超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

2011年 春の新番組チェック!

2011-04-01 16:48:28 | アニメ(情報・その他)






という訳で一部ズレ込みはあるものの、今期のアニメも概ね終わりを迎えました。
今期はいつもより感想を多く書いたのですが
不思議な事に一本もリタイヤする事なく全話完走出来た、という私にしては珍しい結果
というか、初めての結果に終わりました。
まあメリーは後1話残ってますけど、絶対書くと思いますし。ってことでね。
それはつまり・・・
どの作品も興味を持ち続けたまま観る事が出来た、ってことかな。全体的なレベルは前期より高かった印象。


元々このブログを立ち上げた時にアニメの感想を定期的に書いていきたいって願望がありましたが
割と達成できているようです。
それもまた観て下さっている方のお陰なんですけどね。
誰も観てなきゃそもそも書く意味ないですから。
だから感謝の気持ちは忘れてはいけない、と常々心に持っております。本当にありがとうございます。
来期も出来るだけ頑張って、しっかりと一本一本書いて行けたらなと思います。

という訳で個人的な視聴リストを作ってみました!
観る予定のテレビ局も書いてます。
南関東在住で、なおかつケーブルテレビに入ってる方は是非参考にしてみて下さい。
一応関東内での最速って条件で書いてます。



(時間帯は全て夜です)

4月2日 DOG DAYS          11時30分    東京MX

4月3日 花咲くいろは         10時      東京MX
    日常               12時      チバテレビ
    俺たちに翼はない       12時30分    チバテレビ

4月4日 銀魂’             6時       テレビ東京
    戦国乙女            1時       テレビ東京

4月5日 TIGER&BUNNY       11時       東京MX
    Steins:Gate            2時5分      テレ玉

4月6日 30歳の保健体育       3時       東京MX

4月7日 SKET DANCE        6時       テレビ東京
    ★けんぷファー fur die Liebe 1時59分    TBS
    ★夢喰いメリー 最終回   2時29分      TBS
    そふてにっ           2時30分     東京MX

4月8日 変ゼミ             11時45分     BS11
    世界一初恋           1時5分      テレ玉
    Aチャンネル           1時55分      TBS

4月10日 アスタロッテのおもちゃ!  11時30分     チバテレビ

4月11日 神のみぞ知るセカイⅡ   1時30分      テレビ東京

4月12日 ユルアニ?          1時29分      日本テレビ
      星空に架かる橋        1時30分     チバテレビ

4月14日 C               12時45分     フジテレビ
     あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない 1時15分 フジテレビ
     電波女と青春男         1時55分      TBS    

4月16日 デッドマン・ワンダーランド 1時        tvk

4月17日 青の祓魔師          5時        TBS




今回も南関東のU局は全制覇・・・ですか。
東京MXは再放送の数も凄いし、もはやアニメチャンネル化してる気がしますね。
そんな中で初回チェック予定の番組は23番組、かな。
時間帯やバッティングの都合で諦めた番組もいくつかあります。
それはもうしょうがないから
再放送とかで観ます。
今回は原作知ってる作品がちょい多目なんで、結構原作視点からの感想が多くなりそう?
今期はその枠が一本も無かっただけに
久々に原作視点からの感想・・・となると感覚忘れてそうで恐いです(笑)。

ちなみにけんぷとメリーは新番組じゃないので記号付です。ズレ込みってヤツですね。



一応、期待作でも。

>あの花
現時点で一番期待してたり。
その理由はCMで観て、すっごく自分のアンテナにビンビン来たと言うか
すげえどシリアスな話になりそうな予感がするんですよね。
心をノックされそう、っていうか。
というかしてくれ、って感じ。むしろね。タイトルがeastern youthやランクヘッドの曲みたいで、それもまた好き。

>日常、そふてにっ、銀魂’、SKET DANCE
所謂原作既読枠組です。
ただ、夕方の時間はちょっと厳しいかなあ・・・って気もします。
スケットはEDがthe pillowsとか、あまりに分かってる起用でビックリ(笑)。
ジェネシスの回とかやってくれるのかな?
あとスイッチの過去もあの時間帯じゃキツいよね。

>花咲くいろは
PAワークスの10周年オリジナル・・・という事でこれまた期待大です。
是非「true tears」級のものを頼む。




冬に比べれば流石に多いけど、まあそれでも一時期と比べりゃ全然少ないですね。
何にせよ基本はリアルタイム更新になる予定なので
どういう布陣になるのかは検討も付きませんが
次期も良かったらお付き合い下されば、という所で。過去作のレビューも全然出来てないので
ちょっとずつ進めたいところです、ね。

