アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

マイタケの原木栽培

2010-08-09 10:09:55 | 林と畑と庭づくり
  マイタケの種菌を植え込んだ原木を手に入れました。3つだけですが、これから4年ほどは毎年、香り豊かなマイタケが採れるそうです。

  この原木は、どんぐり工房で竹細工を教えているFさんが、コナラの木を切る所から自分で手がけたものです。

  コナラを切ったのは昨年11月。3mほどの長さの木を1月まで乾燥のために寝かせたあと、15センチほどの輪切りにします。これが栽培用の原木になります。輪切りにしてから釜茹でして殺菌します。

  この殺菌がたいへんな作業のようです。寒い稲武の冬の真夜中、2時に起きて作業を開始。鉄板で大きな入れ物を作り、その中に200個の原木を入れて、約8時間煮続けるのだそうです。

  殺菌した原木を一つ一つビニール袋に入れ、消毒した培養室で原木に種菌を乗せます。種菌の接種です。それからおよそ半年、ここで菌を培養します。私の手元に届いた原木は、もとの木の肌はどこにも見えず、全体が白いカビのようなものに覆われていました。菌が全体に回っているからです。

  原木は日陰に埋め込みます。私は、地所内のうちでもとりわけ木が何本も育っている場所を選びました。少し斜面になっていたので、10cmから20cmほど掘って原木を置き、全体が平らになるように土をかぶせました。ほとんど間隔をあけなくてもいいそうなので、たいした場所はいりません。

  乾燥しないよう、Fさんが原木といっしょに下さった広葉樹の落ち葉を載せます。

  このままほうっておけば、うまくいくと今年の秋には最初のマイタケが採れるそうです。でも、マイタケの菌は、気温が18度にならないと活動しないので、寒い稲武では埋め込んだ年に出ないこともあるとか。でも、どちらにしろこれから毎年ほぼ4回は収穫できるそうなので、待っていれば大丈夫のようです。

   一般のスーパーなどに出ているマイタケは、菌床栽培といって、おが屑を固めたものを原木の代わりにして、栄養剤を注入し、菌を植え付けるのだそうです。私が始めた原木栽培では、菌が原木の栄養を吸って活動します。だから、栄養を吸われた木は、芯からぼろぼろになっていくのだそうです。

  一度か二度、どんぐり横丁で原木栽培のマイタケを買ったことがあります。確かに木の香りが生きていて、歯ごたえもありました。あのようなマイタケがうちの敷地でできるなんて、うれしい! これからが楽しみです。

   Fさんはご自分のブログで、マイタケ栽培の原木づくりの様子を一部始終紹介しています。詳しくはこちらをどうぞ。(①木の輪切りと釜入れ ②原木殺菌 ③菌の接種 ④本伏せ)  

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