超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

終わっちゃった・・・

2009-03-27 22:43:10 | 音楽

遂にミュージックスクエアが終わってしまいました。


最終日は、リクエスト合戦という感じで
ひたすらにリスナーからのリクエストに応えるという、
ミュージックスクエアらしい内容でした。

自分の青春が終わってしまった感じもします。

いや、もうとっくに終わっているんだけども。


以前の記事で書いたので、もう言いたい事はないんですが
番組のOP/EDテーマで一番心に残っている曲を書いてませんでした。

DOPING PANDAの「Hi-Fi」です。
 なぜかというと、実はこのEDテーマが流れていた時期に
初めて正社員という形で会社に就職したんですね。
その時期に毎日流れてたもんだから、今でもこの曲を聴くと
初めての正社員就職の辛い思い出や悪戦苦闘の日々を思い出すんですよね・・・。
 もちろん、それだけではなく楽曲としても大好きですが。

それともう一つ、一番面白かったゲスト回は
個人的にTheピーズが「アンチグライダー」で登場した回。
MDに録音してたんですが、今でも時々聴き返して笑ってます。
あの回の爆笑っぷりは凄かった!


ちなみに、最後のリクエストはRADWIMPSの「有心論」でした。


今まで本当にありがとうございました。
ミュージックスクエアは私の人生の一部でした。


ケダモノの嵐

2009-03-27 02:03:35 | 音楽
今回は下の記事に引き続き、
名盤レビュー第2回ということで
ユニコーンの「ケダモノの嵐」です。

このアルバムを聴いて思ったのは、
「若くないな」ということでした。
いや、ジャケットやブックレットに映っているメンバーは若いんですけど。
音楽性に関しては、恐ろしく渋い。渋め。
「PANIC ATTACK」はきちんと若さを感じたんですけど。
このアルバムは「ヒゲとボイン」以上に成熟してる感じですねー。

まず1曲目の「命果てるまで」なんですが、
タイトルだけ見ると凄いシリアスな曲に思えるじゃないですか。
でも実際はラブホテルの歌なんですよね。
この引っ掛けがすごい(笑)
「揺れる 揺れる 2時間だけの桃屋敷」ですからね。

逆にコミカルなタイトルの「ケダモノの嵐」が
シリアスな別れの歌だったりするんですよね。
いやーこれも騙された。てっきり若者の性の歌かと思った。
「楽しんだのは お前だけさ」ってフレーズが哀愁を誘いますね。

かと思えば続く「エレジー」はストーカーの歌だったり(笑)。
何なんですかね?このふり幅は。
聴き手を翻弄するアルバムという言葉が浮かび上がりました。
曲調に関しても見事にバッラバラですからね。
このバラバラ具合は参考にしたバンドマンも多いのでは?

「自転車泥棒」「富士」に関しては素直でシンプルなラブソング。
特に「富士」のメロディーは素晴らしいですね。
何が素晴らしいかって、そこまでベタベタしてないところ。
盛り上がる一歩手前で止まっている感じ。
バラードはバラードなんですが、仰々しくなくてむしろそっけない。
その「そっけなさ」が魅力の一つなんだなあ、と思いました。

「リンジューマーチ」という死んだ過去の偉人たちへ向けた曲もありますが
この曲はなんだか色々と解釈が出来そうな曲ですね。
個人的には死んだことにより、評価が高まって
それらの呪縛がいつまで経っても解けない、と解釈してみたい。
 そういや、「シャンブル」の「HELLO」もこれに近い感じがしますね。
方向性は違うと思うけど。 

しかし後半の「~男」シリーズも凄いなあ。
「いかんともしがたい男」「働く男」「スターな男」の3曲。
ずっとユニコーンの曲を自分なりに掘り下げていて思ったんですが
意外と極端なほど男向けのバンドですよね、ユニコーンって。
少なくとも歌詞の世界観については。
それもある程度年を重ねた成人男性がシンパシーを感じるような。

「働く男」はPUFFYがカバーしたバージョンしか聴いた事がなかったんですが
あのバージョンって超ストレートなアレンジだったんですね。
ユニコーンの「働く男」はもっと、ひねくれてる感じ。
キーボードの音色にしても、歌い方にしても。
なんというかファンキーな感じというか。
サビのメロディー以外は、実はかなり実験的な感じもします。
だからこそ面白いのでしょうが。

しかしこの曲、やたら切ない曲ですね。
ちょっと涙腺刺激されます。

最後は60年代ロックンロール風の「スターな男」で締め。
流石にこの曲はベタで古い印象がありますが、これはもうしょうがない。
その古さを楽しめれば勝ちですね。


一言で言うと「ベテランらしいアルバム」、それに尽きます。
いや、この時点ではまだまだ若手、もしくは中堅のキャリアだった訳で
こういう言い方もおかしいかもしれませんが
私の印象では、兎に角そんな感じがしました。
 判りやすく言うと、
お釈迦様の手の上でもてあそばれる孫悟空の気持ちになる、
って感じですね(判りやすいだろうか?)。
どこが本質なのかわからず、ユニコーンのいいままにされるといった。
つかみどころがないアルバムだと。

「ヒゲとボイン」「ケダモノの嵐」というこの2枚で
一番強く感じたのはあまりにも商業的な匂いが感じられない、
という部分でした。 はっきりいうと、あまり外側に向いてない。
確かに当時は売れていたというイメージがありますが
売れる為に音楽を作ってないなあ、っていう感触が
この2枚を聴いててずっと思っていたことでした。

他のアルバムだとどうか判んないんですけど
この2枚に関してはそういうアルバムだと個人的には思います。

そしてこの2枚を聴くきっかけをくれた件の方に感謝を。
レビューをリクエストされるなんて初めてでしたが
(っていうかレビューをリクエストされる文章力、表現力を持った
レビュアーでもないと思いますし。 集客力もないです。)
そこまでしてくれたこと自体、私にとっては嬉しい事でしたし、
色々な意味で勉強、参考になりました。
今後もリクエスト等ご要望を承りましたら
出来る限り応えていきたいと思います。
まあそんな奇特な人はそう何人もいないでしょうが(笑)
今回下さったメールもほぼ奇跡に近いと思いますし。

改めて、ありがとうございました。


という事で名盤レビュー第2回、ユニコーン「ケダモノの嵐」のレビューでした。
下の記事と合わせてお気軽にコメントもどうぞ。