【33行路 非番】
今日の午後1時45分頃、福井県坂井市春江町のした事故がありました。
乗用車は大破し、運転していた運転手が車に挟まれて死亡して特急の乗客ら約260人にけがはなかったということでした。
ニュースなどの報道による警察の調べなどによると、踏切は警報機、遮断機が付いていましたが、車は遮断機を突き破って踏切内に進入し、衝突後、約10メートル引きずられたようで、現場に乗用車のブレーキ痕はなかったといいます。
今日のこのような事故のニュースを聞くと、私も5年くらい前の2月に同じように乗務する列車の側面に乗用車が衝突するという事故がありました。
その時は幸いにも、乗用車の運転手にも列車の乗客にもケガはありませんでした。
衝突した場所が、穴水駅構内の下出踏切で列車の速度が40キロくらいと遅かったので大事には至りませんでしたが、あと数秒車が踏切に入るのが早かったり、これが速度の高い場所で衝突していたりしたら同じような事故になっていたかもしれません。
今日の事故のニュース聞いて、ゾッとして、あの時の事故の記憶がよみがえってきた一日でした。
今回の事故も高齢のドライバーだったようで、私の時も高齢のドライバーで踏切の警報機がなっているのも、遮断棒が下りているのも「全然気がつかなかった・・・」って言っていましたが、今回のJRは運転手死亡のため原因はわからないでしょうが、ほんとドライバーはどんな行動とるのか推測不可能ですね。
あの事故以来、乗務していても踏切にさしかかった時にギリギリまで減速しないで突っ込んでくる車にはヒヤリとして、いまだに「警笛」を吹鳴してしまいます。
それくらい事故のダメージが大きく、いまだに尾をひいています。
今回のJRの運転士のダメージも相当なものだと推測できます。
「踏切にはかならず止まって」っていう広報活動したって、踏切にどれだけ注意書きしたってどうすることもできない事が現実に起こっているんですから、運転士の仕事ってつくづく大変なんだと思います。