のと鉄道運転士 「のとてつ5828」の乗務日誌

能登半島を走る第三セクター鉄道「のと鉄道」
のとてつ5828運転士の公私の乗務日誌

師匠の一周忌

2009-05-22 | インポート

今日は、私の運転士になる時の師匠「M下運転士」の一周忌の日でした。

会社では社員あげての年に一度のOD調査で、休む事がヒンシュクを買う事はわかっていたのですが、運転士にとって「師匠」は何よりも大切な人。何としてでも師匠の「一周忌」に行きたかったのだけに、会社も理解してくれて何とか「年休」出してくれました。

師匠の自宅に行くと、奥様がおられました。師匠がなくなってから「一度お会いしてお話もしたいな・・」と思っていたのですが、お葬式の時も取り込み中のため、お話もできず、そのまま一年が過ぎてしまいました。突然の来訪に奥様は大変喜んでおられました。

お仏壇とお墓にお参りさせていただき、いろいろな思い出話をさせていただきました。帰りに、亡くなってからもそのままの状態で残っているという師匠のお部屋に案内してもらって、思わず絶句・・・ドッと涙があふれてしまいました。

「いつも主人がここに飾っていた写真・・・」という部屋に飾ってあった写真が、何と・・・能登線の廃止寸前に師匠が運転した「さよなら 急行 能登路」の蛸島駅での私とのツーショットの写真一枚と、当時の穴水運転区長のIさんと私と師匠の三人で撮った写真一枚でした。

何か、写真が大事に飾られていてとても嬉しいのと、もうこの世に師匠がいないという悲しみのダブルで思わず目頭が・・・・・

その当時の穴水運転区長のIさんも一時間ほど前にお参りにこられたそうで、「大事に飾ってあった写真の二人がわざわざ一周忌にお参りにこられるなんて、主人もきっと喜んでいるでしょう・・・」と奥様も涙しておられました。

一年前、師匠を亡くしてほんとショックでしたが、あれからもう一年たってしまったんですね。師匠と弟子という関係=「恩」は、たとえ師匠が亡くなっても、いつまでも心の中で持ち続けていきたいと思いました。.

師匠のお部屋

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