アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ドラマ「Little birds」~アナイス・ニン原作のドラマ

2021-07-16 22:53:38 | 映画とドラマと本と絵画

   1930~1960年代、官能的な小説を書く女流作家として活躍したアナイス・ニン原作のドラマが始まりました。BS12チャンネル。6話を3回シリーズで放映します。昨日が第一回でした。

   アナイス・ニンは、ヘンリー・ミラーの妻だったことがあり、11歳から書き始めた日記で一躍有名になりました。とりわけ、ヘンリーミラーとの2年にわたる生活を記録?した日記は大きな反響を生みました。

    「little Birds」は、「ヘンリー・ミラーなど当時無名の作家や詩人がパンのために1ページ1ドルで競って書いたと言われる「幻のエロチカ」・‥当代一流の美貌の閨秀作家アナイス・ニンのエロチカ」13篇をまとめた短編集。それぞれ、主人公も登場人物も舞台も違うようなのですが、ドラマは、原作とはだいぶかけ離れたお話になっています。

    ドラマの舞台は1950年代半ばのモロッコのタンジール。フランスからの独立を図る勢力と、フランス政府や軍との対立が激化しています。アメリカの武器商人の娘ルーシーは婚約者に会って結婚するため、単身、モロッコへ。そこで目にする異国の風物やヨーロッパ人の退廃的な姿が、彼女の本来持っているエロチックな欲求に拍車をかけます。夫は、同性愛者であることを黙って彼女と結婚。ルーシーは、夫の恋人とは知らず、彼の洗練された挙措に魅力を感じ始めます。そして彼女自身もモロッコ人娼婦に底知れぬ魅惑を見出します。

    政治的な背景や武器商人の暗躍が描かれていますが、アナイス・ニン自身は政治的な話題は取り上げていないはずなので、だいぶ改作されていると思います。でも、筋はともかく、映像の色合い、撮り方が独特で、目が釘付け。ちらっと見て、面白そうなら、いつか借りようと思って見始めましたが、最後まで見てしまいました。次の放映は、7月30日です。

   ところで、アナイス・ニンの小説は何冊か持っていますが、通読したのは、「ガラスの瞳の下で」だけ。こちらは、英語の勉強のつもりで、人と一緒に英語版を読みました。

   なかなか暇を見つけられないのですが、そんなことを言っていると絶対に読める日はこない。最近は、とみにそう思うようになりました。いい機会なので、原作の「Little Birds」から読もうかな。

 

 

 

 


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