のと鉄道運転士 「のとてつ5828」の乗務日誌

能登半島を走る第三セクター鉄道「のと鉄道」
のとてつ5828運転士の公私の乗務日誌

一月も終わり・・・

2008-01-31 | インポート

 ついこの前、年が明けたでしたが、もう1月も終わります。とくにこの冬は自分自身早く日のたつのが早い気がします。

冬は待ちに待ったスキーシーズンがやってきます。休みたいのも我慢して年休・代休をためこんで、この時期に一気に使ってしまうパターンで毎年過ごしています。なにせシーズンは正味2ヶ月ですからね。毎週のようにスキーに行っていれば、あっという間に日が過ぎていってしまいます。

今年は雪が豊富で嬉しい限りです。二月にも妙高・志賀へのスキー計画もしています。毎度の事ですが、スキーを控えた仕事はなぜかいつも以上に張り切ってしまいます。「これを乗り切れば楽しいスキーが・・・」と言い聞かせて来月もがんばります。

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アイドリングストップ中止

2008-01-30 | インポート

燃料費高騰による節約と地球環境の保護のため、日中の七尾駅での20分以上の折り返し時間のある列車を対象に行っておりましたエンジンのアイドリングストップは諸般の事情から中止することになりました。

わが社では原則として上り列車が七尾駅に到着すると、その列車がそのまま下り列車となって折り返すため、時間にかかわらず改札口はフリー状態で、お客様の車両への乗降はフリーとなっているため、最大で1時間近くの時間があるにもかかわらず上り列車が到着すると同時に下り列車に乗り込むお客様が多いのが現状です。おなじ七尾駅でもJRは発車10分前に改札を行いますが、当社は改札専門の係員もいないため、フリー状態となるので仕方ありません。当初は改札口をJR同様に締めてはどせうかという案も出ましたが、お客様第一という観点からフリー状態になっています。

この時期エンジンを落とした車両はさすがに寒いようです。上り列車の余熱が残っているのもせいぜい10分程度。あとは体にしみてくる寒さです。車内は室内灯も点いていないし、トイレは使えない。苦情も何度か言われましたが、会社の決めたことだから乗務員はどうすることも出来ないとお詫びしてわびるしかなかったのです。

運転士も列車監視のため運転席にいなくてはならないので、私みたいに寒さに強い者ならいいのですが、寒さに弱い運転士はさすがにこたえたようで、いくら理由があったって何とかならないかと思っていたのが現実でした。

アイドリングストップ中止となってからは、「よかった」という声をよく聞くようになった反面、やっぱりみんなで考えて継続すべきだったという声も聞かれます。みなさんはどう思いますか?


私立高校入試

2008-01-29 | インポート

 今日は県内の私立高校の入試がありました。

能登でも二校私立高校があり、うち一校で試験が実施されました。私が運転した朝の三番列車にも受験生らしき生徒も何人か乗っていましたが、能登中島駅で発車間際に反対の行き違い列車の運転士から一人跨線橋を渡ってそっちに向かっているよ・・・との無線連絡によって、間一髪発車ギリギリ間に合った中学生も一人いました。

先日の大学入試センター試験の時と同様、全く同じ行路・同じ列車だったので始発から『要注意』して運転したのは言うまでもありません。でもあまりにギリギリだったので、朝から冷や汗をかいてしまいました。

みなさん良い結果がでればいいですね。公立高校の入試はまだ先のようですが、風邪などひかずに頑張ってほしいですね。


ちょっと気になる短歌

2008-01-28 | インポート

数日前から列車の車内に地元穴水町の短歌の愛好者たちの作った短歌が貼られています。時折お客様は立ち止まって詠んでおられるようです。

その中に一つ気になるというか、面白い短歌があったので紹介いたします。多分、これをつくった方は車内で騒ぐ子供たちにうっとうしい気持ちをもたれたのだと思います。たしかに、車内でまわりの人に気をつかわないで騒ぐ子供たちは多いですし迷惑です。

でも、私流に言わせると車内で騒ぐというのは、子供同士の会話からくるコミニュケーションの一つ。我が物顔で騒ぐのが良いというのではないですが、携帯の着メロやワンセグをボリュームいっぱいにして聞く子供や、会話もせずメールに必死になっている子供たちから比べるとまだましだと思いますがいかがでしょうかね。


かき喰い号

2008-01-27 | インポート

 今日は沿線の穴水と中島で「牡蠣」のイベント「かきまつり」が開かれました。コンロに採れたての牡蠣を焼いて食べてもらったり、各種のお店が出店したりとにぎやかでした。

のと鉄道でも、このイベントに参加する方に限り乗車券が無料という何とも出血大サービスでした。無料というせいか、どの列車もたくさんの乗客で賑わいました。ふだんでもこれだけ乗っていただけたら・・・と思ったのは私だけではないと思います。

