のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

『もんじゃ焼きvs.お好み焼き』

2012-09-16 | 音楽
意外と知っている人が少ないようなので
『もんじゃ焼きvs.お好み焼き』をご紹介しておこうかと。

何かと申しますといわゆる和製ラップでございまして、もんじゃ焼き店におけるもんじゃ・お好み論争に始まって、東京人と大阪人がひたすらお互いをバカにしあうという内容でございます。最後はどこからともなく名古屋人が現れ、仲裁するのかと思いきや「きしめん食いに来たんだがや!」(もんじゃ焼き店なんですが)という浮きっぷりを発揮し、混沌を極めたままフェイドアウトという素晴らしい構成。

残念ながらネット上ではPVを見つけることができませんでしたが、全曲を↓で聴くことができます。

Yo!suke Ito vs.下町兄弟

「そんな俺らまるで意識しないのに、なんですぐに比較、カントーとカンサイ!」
「ちょっとボケかたひとつも知らんくせに、ほんでツッコミかたさえ分からんくせにゴチャゴチャ抜かすな!」

うむ、双方ごもっとも笑。

日中韓のミュージシャンがより集まってこういう曲を作ったら、すごく面白いと思うんですがね。明るく楽しくののしり合い。
『水餃子vs.焼餃子』とかどうでしょう。あるいは映画『プロデューサーズ』のように、登場するあらゆる面子がまんべんなくバカにされているようなタブーぶち壊しコメディもいいですね。
お隣同士でいいかげん付き合いも長いんですから、そろそろ三者とも、お互いを明るく笑い飛ばすくらいの成熟と余裕が見えてもよさそうなもんだと思うわけです。

dentaku

2012-03-20 | 音楽
本日は
「電卓の日」なのだそうでございます。

KRAFTWERK - Taschenrechner + でんたく (電卓) LIVE (Lyrics)


ボ ク ハ オン ガッ カー
デン タ ク カ タテ ニー

それはそうと
この記事を書くにあたって、福島の原発事故以来、クラフトワークのCDを一度も聴いていないことに気づきました。「Radioactivity(放射能)」が結局聞かれることのなかった警告のように感じられる今となっては、この曲を収録する同名のアルバムはもちろん、「Minimum Maximum」も「The Mix」も、以前のような楽しさで聴くことは二度とできないような気がいたします。

ところで最近メディアではがれきの話ばかり取り上げられておりますが、あのボロボロの建物やら漏れた汚染水やら溶け落ちた燃料やらって、今どうなってるんでしょうかね。
どうなっていようとどうせ何にもしないワタクシに問う権利はないかもしれませんけれど。
無力感というのは何かをしないための最強の(自分に対する)言い訳であり、実際に行動しないことによっていっそうその無力感に磨きがかかるというスパイラルなおまけもついてまいります。

そうはいっても良心がとがめないわけでもないので、真面目に行動している人の成果に便乗することにいたします。

ドイツZDF フクシマのうそ Part1

ドイツZDF フクシマのうそ Part2


kraftwerk(発電所)って単語が何度も出てきて何だか妙な感じでございます。
ここで扱われているのは福島の事例のみでございますが、こうした癒着・隠蔽・カネ優先の構造がフクシマだけに限ったことであるとはとうてい思われません。気づけばWikipediaにまで「原子力発電の事故隠し・データ改ざん一覧」という項目が、久しく設けられておりました。
しかし原発はいやだなあと言えば言ったで、そういう時流をここぞとばかりに利用するポピュリスト政治家も出てくるし、あーあ。

ホンダホンダのこと

2011-08-25 | 音楽
ええっと

福島原発ではもうどうにもとまらない状態の核燃料氏がメルトスルーからメルトアウトに向かってずんずん進行中で
北海道ではダントツで癌死亡率が高い泊村では沖合15キロの海底にマグニチュード7.5以上の大地震をひき起こしうる活断層が高い可能性で存在するという研究結果を無視して原発の再稼働が決まっていて
次の首相になりそうな皆様は脱原発をはっきりと打ち出す気など毛頭ないようで
ああそうですか
もうどうにでもなれ

というわけで
あまりにもやる気がないので
出しっ放しのCDの片付けでもしようかと思ったわけです。
そんなわけで
「ホンダ ホンダ ホンダ ホンダ」なMADNESSのCDをどけたら


すぐ後ろでカルロス・クライバーまでが

「CITY!」
とやっていて、ちょっと面白かったのでございます。
面白かったので結局そのままにしておくことにしました。
そんだけ。

一定年齢以下のお若い方は何のこっちゃとお思いのことでございましょう。
こんなこっちゃでございます。



今見ても素敵に馬鹿馬鹿しくて、不思議とカッコよく、実に愉快なCMでございますね。当時じゃりんこであった兄もワタクシもこのCMが大いにお気に入りだったわけでございます。貰い物かもしれませんが、実家にはレコードもありました。

