木曜日は寝室で。「Ghost Apple」毎日レビュー企画でございます。
「木曜日/寝室」です。もうすぐ眠りにつくころですかね、皆さん。丁度良いですね。
ギターの音色が壊れたおもちゃのようなイメージを彷彿とさせる、今作でも唯一不穏さを感じさせる曲。
この「Ghost Apple」というアルバムは
サウンドはポップ、歌詞は混沌という相反する部分が面白い作品なんですが、
この曲に関してはサウンドも詞も混沌という、正にアクセントとなるべく配置された楽曲だと感じます。
カタカタ一定のリズムで刻まれるギター、それについていくように鳴り続けるリズム隊、
と思えば時折リズムを崩して一気にガラガラと音が変わって、
それを繰り返しつつ、そのまま何もなく終わっていく。
しかし最後の部分で若干音が妙な崩れ方をするんですよね。
本当に何かが壊れてしまったかのような。
注意して聴いてみると、それが個人的なツボに嵌ったり。インタールード、アクセント的な役割を持ちつつ、
単体で聴いても面白い曲です。
歌詞については、
「これ誰かの夢だ!」
この一小節が、全ての意味を引き受けているように思います。
この歌は、白昼夢の歌かな。
泥のように眠っている。何もする気がない。無気力そのもの。
そんな状態のまま、金曜日へ。
集中治療室で再見。