あとはそろそろ「とんぬらさん」アニメ化されないかなあ、と。確実にウケそう。



夢喰いメリー 第12話「夢魘」 感想

2011-04-01 03:40:57 | アニメ





前に進むために。





前回心も体も完膚なきまでに叩きのめされたメリーたち。
一方の飯島先生といえば
とっても余裕な面持ちで、ニヤニヤこっちを眺めてきて。
それはきっといつでも刈れるぞ、というサイン。それまで親しく接してきただけに
普通の夢魔よりも時間を掛けてゆっくりいたぶってるのが伝わってくる。
一方で身近にいた人物がそういう奴だったという事で
夢路的には苛立ちも相応で。
信じてたものが嘘だった、という。

河浪さんは河浪さんで並々ならぬ悔しさを抱えていて
彼女が今までずっと見てだけだったのは、実はレオンの力が溜まるのを待ってた、ということから。
レオンの力は、というか今から樹海を倒そうとしてる力は
人々の絶望から生まれるものであり
それを使えばレオンは死んでしまう。それでも、という想いからの辛い待ち。
だからこそ心を失くした河浪さんを選んだんですね。
色々納得ですなあ。

でも、彼女が心を取り戻した事によって、その計画が狂ってしまった。
いくら樹海を倒す為とは言え
「友達」を見殺しにすることなんか出来なかった。あの時河浪さんが飛び出してなければ、
あの時に勇魚は手を掛けられてたかもしれない。
だからある意味命の恩人な訳で。
そういう意味では彼女が居てくれて本当に良かった。一度失った、という事は元々持ってたものだから
最初からなかったのとは話が別だから。

レオンがそんな彼女に対して「嬉しい」って感情を抱いた事が嬉しかったですね。彼もまた人間くさい。


エンギ曰く「メリーは特別な夢魔」。
だからこそこの状況を打開できるかもしれないし
樹海だって倒すことが出来るかもしれない。
それはあくまで仮定の話ではあるけど、信じる価値があることは確かですよね。
それが発揮されるのは来週の事になるんだろうけど。

今週もまた、樹海には敵わなかった。
夢に取り付いたしこり・・・それは何度やっても何度やっても取れない、拭えないものです。
でも、それでも諦めずに前に向かう意志。
そもそもそんな簡単に取れるしこりだったら最初からこんな苦労してないんだ。
何度も傷付いて
何度も倒れて
何度も立ち上がって、
それでもまた夢をみてやるよ。どんなに希望がなくたって。その為にも、やはり樹海の退治は必須。

そしたら、みんなで、BBQに行こう。
また前に向かって歩き出そう。
それはきっと楽しいはず。
もちろん楽しいだけでもないけど、でも見る価値はある。それを是非来週証明して欲しい。
こんな辛く悲しい世界で、それでも真っ直ぐに夢を見る勇魚の純粋さ。
それを守ってやってくれと。
二人なら出来るはず!




と、視聴者としても二人を信じて待とうと思います。エンギの発言が後々に重要な意味を持つはず。




放浪息子 第11話(最終回) 「放浪息子はどこまでも」 感想

2011-04-01 02:38:38 | アニメ





人とは違う価値観で。





だんだん男らしくなっていく二鳥くん。
だんだん女らしくなっていく高槻さん。
でも、二人の根底にあるものはなんら変わってない。
彼は男の格好が「つまらない」
彼女は女の格好が「似合わない」。
それまた正直な気持ち、大切な気持ち。それがまだ残っていて。
その状態のまま行くのか?とか
声変わりしたとしても?とか色々と疑問だったり困難はあると思います。

けど誰かの価値観や評価に身を任せるのも違う気はしてる。
なんてのは無責任な発言かもしれないですけど
それでもやっぱり二鳥くんや高槻さんは自分の意志を持ってて偉いな、と思うんです。
そう思った事を大切にして生きていって欲しい。
今週の話を観終えてそう思いました。

きっと、これからも彼は、彼らは、迷ったままで
それでも確かな意志を持って進むんだと思う。
それが「人生」ってヤツで。
頑張って生き抜いて欲しいな、と思えるようなラストでした。
と同時に二鳥くんが声が少し変わっても「これでいい」といったように
ありのままに生きるのも一つの手だとは思いますけどね。
どっちに転んだとしても、
正しく放浪、な事は間違いないです。何度も間違って、迷って、振り出しに戻って。
人生なんて案外その繰り返しですからね。
良いドラマを観させて貰いました。
是非またやって下さい!という訳で「放浪息子」の感想はお終いです。ありがとうございました。




今まで観てきて、序盤に「生き辛さ」を描いている、と思ってたんですが
千葉さんと高槻さんの会話にあったように
誰もが特別で。
誰もがオリジナルで。
人と全く同じなんて誰一人いなくて。
彼は、彼女はたまたまその「特別」が、「オリジナル」が少数派だっただけ。
だから、そこに大きな差異なんて本当はなくて。
それは笑って良いものでも
馬鹿にしていいものでもない。むしろ尊重すべきで。