ちなみに↑のクライバーはもちろんシティ!と言ってるわけではございませんで、1989年のニューイヤーコンサートの「ラデツキー行進曲」で観客に向かって「ハイ手拍子!」と指示を出したとこでございます。

これ。


楽しそうだなあ。
おおっと、演奏中は鬼の形相のコンマス、キュッヒルさんまでも笑っているではございませんか(0:42)。

やっぱりどうにでもなれなんて考えてはいけないかしらん。
でもなあ。


TEUFELSWERK

2011-08-03 | 音楽
めったにしないジャケ買いなるものをしてしまいました。
だって、こうですよ。



しかもタイトルが『TEUFELSWERK』(トイフェルズヴェルク:悪魔の仕業)ですよ。

ぱりっ。


アーティストはミュンヘン出身のDJヘル。今年のフジロックに来ていらっしたようです。
ノミ好きクラフトワーク好きながらジャーマンテクノに詳しいわけでは全くないのろ、はて何者だろうかと検索してみますと、
「エレクトロクラッシュ番長」
「エレクトロクラッシュの総帥」
「ジャーマン・エレクトロ・シーンの帝王、元パンクスで肩書きジゴロの変態DJ 」
と、何とも素敵な肩書きが付されておりました。

反復。


NIGHTとDAYの二枚組でございますが、もっぱらNIGHTばかり聴いております。
Electronic Germanyなんか実に涼しくて、いいですね。

Dj Hell - Electronic Germany


かなーりクラフトワークではありますけれども。

追悼

2011-07-24 | 音楽
エイミー・ワインハウスが亡くなりました。享年27歳。
才能のある人だったのに。
惜しいのひと言でございます。

Amy Winehouse - Rehab
0

ああ、いい歌声でございますね。
歌の中では「リハブ(アルコール依存症のリハビリ施設)に通ってる暇なんかない、あそこで教わることなんか、みんなダニー・ハサウェイ先生が教えてくれる」とうそぶいた彼女ですが、断続的ながらもリハビリを続けているというニュースは時折伝えられておりました。とはいえ小耳に挟むのがそんなニュースばかりなので、この人は今後ミュージシャンとして活動を続けていくのは難しいのかなあ、いっそ田舎で静かに余生を送るなりした方が幸せなのかもしれんなあ、などと思っておりました。
まさかこんなことになるなんて。

ベイダー卿 in ウィーン

2011-01-01 | 音楽
あけると何がどうおめでたいんでしょうか。

それはさておき
今年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートはフランツ・ウェルザー=メストさんの指揮でございました。
去年シェーンブルン宮殿にダース・ベイダーを出現させたかたでございますね。

"The Imperial March" by the Vienna Philharmonic Orchestra


うーむ、ものすごい名曲に聴こえる。いや実際名曲なんでしょうけれども、天下のウィーンフィルの演奏となると有り難さ4割増しでございます。
ニューイヤーコンサートでもこれをやってくれたら、ワタクシ大拍手だったんですけどね。もちろん最後のちゃんばらも含めて。

こちらはスター・ウォーズのメインテーマ。

Star Wars Main Theme - Vienna Philharmonic Orchestra


新年コンサートではやんちゃな所が全然ございませんで、そつなく品のいい演奏でございました。品が良すぎてもの足りない感じがなくもなかったり。


The Beatles デジタルリマスター盤

2009-09-10 | 音楽
子供の頃から聴きなじんでいることもあり、ビートルズは好きでございます。
しかしいわゆるビートルマニアと呼ばれる人のような熱心なファンではございませんで、今回発売されたリマスター盤も、とりわけ好きな曲が入っているものだけぼちぼち買って良しとしよう、と思っておりました。

とこ ろが。

とりあえず「マジカル・ミステリー・ツアー」を買って聴いてみました所、その音質のよさにぶったまげまして。
結局ステレオBOXを購入してしまいました。
ずっしりと持ち重りのするBOXを、今までもらったことがないほどでっかいタワレコの袋にぶら下げ、脳内で鳴り響くビートルズナンバーに歩調を合わせて人ごみを歩くのは、なぜか無性に誇らかな気分でございました。



おお、立派。
そのそびえ立つ偉容たるやモノリスの如しでございます。



難を申せば、ちと取り出しづらい。箱はしまっておいて、CDは棚に収納する方がよさそうでございます。

ワーキングプアのろにはなかなかの出費でございましたが、考えてみるとこのBOXのお値段はのろの5日間の労働賃金と同じくらいでございます。たった5日ぶんの労働で一生大切にできるものを手に入れたのですから、決して高い買い物ではございますまい。

