壬生の政局やいかに…

真の民主主義町政を求めて…

番頭さんの初盆

2010-08-14 22:49:41 | Weblog
大平酒造の大塚昌二氏の、初盆焼香に行って参りました。昨年末、偶然ご自宅に立ち寄った際の、奥様の只ならぬ様子に、胸騒ぎを感じました。あの時すでに、番頭さんは“還らぬ人”となっていました。ブログにすでに書いたかも知れません。番頭さんは、恩人の一人です。“天職”と決めた編集者の仕事を追われ、居場所を探して辿りついた、造り酒屋の若い衆の仕事。そこで出会った番頭さんは、塞ぎ込んだ私に「額に汗して働く」根性を与えてくれました。100キロもある金属筒をテコを使っていとも簡単に移動させたり、1000匹以上のゴキブリを一気に退治したり…。元々蔵人のひとりとして、新潟から大平酒造にやって来た氏を、先代の社長が見込んで“栃木永住”を求めたとか。今日奥様には、思いのたけを伝えました。「やりたい仕事を奪われ行き所を失った私に、腐らず、頑張れと温かい励ましをくれた番頭さんこそ、人生の恩人です」。対して夫人は、「大平酒造には、変わり者が集まって来る。落合君に福富君、本橋君。面倒見た甲斐あって、今はそこそみんなこモノになっている――主人は、満足そうに話していました」。涙が溢れて来ました。「モノになっていますか、番頭さん」。今晩当たり、夢にお出ましを。