のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

2006-06-07 | Weblog
さても臆面もなく まだ生きております。

古書店にて、ちと よいものを入手いたしましたのでご報告を。

二条通に面した水明洞という古書店、
いつも軒先に面白いものを並べているのでございます。

いや、「並べている」というよりも
ガサッと箱に放り込んでボーーンと外に出している
という方が正しいのでございますが。

昔の朝日グラフやキネマ旬報、婦人雑誌に宝塚ファン雑誌、
戦前のものとおぼしきアルバム、それよりさらに昔のものとおぼしき観光絵葉書、
破損して商品価値の下がった20世紀初頭の洋書、ロシア一帯が「ソ連」だったころの地理の本、
虫食いだらけの線装本、などなど。

それらのかたわらに------これまた売っているのか捨ててあるのか分からないような置き方をされながら------
出所不明(時には用途も不明)のモノたちが、モノ好きの目に止まることを待ちぼおけているのでございます。

「かつては何かの部分であったと推測されるもの」としか呼びようのないモノや
「これ、 売 る んですか」という素朴な質問が脳裏をよぎるような物品もございますが
時には掘り出し物もございますので、店の前を通る際には必ず、それら「ボーンと売ってます箱」をチェックすることにしております。

で、先日、こんな素敵なモノを見つけてしまったのでございます。





TO BE GENUINE EVERY CIGAR MUST BEAR OUR BAND BENSON & HEDGES

どうやら煙草の箱のようでございます。
調べてみますと、BENSON & HEDGES の創業は1873年。
残念ながら箱には年代が記載されておりませんが、なんとも趣のあるパッケージではございませんか。



BY APPOINTMENT TO HIS MAJESTY THE KINGという言葉とともに、
ライオンとユニコーンをあしらった英国王室の紋章が蓋の内と外にプリントされております。
これもネット調べによります所、このBENSON & HEDGES、
当時の皇太子アルバート・エドワード(のちのエドワード7世)のために設立された会社だということです。
正真正銘、王室御用達ブランドでございますね。
そのクォリティに誇りを持っているが故でございましょう、箱の内にも外にも裏側にも、
しつこいくらいに「模造品に注意」の旨が書かれております。



ちなみに、100円でございました。
デザイン違いの2つのうち、鍵がきちんとかかる方を購入いたしました。
数時間後に通った時には、もう片方もなくなっておりました。

水明洞についてはこちら ↓ を御参照ください。

KOSHO

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