただいた。まるでこの日のために書かれたようなゼミ論である。

お役目を果たして席に戻ると、鮑とズワイ蟹と雲丹(磯ジュレ花穂紫蘇)が運ばれてきた。

妹さん、お父様、おばあさまと一緒に新郎新婦と写真を撮る。

穴子黒米寿司トリュフの香。

新郎のご友人からの祝辞。ヒデユキさんのよいところを「第一に・・・」「第二に・・・」「第三に・・・」と詳細にレポートされていた。

レイナさんのピアノの先生が演奏をプレゼント。譜面をめくる役は妹のエリカさん。

演奏された楽曲は、

 チューリップのラインダンス。

 My Favorite Things

 Summer

 銀河鉄道999

お役目を果たされて、席に戻り、緊張感から解放されたお二人。

ここでウェディングケーキ入刀。

新婦がお母様にエスコートされてお色直しへ。

イセエビとホタテのオーブン焼きテルミドール。

私は下戸なのだが、テーブル係の方にすすめられるままにあれこれをちょっとずつ。

黒毛和牛フィレ肉の網焼き(金山寺山椒味噌添え)

新郎もお父様にエスコートされて退席。

ビデオ係の方が各テーブルを回られて新郎新婦にお祝いの一言。私のお隣に座っておられた大学時代のご友人、カジカさん(苗字ではなく、下のお名前がカジカさんなのである)。

真鯛の胡麻茶漬け。

新郎新婦再入場。

各テーブルを回って記念撮影。

私たちのテーブルにも。

カジカさんと一緒に新郎新婦の席で写真を撮る。

デザート(さきほどのウェディングケーキも入っている)と珈琲。

新郎のお父様からご挨拶。

ここからが本日のハイライトだった。よくあるのは新婦から家族へのお礼の手紙の朗読だが、今日は違った。出席者一人一人への新郎新婦からの感謝の手紙の朗読が行われたのである。

これは素晴らしい企画だった。一人一人が自分に向けられた言葉をしっかりと受け止めていた。男性たちは照れくさそうに、女性たちの中には泣き出す人もいた。

一つだけ、注文をつけるとすれば、新郎から新婦へのバトンタッチのタイミングで、珈琲のお替りがほしかった(笑)。こんなに長いものになるとは想像していなかったので、前半で珈琲を飲み干してしまったのである。

ちなみにレイナさんから私への言葉はこのようなものだった(メモを取って聞いていたわけではなく、後から彼女にテキストで送ってもらったのである)。

大学ゼミ恩師 大久保先生
 ライフストーリーの社会学のゼミでは、家族や幸福といったテーマについてディスカッションをしました。自身と照らし合わせ、深く掘り下げて考えられるテーマばかりで、ゼミでは毎回自分の意見を言わずにはいられませんでした。
 多くの卒業生に慕われる先生ですが、私もその一人として、今も行きつけのカフェ巡りにご一緒しています。社交的な先生は、馴染みのカフェのオーナーさんやお客さんと心地よい会話を生み出します。隣で見ていると、それがとても自然で、まるで魔法のようなのです。自ら人と関わり、様々な背景に興味をもつことで、見える景色は深まるということ。先生からはいつも、人生を豊かに生きるヒントを学ばせていただいています。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。 

私は照れることもなく、泣くこともなく、戦場カメラマンのようにカメラを構えて立ったまま彼女の言葉を受け止めた。

素敵な披露宴は5時半ごろお開きとなった。

司会を担当された永吉美紀さん、写真を担当された辰見千春さん、ありがとうございました。また誰かの結婚式でお会いしましょう(笑)。

レイナさんのおばあ様、妹さん、お母さまにご挨拶(この後、お父様にも)。あれこれ話し込んでいたら、私が退席する最後のゲストになってしまった。

レイナさん、ヒデユキさん、今日は素敵な結婚式にお招きいただきありがとうございました。準備は大変だったでしょう。疲れを残さないように今日はゆっくりお休みください。レイナさんとは、一段落したら、夏カフェをいたしましょう。

蒲田に戻ってくる。帰宅してシャワーを浴びる。

朝食のよう軽めの夕食。バタートースト、ミネストローネスープ、サラダ、牛乳、珈琲。

お土産にいただいたお菓子を食べる。

食事をしながら『9ボーダー』第8話と『季節のない街』最終話(それぞれ録画)を観る。記憶が戻らないまま身元が明らかになったコウタロウ。彼には婚約者がいた(!)。どうするコウタロウ、どうする七苗。『季節のない街』そういう終わり方ですか。カツ子の変身ぶりにはびっくり。

「前田敦子にもびっくりですよ」

今日撮った写真の整理。今日のブログは時間がかかるだろう。

レビューシートのチェック。

1時15分、就寝。