のろホセ

2009-02-04 | 音楽
2晩続けてカルロス・クライバー指揮『カルメン』のDVDを見て寝たら
ドン・ホセになった夢を見ました。

・・・カルメンじゃなくてドン・ホセなのかね、のろよ。いいけどさ。

主人公。セビリアの衛兵だったが、美しいジプシー女カルメンに恋して婚約者も生活も何もかも投げだしたあげく、嫉妬と絶望に駆られて彼女を殺す。


思うにドン・ホセの過ちはカルメンに恋したことではなく-----その点は責められません、恋に落ちるということを誰が責められましょうか-----、自らの価値観と実際の行動の間に大きな乖離が生じているのに、そのどちらをも修正しようとしなかった点でございます。
そもそもドン・ホセは竜騎士としての勤めを果たし、許嫁である清純な村娘と結婚して、母親に孝行するこそまっとうな人生だと考えておりました。それがカルメンに心を奪われてからは、脱走兵として、密輸などの犯罪に手を染める身となったわけでございます。
お上の命令には従わない暮らし。そうした暮らしはカルメンにとっては「自由」である一方、ドン・ホセにとっては、卑しいもの、恥ずべきもの、自分の価値観に背くものでございました。そして自らがそうした暮らしを送るようになってもなお、もともとの倫理観・価値観を変えることはなかった。即ち、もとの価値観は保持したまま、生活だけを変えることで、カルメンの心をつなぎ止めようとした。ここにドン・ホセの過ちがございます。

*以下、「善」とか「悪」とか申しますが、絶対善や絶対悪という意味ではございません。全て「ドン・ホセが善と思うもの:例えば竜騎士としての生活、許嫁との結婚、親孝行など」および「ドン・ホセが悪と思うもの:例えば脱走兵としての生活、密輸業への加担、親不孝など」の意でございます。

ドン・ホセは、カルメンへの執着ゆえに行動においては不名誉や悪の領域に踏み込みつつも、心の内には善への忠誠心や憧れを抱いたままでございます。しかし実際に悪を行っている以上、心の内にしか存在しない善でもって自らを責めさいなむことは、その責めがどんなに激しいものだったとしても、偽善にすぎないではございませんか。
行動において(しかも自覚的に)悪である以上、善なる自己イメージなんか捨ててしまえばよかったのに。
逆に、善を志す思いがどうしても捨てられないならば、カルメンとの生活は諦めて、善なる志に即した行いをとればよかったのに。
そのどちらも選ばないまま「田舎の母はどう思ってるだろう」なんてことをうじうじ言ってちゃあ、そりゃ、振られますよ。その上救いなど全然必要としていないカルメンに向って「お前を救いたい、そして俺のことも救ってくれ」なんてトンチンカンなことを言い出す、ああ、まったく、哀れなドン・ホセ。

善きものにあこがれるなら、それに即して行動すればいいし、そのように行動できないならば、善き自己イメージなんか捨てちまった方がいいんだ。そうした方が、自分にとっても他人にとっても断然いいんだ。
中途半端に心の片隅にだけ善を置いておこうなんて、そして自責することで善なるものの裾にぶら下がっていようだなんて、そんな魂胆は実にみっともないことだ、わかっているのかね、のろよ。
じゃない、ホセよ。


ちなみに、のろがタワレコのワゴンセールからひっ掴んで帰った(いや、お金は払いました)カルロス・クライバー指揮フランコ・ゼフィレッリ演出の『カルメン』、例によってYoutubeには全編UPされているようでございます。
字幕はございませんが、とりあえず前奏曲だけでも御覧下さいまし。

指揮台に上るなり、観客の拍手も無視して全力疾走のカルロスさん。
いやあ、かっこいいですね。
ほれぼれでございます。

オリビア・ハッセー主演の『ロミオとジュリエット』や『永遠のマリア・カラス』の監督。

ファンファーレ・チォカーリア

2008-10-19 | 音楽
愛するノー・スモーキング・オーケストラの面々が今年6月に来日すると知ったとき、のろは成層圏まで飛び上がらんばかりに喜びました。
しかし結局のところ、のろは行けなかったのでございますよ、東京で行われた彼らのライブに。
今となってみれば、やっぱり死んでも行くべきだったのにと後悔しております。
しかしこれはもう悔やんでもいたしかたのないこと。
その腹いせといっては何でございますが、びわ湖ホールにて行われたファンファーレ・チォカーリアのライヴに行ってまいりました。
席がなんと前から5列目のど真ん中。

いやっ
もう
最高。
でございました。

指に加速装置でもついてるんじゃないかと思うほどのスピードで ぶんちゃっ ぶんちゃっ ぶんちゃっ ぶんちゃっ と熱い演奏を、かなでるというよりほとばしらせ、会場を埋めた若い娘さんから白髪まじりのおっちゃんまで、熱狂の渦に巻きこんでくれたのでございました。
「世界最速のジプシーバンド」の看板に偽りなしでございます。
タラフとどっちが速いのかは存じませんが。
いや、躍りましたよ。躍りますよのろだって。
あれで躍らなきゃ無礼ってもんでございます。さもなきゃアホでござんすよ、ええ。

