仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

心が卑しくなっていく

2009年10月16日 | 現代の病理
一杯飲みながら報道番組を見ていると、ある量産店の弁当198円、ジーパン698円で販売している様子が流れていた。店員がインタビューに答えて「少しでも安くしてお客さまを豊かにしていく」と自慢げに話していた。それを見ていた私は「豊になっていくのはお前のふところだろう。お客さんは、次第に心が卑しくなっていくわい」とつぶやいていた。

「安くて便利で快適」は、カビが高温湿気の場所を好んではびこるように、人の心がむしばまれていく。安いことは良いことに決まっている。しかしなんでも安ければ良いという神話は、感謝の心をむしばみ使い捨てなど物を粗末にする社会をつくっていきます。

物と正しく扱う中に正しい心が育まれ、物を尊ぶ中に物を尊べる心が育っていきます。阿弥陀如来は凡夫の私を尊んで下さっている。その阿弥陀さまを礼拝していると、阿弥陀如来が尊いと言われる凡夫の私を大切にする心が育まれていきます。
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