7時半、起床。
ロールパン、目玉焼き、ウィンナー、牛乳、紅茶の朝食。やっぱり朝食はパンがいい。
昨日のブログを書いてアップする。
10時15分頃家を出る。本当はもう5分早く出たかったのだが、ゴミのネットを片付けるのに手間取った(来週の当番の隣家の玄関先に置いておく)。
東武東上線のときわ台には11時27分に着いた。蒲田→品川→池袋→ときわ台のルートだと約束の11時半に着けなかったのだが、スマホの乗り換え案内を頼りに東急線と副都心線を乗り継いで行ったら間に合った。路線間の乗り入れが複雑になった現在では、こういうルートはスマホがなければ思いつかないものである。
ときわ台は妹の旦那さんの実家がある駅で、一度降りたことがあるが、ずいぶん昔の話なので、そのとき駅のどちら側に降りたかも覚えていない。今日は南口で卒業生のミサさん(論系ゼミ)と待ち合わせ。彼女はお隣の上板橋にお住まいなのだが、隣町は地元の延長である(私にとっての池上のような場所である)。彼女の地元のお気に入りのカフェにこれから案内してもらう。
駅の近くに(川越街道に出たあたり)立派な神社がある。天祖神社という。ちょっと寄って行きましょう。
輪になってしめ縄飾りのところで記念撮影。
ミサさんが連れて行ってくれたのは「ノタリ」という名前のカフェ。「春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな」(蕪村)の「のたり」(ゆったりとしている様子)の意味だろうか。
カフェごはんはカレーが中心のようである。
店主さんはジャズがお好きのようである。店内には控えめなボリュームでジャズが流れている。カウンターの中には親子と思しき男性が二人。若い方がマスターのようである。年配の方はカレー担当らしい。お二人とも物腰がやわらかいのが印象的である。
ミサさんは豚ひき肉と野菜のカレーライス。
私はゴーダチーズの焼きカレードリアにした。
セットのブレンドコーヒーは4種類ほどあって、私は浅煎り、ミサさんは深煎りをチョイス。最初はコーヒーだけのつもりだったが、彼女が「プリンが美味しいんです」というので、注文することにした。
ミサさんは9月にゼミ同期のキミヒロ君と結婚式を挙げた(私も出席した)のだが、のんびりする暇もなく、キミヒロ君に静岡に転勤の辞令が下りた。大忙しで浜松にマンションを見つけて、11月からとりあえず彼がそちらで暮らし、2月からミサさんも浜松に行くことになった。仕事はいまの仕事をリモートで続けられることになったが、ときどき東京に出張で出てくることになるでしょうとのこと。東京ー浜松は新幹線で1時間半ほどである。ずっと浜松でリモートワークするよりも気分転換になってよいのではないかしら。
というわけで、こちらでの暮らしもあとわずかということで、今日の地元カフェとなったのである。ミサさんとは彼女が西小山に住んでいるときから地元カフェをしていた。カフェと散歩が好きで、地元にお気に入りのカフェがあることが地元カフェの成立要件である。最近では、6期生のサワチさんと地元カフェをしたが、蒲田や早稲田でのカフェと違って、そこでは私がゲストになる。そういうのも楽しいものである。
「おすすめのケーキ屋さんはありませんか」と私は彼女に尋ねた。手土産代わりにケーキを買おうというわけである。彼女が連れて行ってくれたのは、「プティサパン」という駅から少し離れたところにあるケーキ屋さんだった。開店5周年を迎えたお店のようである。ショーケースの中には美味しそうなケーキがたくさん並んでいる。ミサさんと相談しながらアールグレイショコラ、モガドール、金柑のタルトの3つを手土産にして、妻へのお土産にクッキーを買った。
駅の北口に面白い本屋さんがあるというので行ってみることにした。地図を見ると、円環状のプロムナードが作らていて、「東上線の田園調布」といわれる所以がわかった気がした。
駅前のビルの2階に「本屋イトマイ」はあった。「お暇(いとま)」という言葉が店名の由来のようである。
「カフェが併設されていますが、おしゃべりはNGで、筆談用のノートが置かれているんです」とミサさんから説明を受ける。コロナの感染防止のためなのか、それとも純粋に読書を楽しむためなのかは、未確認。
本は店主さんがセレクトしたものである。一目見て、魅力的な本屋さんであることを理解する。