とくに七尾市の中島会場は、能登中島駅のまん前にあったため、気軽に来れたようです。列車の中はお酒の匂いに混じって、牡蠣独特の生の臭いがしてました。実は私は生の牡蠣の臭いが大嫌いなのです。昔、生牡蠣の食べすぎで二度お腹をこわし、それ以来食べるのはもちろん、臭いをかぐだけでも駄目なのです。牡蠣フライや焼き牡蠣は大好きなのですが、生だけは駄目なのです・・・

で、我慢できないので、寒いのを承知で運転席横の乗務員窓を開けて運転していたのは言うまでもありません。何とかして~

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またも地震

2008-01-26 | インポート

今朝午前4時33分ごろ能登を震源とする強い地震があり
輪島市では震度5弱を観測しました。
気象庁によりますと震源は石川県能登地方で
震源の深さは約11キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.8でした。

各地の震度は、震度5弱が輪島市門前町、震度4が輪島市鳳至町、穴水町大町となっています。県内で震度5弱以上の地震を観測したのは去年7月16日の中越沖地震以来となります。

今のところ大きな被害は発生していませんが
輪島市立病院では、避難する際に軽いけがをした男性が治療を受けたということです。

のと鉄道が上下線の始発列車2本が運休してバス代行となったようですが、
その後は運転を再開して、午前10時ごろにダイヤは正常に戻ったようです。

今日は休みだったのですが、スキーのため泊まりがけで出かけており、震源地からかなり離れていたため、地震には気づかず朝のニュースで初めて知りました。

今回も列車が動いていなくて良かったと思います。しかし、「能登半島地震」の余震といえ、ほんといつまで地震が続くのでしょうか。不安になってきます。


極寒の朝

2008-01-25 | インポート

 今日は泊まり明け。5時に起床しましたが、ものすごい寒さにビックリしました。

運転区の流し台に立てかけておいた昨晩洗った弁当箱の残った水滴がカチンコチンに凍っているではありませんか。

 起床点呼を済ませて今度は自分の運転する車両の出区点検をしていてなおビックリ。昨夜組成された車両のデッキ付近に残っていた雪解水が凍って氷となって張り付いているではありませんか。こんな事めったにありません。お客様がころんで怪我をしたら大変です。急いで床についた氷をとったのは言うまでもありませんが・・・。

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アイドリングストップとか言われておりますが、今日くらいはいつもより早めにエンジンをかけて車内を暖めておかないと、お客様が寒い列車に乗ったから風邪をひいたと言われては大変です。ホームに据え付けた時にはもう暖まって乗車されたお客様は喜んでおられました。


「かきまつり」

2008-01-24 | インポート

1月26日(土)と27日(日)の両日
穴水町役場前駐車場 と七尾市の能登中島駅駐車場にて
「 かきまつり」が開催されます。
かきまつりに合わせ、のと鉄道ではこのイベントに行かれる方を対象に無料の臨時列車を運行します。
運行本数は 下り 3本 ・ 上り 1本 が運転されます。
「かきまつり」の会場で帰りの無料乗車券を発行しますので、臨時列車以外の定期列車も利用できます。

どうぞ、この冬の風物詩を味わって体験してみてはいかがでしょうか。

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キヤ検?

2008-01-23 | インポート

 今日、JR七尾線の和倉温泉までJRの最新の検測車キヤ141が入線しました。

以前なら機関車が牽引するマヤ34で各種の検測するのが定番でしたが、老朽化に伴い最新鋭の機器を備えたキヤ141の登場のおかげで、マヤ34は一線を退きました。

 のと鉄道でも以前はマヤ34を利用したいわゆる「マヤ検」が定期列車が運行終わった深夜帯にJRから車両を借りて運転されていましたが、近年は経費削減の意味から自社で軌道検測できるシステム機器を持ったために、キヤ141使用による検測はなくなりました。

 今では「キヤ検」と言っているかはわかりませんが、最新の車両が一度でもいいから、わが社に入線してほしいな・・・と思っているのは私だけかもしれませんね。(笑)

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地震

2008-01-22 | インポート

 今日16時20分ころ能登地方に地震がありました。輪島で震度3だったようで、穴水で震度2・七尾で1だったようです。

 たまたまこの時に列車を運転している最中でしたが、もともと路盤状態があまりよくないので、しょっちゅう揺れている?(笑)から気づきませんでした。輸送指令の方から無線連絡があって、はじめて知ったのです。駅に設置してある地震計は七尾・穴水とも運転規制のかかる震度3を記録していなかったため、十分に注意して運転するように指示をうけ、そのまま運転を継続しました。

 地震といえば昨年3月の「能登半島地震」と7月の「中越沖地震」が思い出されますが、いずれも地震発生時は運良く列車が駅に停まっていました。もし走行中なら・・・。考えただけでゾッとする地震だっただけに、運転していても地震には敏感になっています。こればかりは防ぎようの無い自然の出来事ではありますが、我々運転士は、お客様の大切な命を預かっているという使命があるだけに、起きてほしくないですね。