サックスは蛇を仕込んでるみたいな音でビラリラリ~ビラリラリ~とやってまいりますし、トランペットはバラバラバラバラバラバラバラバラと豪雨のごとく叩き付けてまいりますし、一番後ろではチューバやらホルンやらを抱えた、クラフトワークのごとく不動の4人が ぶんちゃっ ぶんちゃっ ぶんちゃっ ぶんちゃっ とやっておりまして、その間からビヤ樽状のオヤジ2人のパーカッションがやってまいりまして

だかだかだったん だかだかだったん だかだかだったん 
ぶかぶかぶんぶん
だかだかだったん だかだかだったん だかだんっ
いえ`~~~~い!!

と、
つまりこういうこと ↓ でございます。

FANFARE CIOCARLIA DVD "Gypsy Brass Legends"
メジャーな曲も。
コーヒールンバ
Born to be wild

クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』のサントラからも2曲演奏されてヤッホーなのろではございましたが、何たって嬉しかったのはノー・スモーキング・オーケストラの持ち歌である「Bubamara」の演奏ございますねえ。
ノー・スモーキング・オーケストラの演奏はこちら。↓映像はクストリッツァ監督の『黒猫・白猫』でございます。

Bubamara - Goran Bregovic

アンコールの後も鳴り止まぬ拍手に応えて、客席の間を通って退場...と思いきや、会場の外でもまた演奏!
こちらは路上ライヴのノリらしく、帽子を逆さにしたメンバーが回っていらしたので1000円提供。
貰ったお札をおでこに貼付けて演奏してらっしゃいました。
帰りにはやたらセクシーな女装ダンサーさん(ゲスト)によるヘナペイントコーナーがございましたので、のろも左手の甲にやっていただきました。



矢の刺さったハートマークにNのイニシャルの絵柄が「1~2週間続く」とはというのは甚だこっぱずかしいことではございますが、これもノリというもの。やっとかなきゃ損でございます。

楽しい思いをしたあとにはそれに見合う落ち込みや罪悪感がズドンとやってくるのがのろの常ではございますが、今晩はぶんちゃっぶんちゃっだかだかだったんいぇ~いのノリで、きっと夢見もいいことでございましょう。

サンディ・トム

2008-07-09 | 音楽
血も涙も無い人間と思われているのか、のろがこう申しますと知人の皆さんは決まって驚くんでございますが
映画を見たり、本を読んだり、すごい夕焼けに出会ったりいたしますと、すぐ涙ぐんでしまうのでございます。
意外と思われるのはけっこうなことで、ワタクシとしてもなれるものならば人類が滅亡しても眉毛一本動かさないような人物になりたいものでございますが、なかなか道のりは遠うございます。
泣くまいぞと心構えしている時は泣かずに済む(時もある)わけでございますが、こういうものは思わぬ時に思わぬ方向から吹いて来る突風のようなものでございまして、まさかという時に襲って来る上、ひとたび捉えられたらもうアレヨアレヨなのでございます。

つい先日もアレヨアレヨと涙を拭うはめになりまして。
吹いて来たのはサンディ・トムの2ndアルバム『The Pink & The Lily』所収の「The Last Picturehouse」という曲でございます。

サンディ・トム。自宅アパートの地下室でのライブ演奏をネット配信し、それがきっかけで世界的にブレイクしたスコットランドのミュージシャンでございます。
力強く伸びやかな歌声とシンプルなサウンドがギュとつまった1stアルバム『smile.....it confuses people』(邦題『鏡の中のサンディ』)はいつ聴いても何度聴いてもいい名盤でございます。
家で一日中こればかり聴いていた雨の休日もございました。

2ndアルバムはどうかと申しますと、 ライナーノーツの言葉をお借りするならば「自分の持ち味をしっかり維持しつつ、音楽性や世界観の広がりを見せる、まずは理想的なセカンド・アルバム」ということになるようでございます。1stのシンプルさがとても好きだったのろとしては、あんまり「広がり」すぎてほしくはないものだと思っている次第。
しかしこのアルバムも聴くごとにずんずんと好きになってまいりました。



冒頭を飾る 「The Devil's Beat」は文句無しにカッコようございますし、
「恋はあせらず」のような軽快なメロディに乗せて昨今のTVの堕落・凋落ぶりを嘆く「Remote Control Me」もよろしうございます。
ケルトな雰囲気の漂う「Success's Ladder」は、心身をすり減らして大金を稼ぐ人生から足を洗い、無名の画家になったビジネスマンの物語。そりゃゴーギャンだろって。いえいえ、Success's Ladder(成功への梯子)を自ら進んで転がり落ちたジュリアン・サイドボトム・ウィリアム・スマイスは、作品にサインすらしないのですよ。

