STAnが活動終了、事実上の解散っていう事で。
正直な話、デビュー盤からずっと聴き続けているだけにこれはショッキングな出来事だったんですけど
起こってしまった事はしょうがない。ずっと音楽を聴き続けていると
こういう場面に立ち会うことも多くなって来ます。
そこで年数の重みを知ることもあります。でも、音楽はずっと残りますし
伝えていく事も出来るので
これを機に個人的なSTAnの名曲ベスト10をやって、このモヤモヤに決着を付けようと思います。
あくまで私オリジナルの選曲になっているので、代表曲ですら外してますが
その辺はご容赦下さいね。では以下。
1.THE SONG (アルバム「STAN」から)
これは率直に彼らを知った曲です。
NHK-FM「ミュージックスクエア」で掛かってて一発で好きになりました。
ぶっきらぼうではありますが
シンプルで面白い歌詞に
洗練されたロックサウンド、ずっと聴けるようなタフなメロディ、3ピースとは思えない音の厚み・・・。
この一曲だけで彼らの個性とは何ぞや、を知るには十分な名曲だった気がします。
今でも十分に新鮮に聴ける新鮮なメロディ、正に色褪せないデビュー盤の中でも屈指の一曲かと。
【間違えてもかまわないんだとゆー事を 間違いなく君に伝えたいよ】
2.ダルい男 (アルバム「STAN」から)
敢えてこの曲です。
この曲はビックリするくらい、
ありのままの人間の姿がありのまんまに歌われています。
でも、そんな正直者
表現に一切ごまかしやきれいごとのない、STAnにしか出来ないタイプの楽曲だと
それくらい記名性の高い一曲だと思っています。
憂鬱だとかとはちょっと違う
根本的な人間の自然欲求です。ダルい、めんどくさい、何もしたくないその他諸々のアレ。
人によっては不快になる曲だろうけど
そこまでやって初めて表現だろ、とも個人的には思ってます。
【やる気出してやるから 金を出せよな】
3.Love you (アルバム「STANⅡ」から)
この曲は、Iを付けなかったのは先に尾崎の曲があったから~と
ミュージックスクエアのゲスト出演時に語っていたのが何気に面白かった。
じゃあSTAnは「Love you」だと。
割とストレートなラブソングでお得意の皮肉や冗談のセンスこそ欠けてますが
これはこれで直球の威力を思い知る
スタンダードな名曲として光ってる曲なんじゃないかな、と。
ダンサブルなアレンジもまた聴き心地抜群です。
4.AUSCHWITZ (アルバム「I know」から)
この作品からはこの曲。
適度にポップに、適度に捻じれてる
そんなアンサンブルが独特で気持ち良い、って事以上に
歌詞に込められたメッセージが面白くて。
欠けた部分もそれもまた人間らしさ、それを認め合う事が最も重要なんだと。
人間そのものを描いた曲って言うか
過度なくらいのリアルさ、体温を感じる曲でもあるんですよね。
恐らく
ずっと聴き続けて、その詞の中の意味を模索していく、末永く付き合えそうな、そんな曲だと思ってます。
パキッと軽快に鳴らされるサウンドもまた独自の感触で面白い曲です。
5.broken (アルバム「I know」から)
多分今回の中で最もマニアックな曲?
