ヌマンタの書斎

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スパイ天国

2019-05-14 12:58:00 | 社会・政治・一般

軍事基地に対する情報収集活動はスパイ行為である。

そして、スパイ行為は日本を除いて世界中どこの国でも立派な犯罪である。日本だけがスパイ天国であるのは、世界各国のスパイたちの間では有名な話である。しかも、笑話というよりは、嘲笑の対象としてである。

おかしなことに、戦前の日本では法により取り締まることが出来た。しかし、戦後はスパイを取り締まる法律が作れないでいる。スパイ防止法案は、何度となく議論に上がり、国会でも立法化の動きはあった。

しかし、日本社会党や日本共産党など左派が反対した。日教組や労働組合、新聞、TVも大反対のオンパレードであった。日本を社会主義国化することを目指しているのだから、ある意味当然だろう。

でも、彼ら左派は今日に至るまで、決して多数派であったことはない。多数派である自由民主党がスパイ防止法案の強行採決に踏み切れなかったのは、なによりも、彼らの支持者である穏健で平和志向の強い有権者の拒否感を無視できなかったからだ。

多くの日本人は、太平洋戦争の敗北を受けて、極端なまでに平和志向に走った。だが、敗戦の反省を「謝れば良い」「戦争を否定すれば良い」として、開戦の原因と背景、そして敗戦に至るまでの過程を真摯に省みることをさぼった。

そこに付け込んだのが左派マスコミであり、自虐が平和への道だと思い込んでいる教育関係者たちである。戦前の日本において、ソ連の指示のもとスパイが暗躍して、大陸への戦争を加速化したゾルゲ事件などを押し隠した。

アメリカの諜報機関が、日本軍の暗号を解析していて、真珠湾侵攻さえ事前に知っていたことも、もう終わったことだと省みることから逃げた。

シナの秘密組織が日本国内外で暗躍して、大陸に於いて日本とシナの政府が和解することを妨げる工作に勤しんでいた事実は、見なかったことにして済ませた。

もちろん日本もスパイ活動をしていたが、その情報が適切に上層部にもたらされなかったことを隠ぺいした。また、その情報を上層部が適切に判断できてなかったことは、議論することさえしなかった。

日本の社会主義化を目指した左派政治家やマスコミ、労働組合が、戦後に日本がスパイ防止法を制定することを妨げるのは、ある意味理解できる。ただし、理解は出来るが、共感はしない。それは利敵行為に他ならないし、決して平和を守ることに繋がらないと思うからである。

私が本当に許し難く思っているのは、むしろ戦前の日本のスパイ活動を適切に評価し、反省することを避ける現在の日本政府の姿勢である。過去の過ちを真摯に反省し、未来に活かすことこそ、日本に必要なことだと信じているからだ。

政府がこの有り様だから、多くの日本人が軍事に関する諜報活動の重要さを理解していない。相変わらず、見て見ぬ振りして、虚ろな平和の夢を貪っているのであろう。

だから、沖縄の米軍基地に対して、ドローンを飛ばして情報収集をする馬鹿どもが横行していることの意味を理解できないのであろう。福島みずほや、蓮舫がドローン規制に反対しているのは、まさに利敵行為に他ならないのだが、これを報道の自由に結び付けて誤魔化す愚論が横行している。

日本以外で、軍事基地へのドローン飛翔を容認する国なんて、世界中に一か国もありません。如何に日本が異常であるかが、よく分かりますね。

コメント
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