そして「The Last Picturehouse」は、閉館の日を迎えた古い映画館のことを歌った曲でございます。
曲調も内容に合わせて、映画のラストシーンで流れてきそうなものになっております。即ち、切々としてドラマチックで、ちょっと大げさ。その感じがとてもよろしい。

Born to entertain us back in 1925
So beautiful and strong enough to bring their dreams alive
Always thought it would last forever


生まれたのは1925年 私達を楽しませるため
素敵な夢を届けてくれる美しく堂々とした姿
いつまでも続くものと思っていた

よろしうございましょう。もうこの出だしだけでも
「建てられた」ではなく「生まれた」と歌っておりますね。歌の中でこの映画館は「彼」と呼ばれるのでございます。

1920年代といったらサイレント映画の黄金時代でございます。
1925年はエイゼンシュテインが『戦艦ポチョムキン』を、チャップリンが『黄金狂時代』を、キートンが『セブン・チャンス』を世に出した年でございます。(並べてみるとすごいなあ)以降何度も映画化されることになる『オペラ座の怪人』が初めてスクリーンに登場したのもこの年のこと。5~10セント程度で鑑賞できた映画は、まさに庶民の娯楽の王様でございました。

そんな輝かしい時代に生まれた「彼」、たくさんの夢や笑いや感動を街の人々に与え続けた「彼」。
しかし時代は移り変わり、観客はしだいに減って行く。街には高層ビルがどんどん建ってもはや星(スター)の輝きも見えなくなってしまった。
彼もついに取り壊される日が来る。重機が彼を brick by brick 少しずつ解体してゆく。街の最後の映画館である彼を。

Gene Kelly went singing for the last time in the rain
And one more kiss with Betty Davis before the final flame

(↑女優ベティ・デイヴィスのつづりは"Bette"なのですが,一応歌詞カードのとおりのつづりで載せました)

ジーン・ケリーが雨に歌うのもこれが最後
ベティ・デイヴィスと最後のキスをもう一度

よろしうございましょう。もうこのへんにまいりますと鼻水が止まりませんですよ、のろは。
まあジーン・ケリーよかフレッド・アステアの方が好きですけど。関係ないですね。はい。

この歌も先に挙げた「Remote Control Me」も、それから代表作「I wish I was a punk rocker」なんかはまさにそうでございますけれども、彼女の歌にはしばしば過ぎ去ったもの、「古きよき」ものに対する憧憬が歌われております。
その歌われかたがたいへんストレートで、はずかしげも無くストレートで、それがとってもよろしうございます。

自宅の地下室から一気にスターダムに駆け上がったサンディ・トム。
これからもいっそうの活躍が期待されますが、シンプル&ストレートな感覚を、いつまでも失わずにいてほしいものでございます。

ザッハトルテ

2008-05-20 | 音楽
ザッハトルテの”月例お食事ライブ”へ行ってまいりました。




以前にもご紹介したと思いますがザッハトルテ、チェロ・ヨース毛(ケ)さん、ギター・ウエッコさん、アコーディオン・都丸智栄さんから成るアコースティックトリオでございます。

”月例お食事ライブ”はザッハトルテが喫茶店さらさ西陣で催してらっしゃるカンパ制ライブでございます。
のろが彼らのライブを見るのはこれで4度目でございましたが、”月例~”は今回が初めてでございました。
ステージがあるわけでなし、音響装置があるわけでなし、喫茶店の一角に陣取って演奏なさるんですよ。

メジャーデビューアルバム『おやつは3ユーロまで』の発売に伴って、ツアーやラジオへの出演などなど、なにかとお忙しいご様子のお三方。
多忙なスケジュールの中でも、前々から続けてらっしゃる小規模ライブをスキップせずにちゃんとやってくださるとは、嬉しいことでございますね。

新アルバム所収の『キンメギンメ』で威勢よくはじまったライブ。
どう見てもタネも仕掛けもある手品や、普通に喋っているのにつっこまれてしまうウエッコさんトーク、楽器にまつわる個人的エピソードと共にスタンダード曲の一節も(本当に一節ですが)聴かせていただける、一粒で二度おいしい楽器紹介などを挟みつつ、時にはノリノリで時にはしっとりと、約3時間の楽しいひとときでございました。
シメはサプライズ企画でございまして、3日後に控えたウエッコさんのお誕生日を祝して似顔絵ケーキを前に皆でハピバースデーツーユーーを合唱。プレゼントは白米5キロ。ううむナイス企画でございます。

以前NHK-FMの「世界の快適音楽セレクション」という番組で、ゴンチチさんらがザッハトルテを紹介して「若い人がこういうことをしてくれるのは嬉しい」とおっしゃっておりましたが、実際、お三方ともずいぶんお若いんでございます。
これからもずんずん活躍して行かれることでございましょう。そう願っております。