でも好きなんだもの。
人が壊れていく様をそのまま楽曲に落とし込めたような、そんな一曲。
不安定な心の中をそのまんま描いたような詞世界は
聴いてるだけでゾクゾクするような悲しみや虚ろさが漂っていて
個人的には「JAPANISTAN」を更に極めるとこういう曲になるのかなあ・・・って。そんな気もしてます。
いずれにせよ、これはこれで大事な一曲だと考えます。
ポジティヴな言葉だけが
音楽じゃない
マイナスにマイナスを合わせてプラスになる事だってあるんだよ、っていうね。
6.アメジスト (EP「THE FIRE」から)
これは正に代表曲!って感じの曲ではないでしょうか。
今のメインカルチャーに対しての違和感や
不満を
丸ごと一曲に詰めて爆発させたような、無責任に対するカウンターのような一曲。
そういう表現に対して懐疑的になってる人が聴いたら
一発で納得してくれるんじゃないかなあ。
ある意味揚げ足取りにも思えるけど
そのいじわるな部分こそ正に西井さんらしいなあ、と思う。大好きな一曲です。
【しがらみのない世界 誰にもそんなの訪れはしない】
【僕にはあなたを救えない けど僕の名前を呼んでくれ】
7.多くの人達 (EP「THE FIRE」から)
これアルバムに入れても良かったのでは、って思うけど
既に2曲入ってるから過剰なのか。
それにしても
この曲が世間一般の皆さまに聴いてもらえないのは惜しいねえ。
絶対に重要なメッセージが詰まってるのに
結局少数派にしか届かない。
多数決でモミ消された少数派の気持ち、それが子供の時から植えつけられているという現実。
その所為で誰もが他人の顔色伺うように育ってしまうけど
そろそろそこから解放されよう
少数派を受け入れろ、と。
聴いてるとそんな事を感じると同時に、聴き手にグイグイ迫ってくるメロの強さもまたグッと来ますね。
ライブで何回か聴けたのは本当に嬉しかったです。これも名曲レベルだと思ってるから。
【感動さえも外圧にやらされてるような・・・】
8.タイガーアイ (アルバム「ROCK」から)
一番好きな曲です。
個人的に一つの指標ともしている楽曲で
以前単体でレビューも書きましたが
この曲の持つエネルギーに救われまくってます。
何か不安定になった時に
この曲を聴くくらい、側に一緒にいてくれる楽曲ですね。
作り手から離れれば
聴き手がどう解釈するのは自由。リアルな人間模様と渾身のメッセージ、その二つが高次元で合さって
西井さんの人生そのものが反映されていると感じられる、意志の塊を投げつけられたような気分になる名曲。
でもそれは自分が普段感じてる事でもあるので
嫌どころか
大好き!って思えるような。
ロックリスナーとしても賞賛するべき一曲ですね。
【何が本当か さっぱりわかんなくなっても 価値とか意味とか見出すのは他の誰にもやらせちゃダメなのさ】
西井鏡悟の書いたフレーズの中で最も好きなのがこれです。
きっとずっと生き続けると思います。
9.After all (アルバム「STAn」から)
この間別館で取り上げたばっかりの曲。
ここまで本音って言うか
自分を曝け出した言葉もそうそうないですよね。
他人の言葉に惑わされない
違う事は違うっていう。そんな当たり前の事を、当たり前に認識させてくれる
その見失ってるものを思い出す力こそがSTAnの表現だったんだ、と改めて聴き返して思いました。
自分は自分でしかないから、自分の感じるままの自分で言い訳をする必要もない。
その分君は君だから、そんな君に対して自分に染めようという意志もない。
互いが違うからこそ素晴らしい
そんな違うヤツ同士が一緒に存在する事こそ、凄い、と。
深く掘り下げていくと
改めて作詞クオリティの高さに圧倒されます。
言いたいこといってくれてます。
それがめっちゃ痛快です。
10.Ice candy (アルバム「STAn」から)
「Nazca」とどっちにするか迷ったんですが、
ノリノリのこの一曲で締め。
必要以上に適当でブレーキの掛けなさが素晴らしい一曲なんですが
ここまでメッセージ性や意味が欠けてると
逆に振り切れて頭空っぽで踊れるといいますか、その分純粋に音楽を楽しめるような
そんな効果がある曲ですね、って個人的に感じます。
振り切れてるのと同時に
