OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

読書、無法世代

2008-08-05 22:53:54 | Weblog
ものすごく沢山の本をよむ人が居るでしょ。もちろん、筋金入りの読書家の皆さんが、その主流だとは思うのだけど・・・失礼ながら、とてもそんな風には見えない若い方が「月に三十冊は読んでます」と、仰っていたりしていて・・・うぉ~、すごいなぁって感心したりします。だって、わたしの活字中毒全盛期でも、コンスタントにそんなには読めなかったもの。

それで・・・そういう人は、やっぱり、速読の技術なんかを習得してるのかなぁって思ったんですけど・・・最近、本屋さんに並んでいる本を見ていると、「月に三十冊・・・ああ~、いけるかも」と思わなくもない現代出版模様が見えてきました。数時間で簡単に読める本、かなりいっぱい並んでいますよね。

それに気付いたとき、わたし、ふっと偉そうな気分になったんですよね。いわゆる「最近の若い奴は・・・」的な(^^;。さらに言うなら「わたしが若い頃には・・・」的な(爆)。

けど、よく考えてみれば、月に三十冊も本を読み続けている人なら、若い人であろうと、年輩の人であろうと、相当の本好きであるに違いなく・・・一時間で読める本から、そんな人でも何日もかかるであろう本まで、幅広く読んでらっしゃるに違いないわけで・・・それよりなにより、その年頃でなければ楽しめない本を、その年頃に読むってことが、すごく大切なことだという気がしてきたんですよね。

造詣が深いとか、考察が鋭いとか、緻密な構成だとか、美しい文体だとか・・・成熟した作品、大人な作品っていうのも、確かに良いんですが・・・そんなものは、これからいくらでも読む機会が巡ってくるわけで・・・でも、今でなければ楽しめない本というのがあるとしたら、それを今と言う時に読まずしてどうするかと(^^)。

でもね・・・そう思った瞬間に、思い出したんですよね・・・「けど、実は、難しいと言われる御立派な本って、若い頃こそ、必死に読んだっけなぁ」ってことを(^^;。皆さんにも当てはまることがどうか分かりませんが、十代後半から二十代って、今のわたしが敬遠しそうな難しげな本を、ほんとに夢中になって読んでましたよ(^^;。あの頃のわたしが、それらの本の深い内容を理解していたかどうかって自問自答すると・・・意味は理解したとしても、自分のものには出来ていなかったと思います。でも・・・それでも、確かに頑張って読んでしたし・・・そのことは、とっても大きいことだと思うんです。

ということは・・・十代二十代の読書には、ほんとうに果てしない可能性があるってことですよね。だから、思いっきり背伸びするのもいいし、若さにどっぷりはまった旬の読書もいいし・・・なんでもいいから、思いっきり好きにして欲しいなと・・・そう思ったわけです。

でも・・・おばさんも、そんな若者たちに気合負けしたくないなぁ。なんて、頭で考えたことを言っているようじゃぁ、ぜんぜん駄目なんですけどね(^^;。