余談でございますが、さきにも申しましたようにのろは以前にも彼らのライブに行ったことはございます。
が、小心者ゆえいつも一番後ろの一番はじっこ席からしか聴いたことがございませんでした。
今回はしかし、お誘いくだすった同僚女史のおかげさまでかなり近くの席に座ることができましてね。
振動としての音や演奏の熱気がより繊細に、ダイレクトに伝わってまいりまして、よろしうございました。





ジャンとタラフとアフガンの少女

2008-04-03 | 音楽
美術館へ行ったらほとんど垂直に近い所をあっちこっちよじ上ったりにじり降りたりしなければならかった上、帰り途では冷たい雨に降られる、という何ともくたびれる夢から目醒めたらもう時刻はお昼近くで、何でこんなに寝過ごしたんだと慌てたものの、時計をちゃんと見たら実際はまだ午前3時だったんでございます。で、もうひと眠りしようと思ったのに、なかなか寝付けなくて床の中で寝返りばかりうっている。
...というのが全部夢だったんでございます。
入れ子状の夢ってのは勘弁してほしいですね、ほんとに。
特に「寝付けない夢」ってのは最悪でございます。


それはさておき
久しぶりに街中へ出かけましたら、いろいろ買い物をしてしまいました。

いろいろ。


顔 三態。
右上の、突き刺すような視線をこちらに向ける少女の顔は、きっと皆様どこかで御覧になったことがおありかと存じます。
この写真集『ポートレイト』はそのタイトルどおり、『ナショナル・ジオグラフィック』誌のフォトグラファーを20年に渡ってつとめられたスティーブ・マッカリー氏が、世界各地で出会って来た人たちのポートレイトを一冊にまとめたものでございます。
(Amazonで表紙画像をクリックすると、拡大画像&内容の一部が見られます)
表紙を飾るアフガン難民の少女をはじめ、子供たちのまなざしがとりわけ印象深うございます。

CDはジャン・コルティの『クーカ』とタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの『仮面舞踏会』でございます。



フィルムをはがしたての、傷ひとつないCDのケースがねえ、こう、きゅんきゅんと光るさまったらございませんね。
まあ『クーカ』の方は紙ですが。

そもそも河原町のタワレコへと足を運んだのはザッハトルテの3rdアルバム、『おやつは3ユーロまで』を買うためだったのでございますが、残念ながら店頭に置いてなかったんでございますよ。
せっかく久しぶりに街中へ出てきたというのに、何も買わずに帰るというのもシャクでございます。
とりあえず洋楽ROCK&POPSコーナーにクラウス・ノミが置いてあるのを確認して心を和らげたのち(パブリックな場所でヤツの姿を拝むのはなかなかいいもんでございます)ワールドミュージックのコーナーへとふらふら漂って行ったわけでございます。
何故ワールドミュージックの方へ寄って行ったかと申しますと、ノー・スモーキング・オーケストラの初来日に合わせて
もしや彼らのライヴ盤が入荷されていないかと期待したからでございます。

来日。来日。チケット買っちゃったもんね。うわあい。
彼ら見にトーキョーまで行くんだもんね。うわあい。ウンザウンザ。
のろよお前ワーキングプアなのにそうやって遊んでいていいのかね。
いいの。どっちみち将来は野垂れ死にをする予定なのだからせめてそれまでは楽しく過ごすのさ。

閑話休題。

結局彼らのCDは置いてなかったんでございますが、がっかりする間もあらばこそ、以前から買おう買おうと思ってそのままになっていた『クーカ』と『仮面舞踏会』、発売年にずいぶん開きのあるこの2枚が奇しくも同時に”当店のお勧め”扱いになっておりましてね。
こりゃあ何かの縁ってもんだ、と思ってこの機会に購入したわけでございます。

『クーカ』は72歳のアコーディオニスト、コルティさんのソロデビューアルバムでございます。
時に弾むような、時に唄うような深みのある音色は、粋で優しく暖かく、耳に心に心地よく、一日中でも聴いていられる一枚でございます。
ちなみに”クーカ”とはコルティさんの愛犬のお名前で、当アルバムには同名の曲が収められております。
ライナーノーツの写真でお見受けするクーカちゃんは可愛らしいむく犬なんでございますが、曲のほうなジャズ風味のクールなナンバーでございます。

