原田マハ『ジヴェルニーの食卓』(集英社、2013年)
じつは、原田マハって読みたいと思いながら、読んでいないな、と思い、図書館でこれと一緒に『楽園のカンヴァス』も借りてきたのだが、その表紙絵を見ているうちに、これってもう読んだかもと思い出したので、このサイト内検索をしてみたら、あった。
2012年の暮に読んでいたのだ。こちら
それはそうとして、『ジヴェルニーの食卓』は、短編集である。アンリ・マティスを主題にした「うつくしい墓」、エドガー・ドガを題材にした「エトワール」、セザンヌがメインの「タンギー爺さん」、そしてクロード・モネのジヴェルニーを描いた「ジヴェルニーの食卓」。
どれも詩情あふれる文章で、印象派の偉大な画家たちによりそった人々から見た画家たちの日常生活を描き、それを通して彼らの喜びや苦悩を描き出している。
マティスの死の数ヶ月前から彼のアパルトマンに世話係として雇われて、彼の死を看取ったマリアという若い女性が年老いてから、その時のことを回想して語る「うつくしい墓」は、かつてフランス語の勉強のためによく見ていたフランス制作のヴィデオのワン・レッスンにマティスの絵が題材になっていたこともあって、親しみを感じた。
もちろんジヴェルニーのモネ美術館となっている屋敷のことは、テレビでもよく見かける。この間もやってきた番組で、あの庭園や池の世話をしていたのはモネ自身であったということを知っていたので、この小説も興味深く読めた。
これらの画家に興味がある人には、なかなかいい作品だと思う。
じつは、原田マハって読みたいと思いながら、読んでいないな、と思い、図書館でこれと一緒に『楽園のカンヴァス』も借りてきたのだが、その表紙絵を見ているうちに、これってもう読んだかもと思い出したので、このサイト内検索をしてみたら、あった。
2012年の暮に読んでいたのだ。こちら
それはそうとして、『ジヴェルニーの食卓』は、短編集である。アンリ・マティスを主題にした「うつくしい墓」、エドガー・ドガを題材にした「エトワール」、セザンヌがメインの「タンギー爺さん」、そしてクロード・モネのジヴェルニーを描いた「ジヴェルニーの食卓」。
どれも詩情あふれる文章で、印象派の偉大な画家たちによりそった人々から見た画家たちの日常生活を描き、それを通して彼らの喜びや苦悩を描き出している。
マティスの死の数ヶ月前から彼のアパルトマンに世話係として雇われて、彼の死を看取ったマリアという若い女性が年老いてから、その時のことを回想して語る「うつくしい墓」は、かつてフランス語の勉強のためによく見ていたフランス制作のヴィデオのワン・レッスンにマティスの絵が題材になっていたこともあって、親しみを感じた。
もちろんジヴェルニーのモネ美術館となっている屋敷のことは、テレビでもよく見かける。この間もやってきた番組で、あの庭園や池の世話をしていたのはモネ自身であったということを知っていたので、この小説も興味深く読めた。
これらの画家に興味がある人には、なかなかいい作品だと思う。