面白くないなんて、絶対云わない。
でも、観終わったあとで感じた既視感があったがゆえに満点は付けられない。多少のプロットの違いはあれども、これ第一作目のスターウォーズのリメイクに感じられて仕方なかった。もちろん、当初のルークが父と共に皇帝を倒した後の、30年後の世界を描いている。
それは分かった。でも、敢えて暴言吐かせてもらうと、初代ウルトラマンが、M87星雲にゾフィーと共に帰郷した後、返ってきたウルトラマンが登場したのと同じ印象は拭えない。
つまるところ、これこそが王道なのか。
いや、如何に陳腐であろうと、エンターテイメントの王道はワンパターンでいいのだ。そう断言されると、返す言葉がないのも事実だ。
実際には、この映画、小ネタが満載で、古くからのスターウォーズのファンには堪らない作りとなっている。起き上り小坊主みたいな新しいドロイドも可愛いし、主役に女性を持ってきた新味も分かる。エイリアンの造形も楽しい。
意外な驚きも待ち受けているし、これぞ王道といいたくなる作りも悪くない。事実、私は二時間を超す大作であるのに退屈することはなかった。ただ、残念ながら30年近く前のスターウォーズの第一作目を超える感動はなかった。
もっとも、これで納得するファンも多いのだと思うので、失敗だとは思わない。でも改めて確信したのは、一作目の偉大さである。あれは、本当に凄い映画であったのだと痛感しました。
一つだけ後悔しているのは、上映時間の都合で2Dで見た事。もう一度観るとしたら、劇場で3Dで観なおしたいですね。