『仮面舞踏会』は、民族音楽やジプシー音楽の要素を取り入れて作曲された『ペルシャの市場にて』や『ルーマニア民族舞曲』といったエキゾチックな雰囲気のクラシック曲を、最強のジプシー・バンドと称されるタラフ・ドゥ・ハイドゥークスが演奏しているものでございまして、曲の方にしてみれば「里帰り」とでも申せましょうかね。
ライナーノーツにはタラフのプロデューサー、ステファン・カロ氏のインタビューが載っておりまして、楽譜の全く読めない彼らがクラシック曲の演奏にまでこぎつけるのがいかに大変だったかを語っておられます。
この苦労話がのろにはかなりツボでございまして、声を上げて笑ってしまいました。
しかしご苦労のかいはあったことと存じます。
正装の紳士淑女の前で奏でられたのであろう曲が、躍り出したくなるようなガチャガチャジプシーサウンドに生まれ変わっておりまして、痛快でございます。

ちなみに彼らは『耳に残るは君の歌声』という映画に、ロマの楽団として出演しておいででして、主人公のスージー(クリスティーナ・リッチ)が彼らの集落を訪れて、歌を歌うシーンがあるんでございます。
スージーはもともとはロマの出身だったのですが、訳あって「イギリス人」としての教育を受けて育ったので、タラフたちの奏でる自由で活気のある旋律を口ずさむことができないんでございます。
彼女が歌うのはいかにも端正な西洋音楽の一節で、ロマたちにとっては全く聞き慣れない旋律なもんですから、それまで楽しげに演奏していた彼らは黙りこくってしまうんですね。
しかし1人、また1人と、彼女の歌声に合わせて楽器を奏で始めて、しまいには西洋的な旋律がすっかり陽気さと哀愁のごたまぜになったジプシーサウンドに取り入れられてしまうんでございます。
音楽だけでなく彼女自身が受容されていくさまを優しく端的に描いた、素敵なシーンでございました。

このアルバム『仮面舞踏会』もまた、単に東欧のジプシーバンドが西欧文化の産物であるクラシックの曲を演奏してみた、というだけのことではないことが、お聴きいただければお分かりになることでございましょう。(↑リンク先で数曲視聴できます)
ジプシー音楽に種を宿して西欧の文化の中で実を結んだ音楽を、タラフが刈り入れ、呑み込み、糧とした上で、彼ら自身のサウンドとしてどりゃーーっと出して見せた、そんな演奏でございます。
とにかくうきうきするような音でございまして、いつ聴いてもいいんでございますけれども、一杯ひっかけてグラスの横っ腹をを爪でチンチン叩いたりしながら聴くのがまあ、最上かと存じます。

今調べて分かったことでございますがパーセルのオペラ『ディドーとエネアス』の一節、「私が土のなかに横たわるとき ...」でございました。即ち、おお、クラウス・ノミの『DEATH』でございますよ。ううむ、気付きませんでした。なにせこの映画観た当時は、ノミのことも存じませんでしたからね。
この映画、関西ではミニシアターのみの公開でございましたが、たいそう秀作でございます。お話もキャストも音楽も大変よろしうございます。
ちなみに映画の善し悪しとは全然関係のない話ではございますし、のろは映画を見てはすぐ泣いてしまう方なんでございますが、開演5分で泣いちまった作品は後にも先にもこれだけでございます。今の所。




ハロウィン

2007-10-29 | 音楽
折しもハロウィンでございますからね。
LORDIの Would you love a monstermanでもご覧下さいませ。
歌詞はこちら

冒頭、向かって左側のカボチャランタンは口が変な形にくり抜かれておりますが
あれはおそらくAMENさん(ギター)のクチビルのめくれぐあいを再現したものと思われます。

いやあそれにしても、AWAちゃん、可愛いですねえ。
「アワ」じゃあございませんよ。アヴァちゃん、でございます。
人食い鬼みたいな顔したキーボードの女の子です。
こんな格好してこんなことしてらっしゃいますが、所作が楚々としていらっして、とっても可愛いんでございますよ。

来日ライブでは2度目のアンコールに答えて、まずAWAちゃんが一人だけ出て来て、
代表曲Hard Rock Hallelujahの前奏を弾いたんでございますがね
その時に観客の歓声が小さいと「なによう...」と言いたげにプイと後ろを向いてしまうんでございます。
もう、可愛いったらございません。
ちなみに御本人はホラー映画はお嫌いなんだそうで笑。
Hard Rock Hallelujahの歌詞はこちら

こんなポーズもよろしうございますね。
Mr.Lordiもそうですが、恐ろしげな風貌と、「素」の出る動作や礼儀正しい受け答えのギャップがたまりません。

Lordi-Devil is a loserのPVもハロウィンがらみでございます。
歌詞はこちら
こちらは2ndアルバム当時のメンバーでございますから
キーボードはAWAちゃんではなくENARYさん、
ベースはOXさんではなくCARMAさんでございます。
衣装は少々異なりますが、他の3人は今のメンバーと一緒でございます。