何気に意味が無い中にも意味をさり気に紛れ込ませてるパートがあるあたり
良い意味で油断出来ないなー、と感じる愉快で刺激的な一曲です。
【愛されないと愛せないのは愛ない証拠】
っていうのは真理だと思います。
いや~自分でも取りこぼしの多い選曲だと思いますわ(笑)。
だけども、
改めて持ってるCD全曲聴き返してみてよく考えて決めたのがこれなので
少しでも重なる部分があったら嬉しいです。
同時に
これをきっかけにでもいいから
STAnの、西井鏡悟の表現に触れてみて欲しい。
好きな人は絶対好きだと思うから
後はキッカケだけだと思うんだよな・・・。
また時間出来たら触れるかもしれないですが
今は
こうやって音源を聴き返すのが精一杯って感じですね。
本気で選曲したので
機会があれば是非聴いてみて下さい。彼らの音楽は絶対に忘れちゃいけないものだと思ってるので。
西井さんの次プロジェクトに期待しつつ、今はそっとスタンの音楽に浸ってます。
音楽は忘れない限り、残りますから、忘れてやらないのがファンとして最後に出来る事だと思ってます。
STAn、マジやばかった。ありがとう。
STAnを知ったキッカケは、このブログでたびたび名前が登場していて気になっていて、ためしにレンタルしてみて速攻でやられました。ちなみにファーストアルバムを借りて、the songを聞いて「これはすげーいい!」と興奮したのを覚えています。まさにSTAnマジヤバイ状態でした。
STAnは肩の力を抜いて踊れる感覚、あんがい骨太のロック精神、それとメロディーの美しさが好きです。詞のあっけらかんとした様には元気を貰えますね。こうして私が虜になったように、キッカケさえあればもっとたくさんの人に注目されるバンドだと思うがゆえに、今回の活動終了は残念ですね。
STAnは、久しぶりにアルバムをコンプリートしたいと思うほど惹きこまれたバンドだっただけに、このタイミングで知ることになったのが歯がゆい感じです。でも、西京さんがおっしゃる通りに音楽は形となって残っているので、これから後追いの形でSTAnを掘り下げていこうと思います。出会いをくれたこのブログに感謝です。
注目した途端になくなってしまう、っていうのはよくあることですよね。
買ったばっかりの漫画がすぐ終了しちゃったり、やっぱりリアルタイムだと感触が違いますからね。
続きがあるって事ですから。
特にSTAnはライブがめちゃめちゃ格好良いバンドで
痺れないアクトがないってくらい柔軟で棘のあるライブをこなすバンドでした。
是非見て欲しかったんですが、
いつかまた本当に再開してくれたらな・・・と願わざるを得ないですね。
世間的にはマイナーですけど、ここでしか聴けないような濃ゆい表現がいっぱいあったので。
STAnはライブにも足を運んでいたので必然的に取り上げる回数は多かったかな~と思います(笑)。
でも個人的には聴いてくれただけでも全然嬉しいですね。
いちファンとしてありがたいです。
タイミングが悪かったというか、ミイラズが受け入れられるなら
スタンも普通に受け入れられてもいいような気はするんですけどね。
不遇って表現が個人的には似合う気がします。
ただ、刺激的で無難じゃないカウンター精神溢れるロックが好きって方には
絶対にハマってもらえる音楽だとも思うのでこれからも機会があれば取り上げていきたいですね。
ちょっと出てくるのが早すぎたのかもしれません・・・。
>それとメロディーの美しさが好きです
そうなんですよね~。
不敵な表現が着目されがちですけど
ポップなメロディを書くのが抜群に上手いバンドでもあったんですよね。
「時の砂」って曲なんかは特に流麗で素晴らしい一曲なんじゃないか、と思います。
個人的にはもっともっと認められて大きなハコでやって欲しいと思ってたので
こういうあっけない幕切れは悲しくて一日放心してしまいましたね。
その気持ちをこうやってコメントで語り合えたのが嬉しかったです。
どうもありがとうございます。
そして記事を書いてくれたのも嬉しかったですね(笑)。
こちらこそ感謝してますよ。忘れない限りずっと生き続けるのが表現の素晴らしい部分ですよね。
いつか再評価されればいいなあ、と思いつつ。
ではでは、改めてありがとうでした!