アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

六所山を歩きました。

2020-11-22 11:14:19 | 小さな旅

   ほぼ半年ぶりに山歩きをしました。豊田市松平地区の六所山です。

  標高は600mちょっと。私の家のある場所とほぼ同じです。このところ、暖かすぎるほどの気温なので、薄着にして臨みました。でもふもとの青少年センターの駐車場を降りた途端、空気の冷たさにおどろきました。

   登山口に至るまでの車道の崖には、灌木がいっぱい。香りのいい葉や枝をいくつも見つけました。木や草に詳しい友人の説明を聞きながら歩きます。

   かわいい花はキッコウハグマ。目を凝らさないと見過ごしそうな雑草です。

   六所山は中世以前に山頂近くに神社ができ、その後、このあたり一帯を治めることになる松平氏の初代親氏が東北から新たに神を勧請し、もうひとつの神社を建立。新旧ふたつの神社がいまにのこる山なのだそうです。六所神社 (豊田市) - Wikipedia

   江戸時代までは山全体が神と目され、山は手つかずの原生林となっていたそう。

   ところが、明治以降、所有権の不明の場所ができ、山は荒らされ、今に残る原生林は全山の一部になってしまったのだということです。

   私たちが入った登山口は、その原生林の残っている地域にあるもの。だから、初めてみるような植物があれこれ見られました。

    まるで姫リンゴ。オオウラジロノキという木の実だそうです。豊作だったらしくわんさと落ちていました。渋いそうだから、動物が食べないのかしら。

    通称は百万両という名の真っ赤な大きな実。一両もそこかしこに見られました。

 

   冬イチゴです。稲武では見たことがありません。葉っぱもかわいいので、植えたいのですが、育つのかしら。

   入ってしばらくすると小さな滝が。戦中には戦勝祈願の滝行も行われたそうです。

   こういう葉を見つけるとわくわくします。

   この山は比較的暖地にあるのに、自生したブナの木もあるそう。

   頂上までのコースはいくつかあって、私たちがのぼったのはいのししコース。

   ふたつの神社までの道のりは、わたしにはけっこうきつく、友人の説明を聞くことも写真を撮ることもままならないほど息が上がり、膝が思うように伸びず、滑らないよう注意して歩くのに精一杯でした。

  帰りはキツネコースをたどりました。展望台と書かれた看板立っている場所では何も見えず。ちょっといくと開けた場所があり、恵那山が遠望できました。

   この場所は、樹齢4~500年もありそうな赤樫が何本も切り倒されていました。展望台を作ろうという計画なのでしょうか。

   放置された立派な木々。ここまで成長するのにものすごい時間がかかっているのに、薪にすら利用されることなくこの場所で朽ちる。ああ、もったいない。

   キジョランという蔓草だそうです。アサギマダラの幼虫が好む植物だとか。

   下山も急坂が多くて、意外につらかった。同行した友人の子供(年長組)は遅れがちなわたしと、先を歩いているほかのメンバーとの間を何度も走って行き来していました。すごい脚力! 

  休憩も含めてほぼ3時間あるき、ふもとの駐車場に到着。センター近くのベンチでお昼ごはんにしました。暖かい日差しがうれしかった。途中で拾ったコハウチワカエデ。美しい着物の柄みたい。自然の妙に感心します。

   ふもとの集落にある六所神社。道向かいに明治5年に建てられたという農村舞台があります。茅葺の立派な建物で、立て札には、「建材として使った栗などの木々は、みな村人が六所山から運んだ」と書かれています。運び出す際に材木が石にあたってつっかえて先に進めないときは、石を削って通した、とありました。苦労して建てた建物のようです。

   舞台背後の木々の紅葉がきれい。

   そろそろ秋は終わり。来週は急に冷え込むようです。冬になるとますます運動不足になりそう。次の山歩きまでに、階段上りを日課にして、せめてみんなについて歩けるようにしたいとおもいます。

 

 

    

 

    

 


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