最後にAWAちゃんの投げキッスを貴方に。
ユーロヴィジョン2006の優勝者アンコールの模様でございます。

いや、もうね、みんな可愛い。

LORDI

2007-04-14 | 音楽
ワタクシこの12日、13日と連休でございまして
12日に彼らがはるばる北欧の地フィンランドから
大阪に彼らが来るってんでございますよ。(その前に東京に寄りましたけど)
これはもう、神か悪魔が「行け」と言っているんでございます、のろに。

と いうわけで

LORDI を見てまいりました。



いやー ものっすごく 面白うございましたよ。
容貌からもお分かりいただけると思いますが、
たいへんエンターテイメント精神、サービス精神をお持ちのかたがたです。
80分の上演の間に、B級ホラー映画テイスト満載のいろいろな小道具が飛び出しました。



ヴォーカルのMr.LORDIはあんな怖いカオをしながら「アリガト~」「オオサカ~」を連発。
まあ、他に日本語で言えるセリフが無かったものとは思いますが
何だか律儀でほほえましうございました。

ワタクシはかなり後ろのほうに陣取っていたのですが
彼らの凝りに凝った衣装およびメイクはよく見えました。
と言いますのも、ステージから最後列まで
10歩も歩けば届いてしまいそうな小さな会場だったので。

「人口わずか500万人のフィンランドで、10万人のオーディエンスを集める」
というLORDIさんたちですが
残念ながら、日本での知名度はまだまだのようです。
最近国内版が一枚出たばかりですから、いたしかたないことやもしれません。
ああそれにしても
輸入版を買ったとたんにDVDつき国内版が出たことの悔しさよ。

バンドとはかかわりのないことですが、ひとつ残念だったのは
会場にロッカーの類いが全く無かったことでございました。
ワタクシは大荷物ではなかったので
足下に置いておいてもたいした邪魔にはならなかったのでございますが
大きいデイパックなどお持ちの方はお困りだっただろうと思います。
かく申しますワタクシも
Mr.LORDIの「JUMP!」の声につられてピョンと跳んだら、もののみごとに自らのカバンを踏んづけましたもので
盛り上がりに貢献できなくて申し訳ないと思いつつも、それ以上のピョンピョンは諦めたのでございました。


さておき
狭い会場、決して多くないお客にもかかわらず
手抜きのテの字も感じられない、
サービス精神に溢れたステージを展開してくだすったLORDIさんたち。
のろはなんだか感動してしまいましたよ。

おかげで、当初はおとなしく観戦しようと思っておりましたのに
お待ちかねの 『HARD ROCK HALLELUJAH』 に至る頃には
ワタクシもしっかりこんなこと ↓ しておりました。




ぜひともまた日本に来ていただきたいものです。


おまけ。
検索するといろいろと彼らのオモシロ画が出てまいります。


くつろいでみたり。
lordid pevitamas:) | DELFI blog

アビイロード歩いてみたり。

Beatles Coffee Shop in London near Abbey Road

最高なのはコレですね。

snuf.dk Blog Archive Strk pege- og lillefinger, bedstemor





コレに対抗できるものといったら、もう、アレしかございませんとも。ええ。

OHMS Photo Gallery - Klaus Nomi in Akron Ohio from newspaper/pg-4ph-1

しかもドナルドダックのクッションですぜ、買ってるの。

まあそんなこんなで
ライヴまでにできるだけ歌詞を覚えようと、この所LORDIばかり聴いていたので
そろそろ普段のノミ生活に戻ろうと思っている今日この頃ののろでございました。


はれるーやー

2007-03-15 | 音楽
ああっと
まだ生きておりますよ。
大エルミタージュ展@京都も
ダリ展@サントリーミュージアム天保山も
始まってしまったというのに
新しい記事がなくて申し訳ございません。
何やかやと重なりまして、ゲーテ忌あたりまでちと忙しいのでございます。
しかし記事ができしだい、善き人のためのソナタ(←音が出ます)および
アール・デコ・ジュエリーの世界展のレポートをUPしたいと思っておりますので
どうかお待ちくださいませ。

それまでの間、どうぞ LORDI でもご覧下さい。

YouTube - LORDI HARD ROCK HALLELUJAH LIVE FROM EUROVISION SEMI FINALS

↑ 去年*ユーロビジョン・コンテストで優勝したときのもの。史上最高得点だったのだそうで。
↓ その時の優勝者アンコール

YouTube - Lordi - Eurovision 2006 Winners Encore

BBC NEWS | In Pictures | In pictures: Eurovision 2006

わははは。嬉しそうですね。

*ユーロビジョン:欧州各国代表の新人ミュージシャンたちによる歌唱コンテスト。その模様はライブ中継され、視聴者の電話投票によって優勝者が決まる。

YoutubeでPVがけっこう見られます。
怖すぎて笑けます。

ちなみに、コスチュームは手作りらしいです。
ちなみに、この4月に初来日なさいます。(東京 名古屋 大阪)