仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

本願寺門主賞の創設

2009年10月10日 | 都市開教
新聞一面(21.10.10読売)を使ったロート製薬の広告が掲載されていた。ロート製薬が後援している読売新聞社主催の瞳に残る、心に残る感動を100文字の文章で伝える「教えてください、あなたの大切なもの『look Next大賞』」の大賞発表をかねたイメージアップ広告だった。大賞1名、優秀賞3名、審査員特別賞1名の作品も掲載されていた。その作品群のなかで私が選んだのは下記のものです。

審査員特別賞
内気で大人しかった息子。毎朝保育所に送っていく度に、涙をいっぱいためていた。ある日、お母さんにお土産と渡してくれた。食べずにポケットに入れていたらしい。今でも思い浮かぶ。赤い宝石みたいなアメ玉だった。藤井文代(奈良県)

どこにでもある何でもないヒトこまです。この記事を見て、かねがね思っていて、また友人とのお酒の席で宗派のことで盛り上がると出す話題が心をよぎった。

それは文壇において本願寺賞を創設して、本願寺のメガネにかなう文芸を顕彰する。もって日本文化へ寄与するということです。大谷派は「親鸞賞?」があったと思うが、審査員を充実させて権威のあるタイトルに育てていけばよいと思う。「本願寺門主賞」でもいいだろう。このようにして知識人の意識に本願寺が介入していくことだ。

蓮如上人500回御忌のおり、歌の作詞を募集して、その詩に遠藤実氏であったか曲を付けて五木ひろしさんに歌ってもらったことがある。曲名は「ふるさとの人」で、よくカラオケで歌った。私も応募して不採用であったが、こうした楽しみにつながることを通しての伝道がもっともっとあってよいと思う。

もう1つよぎった思いがある。こうした「心に残る感動を文章で」といった手法での伝道の展開です。教えるから、すべての人々の心の奥底にかくされている煩悩即菩提に結び付く智慧を顕彰していくことです。先の賞では15.000人の応募があったという。応募してくる作品の良し悪しはともかく、15.000人の人に浄土真宗のメッセージを考えたもらう機会にもなる。たとえば「苦しみを通して成長したこと」や「悲しみの中でであった大切なこと」など、考えてもらうことを通して浄土真宗のメッセージを伝えていくという伝道方法の確立です。

本願寺教団もコップの中の伝道に止住していて、大衆に向って獅子吼する気がいがあればと思う。
コメント
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