本当に好きなら・・・

よく恋愛話で「ほんとうに好きなら、その人の欠点も受け入れなきゃ」とか言いますよね。恋愛においての、その意見の是非はおいておいて・・・物事に対する「好き」に関してなら、それに似たようなことがホントウなんじゃないかと思うことがあります。

随分前ですが、子どもたちと乗馬クラブに通っていて・・・それはもう、楽しかったのですよ。わたし、馬に乗ると、お尻の皮(尾てい骨のあたり)が剥けてしまう癖があって・・・ハンカチやナプキンを当てるとか、いろいろ対処してもズル向けになってしまって、それはもう痛いんですけど、それでも楽しかったんです。でもね、乗馬って、馬に乗っている時間より、その前後、馬のお世話の時間の方が長くて・・・それは、正直、好きではなかったんですよね。ずっと、完璧に準備してもらった馬に乗って、乗り終わったら誰かが馬をちゃんと洗ってくれてしたら、どんなにイイだろうと思っていました。

で、それがなんとも負い目だったんですよね。心の奥底で、だからわたしはダメなんだって、ずっと思っていました。本当に好きなら、馬のお世話から楽しいはずだって。いや、むしろ準備している時間、乗り終わって馬に「ありがとね」「たのしかったね」と感謝しながら洗ってやる時間の方が楽しいはずじゃないかって。

乗馬に限らず、何事においても、わたしって、そういうところがあるんですよね。準備や後片付けを、ちゃんと楽しめない・・・。そういうところに、何事においても、わたしが真正のマニアになれない理由が見て取れる気がするんですよね。

オタクとかマニアとか、あまり良い意味で使われないことが多いですが、オタクやマニアになれなければ、うわっつらの楽しさしか味わえないですよね。本気の付き合いって出来ないですよね。欠点も受け入れた恋愛にはならないですよね・・・ん？やっぱり、ちょっと違うかな？・・・でも、ほんと、それが自分でも情けないと思うんですよねぇ～。