とはいえ、この先彼彼女、特に彼の道はとても険しいものになるでしょう。
自分を貫き通すとはそういうこと。
それでも・・・
自分の思うように、好きなままに生きていって欲しいですね。たまに人に頼っても良いし。
それこそ土居くんだってねえ?案外誰よりも彼の事を分かってるかもしれないよ。
ただ純粋過ぎると言うか、不器用なだけで。
誰かと大きく違ってる人間は
誰かの声援だったり、協力だったり、存在がある意味で助け舟になると思います。
そういう人たちが回りに沢山いること。
それが分かった時点で自分にとっては良い最終回でした。


「青い花」といいこの原作者のアニメは外しませんね。この続編でも別原作でもいいからまた観たいです。




フラクタル 第11話(最終回) 「楽園」 感想

2011-04-01 01:37:54 | アニメ





良いアニメだったな。




先週から、ロストミレニアムが必死に変えようとしていたこの世界。
だけど、それに半ば協力する形だったフリュネが選んだのはこの世界の鍵になることだった。
でも、それはフラクタルの連中に強制されたことでも、感化されたことでもない。
私の可能性で救える人々がある。世界がある。心がある。
だからこそ再生の道を選んだ。
でもそれは勝ちでもなく負けでもなく・・・というか勝ち負け自体本当はなくて
スンダが言ってた通りにどっちが正しいも間違ってるもなくて
ただしたいようにしただけ。
訴えかけただけ。
その結果、考えて選んだのがその答えだったということ。それはそのまま尊重すべきで。

でも、例えフリュネの選択でこの世界が元通りになったとしても
それは決して元通りでも何でもなくて。
新しい世界ですよ。
それは何故か?クレインが居るからです。考える事もせず、与えられたものを待つだけの人々の中にあっても
決してその中には染まらず、
人間らしい暮らしをするクレイン。
それによってどうなるか、どういう影響があるかなんて分からないけど
それで感化される人間もいるかもしれないし、ちょっとづつ変わっていく可能性だってあるし。

要は、一気にドバッと変えないでも
少しずつ変化してけばいい、というか
それがこの物語の最終的な結論だったんだと思います。
世界平和を叫ぶのだって、最初から世界平和を押し付けるんじゃなくて
身の回りの色々をしっかりしたり、大事な人を大切にすることでより良くなっていったり
そういうことなんだと思います。
それはそれで納得の着地点で。


スンダは結局、先の戦いで亡くなってしまったみたいですが、エンリが立派にリーダーを務めてくれて。
それもまた人間の強さ。人間の誇り。
だから、出てきたくなったら、本当の温もりが欲しくなったらいつでも出てきなよ。
世界は君を傷つけるけど、それでも得るものはあるよ、と。
それを証明してる男がそこに居るんだから。
もちろん、その名は―






という訳でこれにて「フラクタル」の感想は終了です。
観終わった今思うのは、中々に充実していた物語だったなと。充足感を受けています。

そもそもこの作品のテーマって実は誰かが言わなきゃいけない事というか
それに対してしかめっつらされたとしても
含めて大事、というか。
話はズレますが最近は物の価値が薄まっているように感じられて
まあネットとかに落ちてる音源を勝手に拾って自分のものにしたり
実際ライブに行ってもないのにネットや雑誌の情報で行った気になって、それを元に語ったり
要は払うべき対価代償が全く払われてないと。
文化の発達で便利になって、イージーに何かを手に入れるのもいいけど
もう少し自分の身を削ってみたら?と。
そういう思想があった気がする。

また、ニート的なもの・・・に対する批判もあるような気がして
自分では何一つ成し遂げていないくせに、やたら高圧的で、自分勝手で、偉そうにものを言う。
でもそういう前に自分で頑張ってみて。
何かを達成して見て、と。
それもまた一種の優しさなのかもしれないけど。でも訴えかける事は重要なのかもしれないね。

ただ一つ疑問に思うのは
こういうテーマだったらもっと早い時間帯だったり
みんなが観れるような時間帯にした方が良かった気はしますね。
加えて宣伝の仕方も、ああいったものではなく、もっと自然にやった方が良かったかなあというか
あれじゃあ冷やかし的な目の方多くなっちゃうよなあ、とか
その点は少し残念だった気がする。
まあ内容とは別ですけどね。

今作の訴えかけを取るも取らないも観てる人の自由。
自分で考えた上で結論を出して欲しい。
そんな意志も感じました。
これは貴重なアニメですよね。特に今の時勢ではね。誰かがやるべきアニメだった。
意欲作だったと思います。少なくとも自分はこの物語が今観れて良かった。
お付き合いありがとうございました。



最後の青空は、それまでの青空と違って色々と骨を折った末の青空・・・と考えるとやや感動的ですね。