フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月1日(土) 晴れ

2024-06-02 14:58:55 | Weblog

7時半、起床。

今日から6月。さわやかな5月とじめっとした6月。GWのある5月と祝日のない6月。対照的に語られることの多い5月と6月だが、一年で一番陽が沈むのが遅い6月というのはもっと語られてよいことである(夏至は6月21日で、日没は午後7時ちょうどである)。個人的にはボーナスの出る月というのもある。

チーズトースト、目玉焼き、ベーコン、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログをアップして、10時半に家を出る。菩提寺のある鶯谷へ。

お寺へ向かう道すがらにあるカフェ「ジャン」。先月も「準備中」の札が出ていたが今回もだ。ドアのところに貼り紙がしてある。

店主さんがお体を悪くされているようである。「少しずつ良くはなっている思うのですが」と書かれている。どうぞご療養に努めてください。

お寺の隣の花屋「八喜」で仏花を買う。

法事があるのだろう、お経が聞えてくる。

明日は母の祥月命日。「一昨日、妹さんが来られましたよ」と住職のお母さまが教えてくれた。妹が備えた花と私が持ってきた花で豪勢になった。

墓参りを済ませて、入谷から日比谷線(東武スカイツリー線直通)に乗って15分の西新井で卒業生のナツキさん(論系ゼミ5期生)と待ち合わせる。彼女はお隣の竹ノ塚にお住いで、自転車に乗ってやってきた。

ランチは「松月」という蕎麦屋さんで。

二人とも天ざるを注文する。蕎麦つゆと天つゆが同じ器なのはこの店が庶民的な店であること示している。女将さんにいつからやっておられるのですかと尋ねたら、「昭和10年からで、三代目になります。古いだけですが(笑)」と言われた。創業から89年ですか。地元の方に愛されているお店なのだろう。

今日はお子さん(3歳になる悠晴くん)は旦那さんに任せてきたそうである。いま自宅を建設中で、8月に完成するそうだ。それは楽しみですね。人生で一番大きな買い物で、どういうローンにするか検討中とのこと。

食事を済ませて、大師線に乗って西新井大師へ。

表参道前の交差点。すぐ後ろに「きままかふぇ」、その後ろに「かどや」が見える。どちらもあとで行きましょう。

彼女は西新井大師にはこのお正月に来て厄払いをしてもらったそうである。女性の大厄は33歳(数え年)だが、前厄と後厄もあるから、厄払いには三度来る必要がある。「前厄と本厄だけでもういいかなと」とナツキさんが言ったので、いや、せっかくそこまでやったのなら後厄の方もきちんと済ませた方がいいですよ。

本堂でお参りを済ませたから、畳の上に上がって、ベンチでしばらく休む。広く天井の高い本堂は風が通り抜けて気持ちがいい。

彼女は証券会社にお勤め。たしかお父様も証券マンである。キャリアアップを目指して出世稲荷を参拝する。

本堂の西側には池がある。

たくさんの錦鯉。

「鯉塚」というものまである。「鯉」→「恋」の連想から失くした恋の供養に女性たちが訪れる・・・というのはいま思いついた話である(笑)。でも、ありそうな話ではなかろうか。新しい恋に向けてね。

弘法大師(空海)の立像。真言宗の開祖である。

ナツキさんの笑顔もどこかしら観音様を思わせる(笑)。

お寺を出る前にツーショットを一枚。

「かどや」に入る。

私は氷あずき、彼女は氷梅を注文。二人とも今季初かき氷である。

氷はシャリシャリ系でも羽衣系でもなく、新雪系である。スキーに行ったときなど、積もったばかりのふんわりした雪にシロップをかけて食べたら美味しいだろうと思った人は多いと思うが(ですよね?)、まさにそんな感じのかき氷だ。

かき氷のあとはラーメン。甘いものの後にしょっぱいもの。冷たいもののあとに暖かいもの。甘味処のセオリーである。何も言わずともお店の方は小分けの椀を用意してくれる。

本日の最後は「きままかふぇ」で。ご夫婦でされているが、二人が同時に店に出ることはなく、四度目の訪問だが、初回と三度目がマダム、二回目と四回目(今回)がマスターの担当である。

私が深煎り、サツキさんが中煎りを注文した。マスターが珈琲を淹れるところを見させてもらったが、ハンドドリップするときに粉がモコモコと膨らむ感じが私が家でやるときにはないのだ。豆の挽き方、粉の量、お湯の注ぎ方、ペーパーの質、何かが違うのだろう。マスターに伺ったところ、「お湯を注ぐときに膨らむのは粉の中に炭酸が含まれているからですが、豆をマシンで引くときに遠心力で炭酸が飛んでしまっているのでは」とのこだった。さもありなんと思う。

トーストも注文する。自家製の三宝柑を使ったマーマレードに「美味しいですね」とナツキさんが目を丸くした。

どういう話の流れだったか忘れたが、家計はナツキさんが管理していて、旦那さんは小遣い制(私の家の場合と同じだ)という話になった。お小遣いの額をうかがったところ、「カツカツだと思います」というので、一日千円として月三万円くらいかなと私が言ったら、「いえ、もっと少ないです」と彼女は言った。ここでこれ以上具体的なことは書けないが、旦那さんは中学の先生をされているから昼食(給食)代は要らないとはいえ。それでよく彼が文句(値上げ要求)を言わないものだと感心した。実は、春先に値上げ交渉があり(一種の春闘だ)、昨今の物価高を鑑みて、二千円アップしたのだという。彼はお酒も飲まず、とくにお金のかかる趣味などもないそうで、週末は妻や子供と過ごすのを何よりの楽しみとしているそうである。それはそれでけっこうなことだが、ちょっと高めの買い物(靴とか余所行きの服とか)をするときに一々妻にお伺いを立てなくてはならない(臨時予算)というのは不自由なことである。ある卒業生(女性)は夫が家計の管理をしているのだが、自分の欲しいものを買うときに夫にお伺いを立てなくてはいけないというのが窮屈で、自分が自由に使えるお金を得るためにパートタイムの仕事をしているそうである。私にはその気持ちがよくわかる。

時刻は4時を回っていた。「きままかふぇ」を出て、大師線に乗る。

いまは自宅にお金がかかるから、旦那さん小遣いはしばらく据え置きになるのだろうが、彼の不満が大きくならないように彼にはやさしく接してあげてくださいね。今日はどうもありがとう。次回は早稲田周辺でカフェ巡りをいたしましょう。

西新井のホームで電車をまっているとき向かいのホームに立ち食いラーメンの店がある。立ち食い蕎麦ではなく、ラーメンというのが珍しい。うまいと評判である。今度、一人で来た時に食べてみようかしら(さすがに卒業生と来た時にここでランチというわけにはいくまい)。

帰宅して、ナツキさんからお土産にいただいたお菓子を食べる。みかんのジャムは明日の朝食にいただこう。

時刻は間もなく6時半になろうとしているが、それはまだ明るい。

『福のラジオ』をタイムフリーで聴きながら、今日撮った写真の整理。

夕食は子羊のロースト、クラゲとキュウリの和え物、ジャガイモとワカメの味噌汁、ごはん。

食事をしながら『9ボーダー』(録画)を観る。大場湯の家族の問題が一段落して、来週はいよいよコウタロー(松下洸平)の正体が明らかになるのかな。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。