この雑誌で囲われている向こう側が厨房で、店主さん(中年の男性)はそこにいる。左の空いているところが会計スペースである。
窓側のスペースがカフェ・読書スペースで、ソファーやデスクが並んでいる。屋根裏部屋みたいなスペースもあって楽しそうだ。もしミサさんと一緒でなかったらここでしばらく滞在したいところである。
挨拶代わりに本を2冊購入する。
堀部篤史『火星の生活』(誠光社)
SFではない。長年書店に勤めていた著者が独立して本屋を始めたときの話である。そのときの心境を映画『オデッセイ』の主人公の宇宙飛行士マーク・ワトニーに重ねているのである。ワトニーは宇宙船の事故で火星に一人取り残され、救助の宇宙船がやって来るのを待ちながら、生き延びるための生活を火星で展開することになる。「とにかくこの映画には徹頭徹尾悲壮感がない。そのことに僕は胸を打たれた」と著者は書いている。「オープンから三カ月、毎朝食事をすませ階段を降り、床掃除や届いた荷物を開封してからシャッターを開ける。コーヒーを淹れ一服し、狭いレンジの中に腰掛けて見渡す景色はまるで火星だ」。
鍋島讃『日記に棲む日々』(風鈴書房)。
日記本である。本にしようと意図して書かれた日記である。その意味では永井荷風や高見順の日記に似ている。2019年11月30日から2021年11月23日までの2年間の日記(ほぼ毎日)である。おりしもコロナの日々と重なっている。その意味ではコロナの日常を参与観察する文化人類学者のフィールドノートとも似ている。「日記本は5巻で終わりにしようと考えていました。僕にはほかにやりたいことがあったからです。もう一度作るとしても、それはずっと先の話になる思っていました。本屋イトマイの店主・鈴木永一さんから、日記本の特装版を作らないかと声をかけられたのは、2021年の2月の事でした。デザイナーでもある鈴木さんのデザインで、日記本を作ってみないか、という話でした。第4巻が出て間もない頃でした」。「本屋イトマイ」の店主さんの名前が鈴木永一さんであることがわかった。
二冊の本の支払いのとき、「いい本屋さんですね」と私が言うと、「ありがとうございます。お近くにお住まいですか」と鈴木さんが言った。「いいえ、今日は用事があってときわ台に来ました。知り合いから面白い本屋さんがあると聞いたので来てみました」と答えると、鈴木さんは傍らのミサさんを見て、彼女がその「知り合い」であることを理解したのだろう、「何度か来ていただいていますね。ありがとうございます」と言った。
一つ隣の上板橋に移動。
上板橋南口銀座を歩く。
以前、ミサさんと地元カフェをした「アップ・ボード・ブリッジ」(上板橋!)は閉店していた。そのときの方がいま戸越銀座でお店を始めたようだとミサさんが教えてくれたが、あいにく店名は知らなかった。新しくできたビーガン系のカフェということで調べて行けばわかるかもしれない。
彼女の住むマンションに着いた。お邪魔していいものだろうか。
誰かいる!
キミヒロ君である(笑)。
9月の結婚式以来である。
結婚式のときのウェルカムボードが部屋の片隅に置かれている。
結婚式のときのフォトブックを見せてもらう。
手土産のケーキを食べる。手前の苺のチョコレートケーキ(モガドール)は私。
金柑のタルトはミサさん。
アールグレーショコラはキミヒロ君(の好物だとミサさんから聞いていた)。
浜松暮らしの話を聞く。住みやすそうな街のようである。すでにお気に入りのカフェも一つみつけたらしい。
浜松にもぜひいらしてくださいと言われる。「近くにお越しの際は・・・」というのは慣用句であるけれども、二人の場合はリアリティがある。
時刻はすでに5時。そろそろお暇します。
駅まで送ったいただいた。今日はありがとう。浜松でのカフェめぐりが実現するといいですね。そのときまでに新しい街での二人の新しい生活をしっかり整えておいてくださいね。
6時半ごろ、帰宅。
夕食は青椒肉絲、シューマイ、玉子とワカメのスープ、ごはん。
食事をしながら『プレバト』の俳句コーナー(冬麗戦)を観る。
ミサさんからお土産にいただいたみかん最中を食べる。
甘いものを食べたあとはしょっぱいものが食べたくなる。先日、ミサさん・キミヒロ君とはゼミ同期のサキさんからいただいた豆菓子を食べる
今日の写真の整理。
レビューシートのチェック。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
1時、就寝。