アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

今年度の醤油絞り、おわりました。

2018-01-10 14:15:17 | 稲武醤友クラブ
    稲武醤友クラブは、わたしを含めた稲武在住の3人(もとは市街地のメンバー1人も在籍。いま彼女は市街地で新しい醤油醸造グループを結成)でつくる、自家製醤油醸造なかま。醸造を始めて今年度で4回目になります。最初は半樽。翌年から1樽に。絞り師の井上時満さんに来ていただくようになったのは2回目から。今冬の絞りは、昨年12月18日におこないました。
     
    昨年3月に仕込んだ醤油は、9か月たって、豆の形はあるもののどろどろの状態になっています。醤油樽を収めた小さな小屋は、近寄ると五平餅のタレのような香ばしいいい香りがしています。

    南信州のご自宅から井上さんが到着したのは午前8時。今回は、私たちとは別に、昨年から始めた友人グループも参加。初めて2組の樽の絞りをお願いしました。まず、醤油樽のふたを開けて井上さんが味見。緊張の一瞬です。

    「お、いいじゃん」言ってもらえました! 今年度は最初に入れた倉庫から、外にある小屋に早めに運び出し、陽のあたる期間を長くとるようにしました。それでも、梅雨時には白いカビ上のものが1,2度浮かんだように見えましたが、カビかどうか見分けがたかったこともあって、駅の中に押し込んで放置。しきに次の天地返しの時には現れずに済みました。

     どろどろの醤油のもとに竈で沸かした湯を入れて溶きます。溶いた液体を絞りの器械にしつらえた袋に流し込み、いっぱいになったら器械の底に順番に積みます。そして最後に圧搾。でてきたのがこちら。生醤油です。

     うまい! 私たちの樽がほぼ絞り終わったところで、お昼ご飯。メンバーの一人の家で平がいしているニワトリの卵に、この生醤油をかけたごはん、極上のおいしさです。写真を撮るのを忘れました。他に私たちが用意したものは、湯豆腐にうどん、野菜汁。いずれも醤油のうまさがストレートに味わえるシンプルな料理です。 

     絞り終わった生醤油は、加熱します。このとき、これまでだと塩を入れるなど味の調節をするのですが、今年は一切不要とのこと。うれしい。

     醤油のもとをいれた袋は搾りかすを出してから、湯で何度もよく洗います。その洗った湯がなかなか気持ちいいものだと、井上さんが言うので、さっそく足湯が始まりました。

      私は入れそこないましたが、とっても温まるそう。来年は入りたい。

      さて、この10日後、瓶詰め作業を。一樽で、一升瓶28本と4合瓶10本近くがとれました。3世帯の一年分の醤油の量としては十分。米と塩と味噌と醤油。この4つの備蓄があれば、何とか最低の食生活は維持できます。心強い。

      醤油絞りがおわると、一年かかわった一つの仕事がおわり、なんだかほっとします。仕込みとその後のひとつきは少々手がかかりますが、その後は、毎月一度程度の天地返し以外は仕事はなく、その天地返しも、わたしはほかのメンバーに任せっきり。ほとんど手をかけることなく醤油ができているのですが、それでも、自分たちが手掛けた醤油が今年も無事に出来上がったとおもうと、感無量です。次の年度の醤油の仕込みは来月末。それまで、醤油仕事はお休みです。
    

    
   

    

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